

今日は「I’ll ~」と「I’m going to~」の違いについてですか?

未来時制の「will」の代わりに「be going to」っていうのも使えるって習わなかった?

学校でやりましたよね。「will」を「be going to」で書き換えよ、なんていう問題を見たことがありますよ。

その両者に、使いわけが存在するのかってことだな。これから何かをするってときに「I’ll~」と「I’m going to~」では違いがあるのかってことだ。

単純に同じとはならないわけですか?

今日は、結論から先に言ってしまうと、「I’ll~」は「これから何かをする」ということだけど、それがいつの時点からすることにしたのかは問題ではなくて「その場で決めた」という感じが強くなる。一方で「I’m going to ~」に関しては「すでに予定として決めている」といった感じが強い。こういう両者の特徴があるな。

「I’ll~」とした場合は「その場で決めた感じ」があって、逆に「I’m going to~」は「もう予定に入っている」感じがあるということですか?

うん。例えば「コロンボ」の「逆転の構図」って回で電話に出ようとしたお手伝いさんを制して、「I’ll get it..(私が取る)」と言っている場面があるけど、これは明らかに今そうするっていう行動に対して使っているわけだ。

ということは、こういうその場で生じた出来事に「I’m going to~」は原則使わないと考えていいということですか?

「I’m going to~」を使ったときの「意識」がどういうところにあるかを考えるとそうなるな。例えば、「I’m going to~」を使っている例文をあげるとこんな感じになる。吉田修一の「パレード」の英訳からだ。
“I’m going to take the night off,” I told Ryosuke, who was tugging on his shoes at the entrance.
「やっぱり今日も休むよ」と玄関で靴を履く良介に告げた。
※take~off休みをとる

「バイトを休む」と言っている文章になるけど、これ、単体で見たら別に「I’ll take the night off」だっていいはずだよな。ただ、この文章には前があって、すでにバイトを休むつもりだっていう本人の意志がちゃんと語られているわけ。つまり、この発言をした時は、すでに予定としてあっということになるわけだ。

前提となる予定がすでに語られているから、この場合では「I’m going to~」があっているということですね。

そう。ほかにも「ゴッドファーザー」から例を持ってきたから見てみよう。
Sonny nodded. He’s in a class by himself. I’m going to send him after the three Tattaglias.
ソニーはうなずいてみせた。「あいつは特別だ。タッタリアの3人を殺らせるつもりだ」
Vito nodded. “It’s done then. You won’t have to move. I’ll speak to him tomorrow morning.”
ヴィトーはうなずいた。「ではそうしましょう。あなたが引っ越すことはありません。私が明日の朝、彼に話しておきますからね。」

上の「I’m going to~」の文章はまた物騒ですね。

これは、ソニーというドンの長男が、敵対するタッタリア親子を殺すために、「ルカ・ブラージという強者を派遣するつもりだ」と語っている場面なんだな。ここまでの過程でルカを戦闘員として考えている旨の発言が繰り返しなされているという事情があるわけ。だから、本人の中でそういうプランがあったというのがわかる「I’m going to~」が使われているということだな。下の文章はまさに「will」の感覚だと思うけど、どう?

これは、相手との会話のなかで、今、そう決めたっていうのが出ている文章ですよね。

そう。その場の交渉のなかで「私が明日の朝、彼に話しておきますからね。」と言ったわけだ。これは、前から決めていたことではなく、その場で決めたことだから、「I’ll~」が相応しいと言えると思う。「I’ll~」と「I’m going to~」の奥にある「意識」がわかれば、例えば旅行シーズンに突然「I’ll go to New York」って言われたときと、「I’m going to go to New York」って言われたときの相手の反応はおそらく違うものになるというのも容易に想像できるだろ?

旅行の繁盛期に突然、「I’ll go to New York.」って言われたらチケット取れたの?とでも聞きたくなるかもしれないですね。

一応確認だけど、それはなんで?

今、決めた感があるからですよね。

じゃあ「I’m going to go to New York.」っていうのはどうなる?

これは、ニューヨークに行くことが予定に入っていたという感じですよね。

だから相手の反応は、「いいな~」くらいになるかもしれないということだな。

ちなみにですけど、現在進行形の「be~ing」でも未来をあらわすことがありますよね?

そうね。

「I’m~ing」を使った場合「I’ll~」や「I’m going to~」を使った場合と、どう違うんですか?

これは、「I’m going to~」の「予定に入っている」感じがより強くなったというだけのことだな。「“Next month I’m going to Tokyo”」っていったら、就職や進学でもう「行く予定になっている」という感じがより強く出る文章になる。

例えば「I’m going to~」や「I’m ~ing」っていうのは現在進行形だから、行動はこれからだけど、「することになっているその流れの中に『今』がある」って感じで考えて大丈夫ですかね?

イメージしやすい例えだと思う。それでOK。

その中でも「I’m ~ing」となるとよりその状態に入っている感じが強くなるということですか。

そういうこと!
まとめ
●「I’ll~」…「その場で決めた」という感じが強くなる。
●「I’m going to~」…「すでに予定として決めている」といった感じが強い。
●「I’m~ing」…「すでに予定として決めている」という感じだが、「I’m going to~」よりその度合いが強く感じられる。
●「I’m going to~」…「すでに予定として決めている」といった感じが強い。
●「I’m~ing」…「すでに予定として決めている」という感じだが、「I’m going to~」よりその度合いが強く感じられる。
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●追伸
今日は、「will」と「be going to」を取り上げてみました。「I’ll ~」とした場合と「I’m going to~」とした場合の話し手の「意識」の違いというのは比較的わかりやすいものです。ニュアンスの違いを把握できれば読解にも当然役立ちますので、いつものように実例で頭に入れてしまいましょう!