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Resident
「resident」と言えば普通は「居住者」を指しますね。
「residence」と変えれば「居住」とか「居住地」となります。
職業とは一見関係ないようにも思えますが、TOEICではこの「職業」を知らないとつまづくことになります。
A resident or a resident doctor is a doctor who is receiving a period of specialized training in a hospital after leaving university.(AM)『collins cobuild』
これは、「大学を卒業したあとに一定期間特別な訓練を受けている医者のことを指す」のですから「研修医」という意味です。
「resident」=「研修医」
です。
思わぬところに潜んでいる職業をまず紹介してみました。ちなみにこの「resident」は『公式問題集』ですでにお披露目済みです。
つづいて、さらによく見かける職業です。
Physician
「physician」で「医者」ですね。
「doctor」でいいじゃないか!と言いたいところですが、実際に『公式問題集』にも出てくるので、「physician」も医者のことだとすぐにわかるようにしておくのが理想です。辞書(『collins cobuild』)の説明を借りるとこうなっています。
In formal American English or old-fashioned British English, a physician is a doctor.
アメリカではフォーマルな言い方で、イギリスでは古い言い方だということですね。
「doctor」の場合は「博士号」のことも指します。だから論文などで医者そのものを限定的に指したいときに用いられることもあるようです。
また外科医は「surgeon」(「surgery」(「手術」)をする人!!)と表します。これに対して「内科医」を指したいときに「physician」と使うときもあります。
Vet
「vet」自体レベルが高い単語で「審査・調査する」という動詞で使われます。
そして、この同じつづりのまま「獣医」という意味を表すことができます。
「veterinarian」が正式ですが、「vet」と縮めて表すことが多くあります。
私が使っている辞書(『collins cobuild』)では「veterinarian」を縮めた「vet」を使うのはイギリスでアメリカでは「veterinarian」を使うとなっています。
ただしアメリカの小説『羊たちの沈黙』では「獣医」のことを「vet」と縮めて表現をしているのが確認できます。
その場面を引用してみます。
“Her leg’s all crooked and she’s trying to lick it. It just makes me sick,” Catherine lied. “I’ve got to get her to a vet.”
※lickなめる
「脚が曲がっていて、それをなめようとしているの。かわいそうだわ」キャサリンは嘘を付いた。「早く獣医のところに連れていかなきゃ」
これは、バッファロービルに誘拐されてしまった女性がバッファロービルの愛犬を「人質」にとって叫んでいるシーンです。
その犬の脚が「曲がって」しまっているので「獣医」(=「vet」)のところにつれていかないと、と言っているわけです。
国に関係なく「vet」=「獣医」と覚えて問題なさそうです。
Family doctor
もう一つ医療関係者を取り上げます。
「family doctor」として「かかりつけ医」のことです。
『collins cobuild』では「A family doctor is a doctor who does not specialize in any particular area of medicine, but who has a medical practice in which he or she treats all types of illness.」としてあり、医療技術は持っているけれど特定の専門をもたない(not specialize in any particular area of medicine.このmedicineは「治療」ということです)町医者くらいの意味を想像できますが、私が観てきたアメリカの映画やドラマでは、「かかりつけ医」「主治医」の意味以外で使われることはなかったと思います。
『コロンボ』(『古畑任三郎』の元ネタ)では「You are not a family doctor.」とパーティーを抜け出してまで患者の診察をしようとする医者の夫を妻がたしなめる場面があります。
この場合はもちろん御用聞きのようなかかりつけの医者じゃないんだ、と言いたいわけです。
辞書の説明に習えばGP(=general practitioner。専門を持たない一般医)と同じ意味ですが、「family doctor」は「かかりつけ医」として覚えておきたいところです。
Teller
この単語はあなたにとって常識ですか?
正直に告白すると、私は初めてこの単語を見たとき、単につづりの間違いだと思ってしまいました。
「tell」に「er」がついて何かを表すなんてとても想像できなかった、というのが初見の感想です。
TOEICに慣れたあなたなら常識かもしれませんが、「teller」で「(銀行などの)窓口係」「お店のレジ係」の意味です。
「A teller is someone who works in a bank and who customers pay money to or get money from.」(『Collins cobuild』)
となっているので、まさに銀行の窓口係のことを説明していますね。
「銀行で働いていて、客がその人に金を払ったり、その人から受け取ったりする」ということです。
TOEIC臭がプンプンする職業ということになりそうです。
Placement agency
これで「人材紹介会社」「職業紹介所」となります。
「placement agency」=「人材紹介会社」、「職業紹介所」
です。
「placement」とはもちろん「配置」のことですが、「職業紹介」や「就職あっせん」、また職業訓練を受けている人が得る「職」そのものを指すこともできます。
職業を紹介する「agency」(代理店、あっせん所)なんだから「人材紹介会社」ですね。
「placement」というような簡単な単語にも思わぬ落とし穴が潜んでいるものです。
General manager
TOEICでは「general manager」として「支店長」という意味になることがよくあります。
「GM」(ジーエム)なんていうカタカナの役職も最近よく聞くので、支店長だとずいぶん軽くなってしまうように感じますね。
この「general manager」に関しては「general」がそもそもどんな役職を指すのか把握しておけば困ることはありません。『collins cobuild』の説明を借りるとこう出ています。
General is used to describe a person’s job, usually as part of their title, to indicate that they have complete responsibility for the administration of an organization or business.
要するに組織の管理・統括に責任がある人(they have complete responsibility for the administration of an organization or business.)の役職を指すということなんですね。
課や部などのグループを束ねる部長、支店長、工場長なんていうのも組織の管理に責任がある人だと言っていいわけです。
だから
「general manager」=「支店長」
になるというわけです。
「general」 とは「special」や「details」 とは反対に「(特殊でなく)一般の」「全般の」という意味です。
ここから例えば「窓口係」(teller!!)のような具体的な仕事というよりも、もっと組織を上から見る人を想像してもよさそうです。
Civil engineer
「civil engineer」で「土木技師」という意味です。
「civil」とは「市民」のことなので、ここから土木技術に結びつけるのはちょっと距離があるように思えますね。
これは技術といったら軍事技術を指していた時代に民生の技術(道路を整えたり、橋をかけたりする技術)を分けて表現したところからきているようです。
軍事ではないという意味を含んだ「civil」(=市民の)ということです。
事実『collins cobuild』には「military」(軍事の、軍の)の反対を意味する言葉として次のように「civil」を説明しています。
You use civil to describe people or things in a country that are not connected with its armed forces.
「armed forces」(=「軍隊」)とは関係ないのが「civil」というわけですね。
語源から知ると少しは「civil engineer」と「土木技術」が近づくのではではないでしょうか?
Instructor
「instructor」といえば「スキーのコーチ」や「教習所の教官」を思い浮かべると思いますが、「学校の教師」、「大学の講師、教授」という意味にも注意しておきたいところです。
例えば『The secret history』(『黙約』ドナ・タート)には、「教授」を指して「instructor」と使っている場面があります。
“~Pardon me, but I do not see the point of paying a thirty-thousand-dollar tuition simply to study with one instructor.”
一応言わせてもらうと、たった一人の教官に習うために3万ドルもの授業料を払うことの意味が私にはわからないけどねえ。
これは、主人公のリチャードがジュリアン・モローという学内では変わり者で通っている教授のもとで必要な単位のほぼすべてを取りたいと申し出たときの指導教官の反応です。
3万ドルも払って一人の「教授」にしか学ばないなんてナンセンスだと思うよ、と言っているわけです。
辞書(『collins cobuild』)では「An instructor is someone who teaches a skill such as driving or skiing. In American English, instructor can also be used to refer to a schoolteacher or to a university teacher of low rank.」と説明されています。
アメリカでは学校の教師や大学で教える人を指して「instructor」と使うというわけです(instructor can also be used to refer to a schoolteacher or to a university teacher of low rank.)。
大学では特に講師のような立場の人を指すことが多いということですね。
Conductor
この「conductor」は「指揮者」とともに「車掌」の意味も頭に入れておきましょう。
「conductor」の「duct」はラテン語のdūcō(導く)が語源で「ともに(=com)導く」ということです。
「車掌」という職業を説明している「一般財団法人日本民営鉄道協会」の文章を抜粋するとこうなっています。
「運転士への出発合図、安全確認、乗降時の扉(ドア)扱い、車内放送、車内での運賃・料金の精算、車内の秩序維持などを主な業務とする乗務員を「車掌」といいます。」
「車掌」は運転手とともに電車を安全に「導く」のが仕事だということになりそうですね。
Locksmith
「locksmith」で「鍵屋」のことです。
「smith」は名詞で「金属細工人」「鍛冶屋」の意味がありますね。
「鍵、錠前」(=lock)を扱う「smith」だから「鍵屋」「錠前職人」というわけです。
「clock smith」だったらもちろん「時計職人」です。
ちなみに「blacksmith」という言葉もありこれも「鍛冶屋」を指します。
「black」の反対「white」が「smith」について「whitesmith」になると「ブリキ製品を作ったり修理したりする職人」のことを指します。
Moderator
「moderator」で「司会者」とか「議長」という意味ですね。
これも本当にTOEICでよく見かけます。
In debates and negotiations, the moderator is the person who is in charge of the discussion and makes sure that it is conducted in a fair and organized way.(『collins cobuild』)
と説明されているので議論や交渉に責任がある人だとわかりますね。
また、その人は議論を公平でしかも整理したものにする必要があるとわかります( makes sure it is conducted in a fair and organized way.)
議論であれば「司会者」、交渉であったら「仲裁者」なんていう言葉が当てはまりそうです。
Tutor
「tutor」で「大学の先生」もしくは「家庭教師」です。
TOEICでは「家庭教師」の意味で使うことが多いようです。
私は最初どうしても覚えられず仕方がないのでお笑い芸人のチュートリアルから連想するようにしました。
「tutorial」とは、大学の先生が学生に行う「個別指導」のことですね。
「個別指導」→「家庭教師」という連想の仕方です。
チュートリアル(「tutorial」)として「個別指導」とすぐに出てくるかどうかは別として(私もチュートリアルってそもそもなんだっけ?となっていました)使えるものは何でも使い倒しましょう。
Welder
「welder」で「溶接工」の意味です。
「weld」というのが動詞の形で「溶接する」の意味を持っています。
この単語にもかなりてこずったので、仕方なく『ハンニバル』という『羊たちの沈黙』の続編のなかの何気ない一説にお世話になることにしました。
下のような一説です。
On a freighter at an outer mooring someone was welding, orange sparks showering into the black water.
※freighter貨物船
※mooring係留所
外港に係留された貨物船の上で溶接工事が行われていた。オレンジの火花が黒い海面に降り注いでいた。
ちょうど、イタリアに潜伏しているハンニバルの正体がパッツィという警官によって暴かれようとしている最中の描写です。
「絵」が浮かべば、自然と頭に入ってきます。
Brokerage firm
「brokerage firm」で「仲介業者」の意味です。
これは「broker」(=ブローカー!!)を想像すれば大丈夫ですね。
「broker」は売買や契約などの「仲介人」です。
日本語で「ブローカー」と聞くと暴利をむさぼっているような悪い人間を思い浮かべてしまいますが「A broker is a person whose job is to buy and sell shares, foreign money, or goods for other people.」というのがその意味です。
他の人のために株や外貨などを売り買いする人ということですね。
Housekeeping
「housekeeping」=「客室係」です。
「housekeeping」で「家事」全般を指すことができますね。
また「家計費」の意味もあります。
「house」を「維持する」んだと考えればとてもわかりやすい単語で、それが「客室」に対して使われれば「客室係」になるということです。
客室の維持・管理をする人という意味ですね。
「客室清掃部」なんていう訳がつくこともあります。
Wholesaler
「卸売り業者」「問屋」の意味ですが、私は覚えるのにずいぶん苦労しました。
「whole」と「saler」が結びついて「卸売り業者」とは最初どうしてもならなかった記憶があります
そういうときいつもすることはこのブログで何度も繰り返し言ってきたように好きな小説の一節で覚えてしまうということです。
その単語を使っている箇所が、特に「絵」が頭に浮かぶような場面であったらしめたものです。
一生その単語を忘れることはないはずです。
この「wholesaler」に関しては『ゴッドファーザー』のこんな一節を利用しました。
But before the matter could progress any further the wholesaler disappeared, never to be seen again, leaving behind, deserted, his devoted wife and three children,~
※deserted捨てられた
だが、ことがそれ以上進展する前にその卸売り業者は、献身的な妻と三人の子どもを打ち捨てて、どこかに消えてしまった~
オリーブオイルの輸入業を表の稼業としていたゴッドファーザーは卸売り業者に対して自分たちの油を扱うように「説得して」回っています。
ただ、中には言うことを聞かない頑固な「wholesaler」がいて、そういう頑固者がどうなったのか、説明しているのが上の文章です。
家族を残して何十年(あるいは何百年)も散歩に出かけてしまったということですね。
「wholesaler」という単語は小売りを表す「retailer」と対をなすものです。
小売りに対して大量の(=bulk)商品を扱うというのでもイメージしやすいのではないかと思います。
accountant
そんなに難しい意味ではないはずですね。
「accountant」で「会計士」「会計係」「経理担当者」の意味です。
この単語は「auditor」=「会計検査官」とセットに覚えておきたいところです。
もちろん「audit」=「会計検査」「会計検査をする」から来ているわけですが、この「audit」の説明は『collins cobuild』でこうなっています。
When an accountant audits an organization’s accounts, he or she examines the accounts officially in order to make sure that they have been done correctly.
「accountant」が「会計士」、「accounts」は「s」が付いているので「帳簿」とか「(納税のための)収支計算書」、「audit」は文全体から「会計検査する」とわかります。
「accounts」=「帳簿」に間違いないか公的に調べることを指して「audit」とするのだから当然「会計検査する」となりますね。
私はこの辞書の説明で「accountant」と「auditor」を一緒に頭に入れました。
覚え方はともかく、セットで頭に入れておくことがおすすめです。
Fortune teller
「fortune」という単語はとても重要で意味は大きく分けて二つあります。
一つが「財産」の意味です。
「make a fortune」とすれば「財を成す」ということになります。
もう一つが「運、運勢」です。
「fortune teller」はこの「運勢」にかかわる人のことを指します。
「fortune」(運勢)を「言う」のだから 「占い師」ということですね。
番外編的な扱いになりますが、「fortune」自体はとても重要なのであえて取り上げてみました。
Confidence man
最後の最後で職業ではない! と言われてしまいそうですが「confidence man」で「詐欺師」という意味です。
「confidence」というのはこれも超がつく重要単語ですね。
「信頼=faith」という意味が特に大事で、この信頼が自分の能力などにむけられれば「自信」となります。
それと「confidential documents」(=「極秘文章」)の「confidential」につながる「秘密、機密」という意味もありますね。
「confidence man」というのは「信頼」とか「自信」それから「秘密」を全部いれてごった煮にしたような意味だとも言えるかもしれません。
自信をもって相手を説き伏せて自分を信頼させる、でも本心は秘密にしてある、そんな感じです。
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●追伸
「anthropologist」で「人類学者」という意味です。
「人」「人類」を表すギリシャ語の「antoropo」が起源とのことです。
TOEICでは本当にたまにですが見かけることがあるので頭に入れておいていいかもしれません。
今回は職業に関係した単語を集めてみました。
僕が意味を取り違えたことがある『公式問題集』や本番のテストで見かけたことがある、という2点を取り上げる基本的な基準にしました。
また、TOEIC必須の単語で、「職業」に関連する意味も同時に持っているものについても取り上げています。
こんなの出るのか!と一見思えるものはこういう理由で私が一応注意して覚えている単語になります。
目次を見てすべて答えられるかやってみてください!