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footage
「footage」で「(フィルム)映像」「ビデオ」という意味になります。
「foot」と「age」で「映像」というのは、結び付けるのが大変ですね。
これは無声映画時代の35ミリフィルムの長さをフィートの尺で表していたところから転じて「映像」となったようです。
フォートとはつまり「feet」で「foot」の複数形ですね。
「フィート」=「フィルムの長さ」→「映像」
という流れになります。
『羊たちの沈黙』の終わり近くの場面にも「footage」が「映像」としてちゃんと登場します。
The film of the beauty contest that Jame Gumb watched as an adult was real footage of his mother, but the woman in the swimming pool film was not his mother, comparative measurements revealed.
大人になってジャイム・ガムが見た美人コンテストのフィルムは、彼の母親の本当の映像だが、プールにいる女性は母親ではないとサイズの比較で明らかになった。
texture
これも「text」という日本人になじみがある単語が入っているので、その意味に足を引っ張られる危険がありますね。
「texture」で「肌ざわり」とか「ざらりとした質感」「食感」という意味に注意が必要です。
元々は「text」と同じで、ラテン語の「織る」からきている言葉です。「texture」にも「生地」とか「構造」「組織」などという意味があり、ここから「質感」などが派生していったと考えられそうです。
「織物」の表面に触れれば、「ざらりとした質感」が得られるはずだし、触っているのだから「肌ざわり」という意味が出てきておかしくないですね。
私はこういう連想で覚えています。
一応「肌ざわり」を説明している『collins cobuild』の説明も引いておきます。
The texture of something is the way that it feels when you touch it, for example how smooth or rough it is.
applicable
これで「当てはまる」「該当する」とういうのがTOEICで一番よく見る意味ですね。
「apply」というTOEICでも超がつく必須単語には「apply to」として「当てはまる」「妥当する」「適合する」という意味があります。
私はそこから連想して「applicable」を覚えました。
「apply」には「応募する」という誰でも知っている意味のほかにも「塗る」とか「仕事などに情熱を注ぐ」「応用する」といった重要な意味があります。
カギになるのは「apply」です。
「apply」をつぶしておけばその関係者はわりとすんなりと頭に入ります。
こちらの記事もどうぞ。
seasoned/seasoning
「season」が入っているので今度は「季節」の関係者かな、と思ってしまいそうですが、そこに落とし穴があります。
「seasoned」は形容詞で「手慣れた」とか「経験豊富な」という意味。
「seasoning」は名詞で「香辛料」とか「薬味」という意味です。こっちはTOEICでもよく見かけますね。
元々「season」には「If you season food with salt, pepper, or spices, you add them to it in order to improve its flavor.」(『collins cobuild』)という動詞の意味があります。味、風味を増すために塩や胡椒などを使うことを指して「season」というのですから、まさに「味つけをする」「風味を加える」という意味になります。
「season」のこの意味を知っていれば「seasoning」にうまくつなげることができます。
また「season」には「if wood is seasoned, it is made suitable for making into furniture or for burning, usually by being allowed to dry out gradually.」(『collins cobuild』)という別の動詞の意味もあります。
これは「乾燥させる」ということですね。
「木を家具にしたり、燃やしたりするために乾燥させること。じょじょに乾燥させるのがよい」というのが辞書の説明です。
「木を乾燥させる」→「木を慣らす/鍛える」という風に連想すれば、「経験豊かな」という「seasoned」の意味も近くなるはずです。
ちなみに「seasoning」にも「乾燥させること」、「鍛えること」という意味があります。
「season」の意味に戻って考える癖をつけておけば苦戦しないと思います。
a host of
「ホストクラブ」の「ホスト」は日本で独自に進化した形ですが、「ホスト役の~さん」などとすれば、日本語としても定着している意味になりますね。
こういう日本語になっている意味にはやっぱり注意が必要です。
このおなじみの「host」が入って「a host of」という形になると「A host of things is a lot of them.」(『collins cobuild』)という意味になります。
「多数の」「多くの」「たくさんの」という意味ですね。
こういう変化球は早い段階でつぶしておきましょう。
『1973年のピンボール』(村上春樹著)の英訳には冒頭、この「a host of」を使った次のような一節があります。
The metaphysical concept of “sequence” was born, which in turn spawned a host of schools: the bonus light, the extra ball, and the replay. By that time, the pinball machine had acquired an occult-like power.
次にシークエンスという形而上学的概念が誕生し、ボーナス・ライト、エクストラ・ボール、リプレイという様々な学派がそこからうまれた。そして実にこの時期において、ピンボール・マシーンはある種の呪術性をさえ帯びるようになった。
「a host of」を使って「schools(学派)」が「いろいろ」生まれたと説明しているわけですね。
随分難しい文に思えますが、なんてことはない、ただピンボールマシーンの歴史を学術的な意匠を借りて説明しているだけ、という人を食ったような文章です。
「host」は「主人役を務める」だとか「司会をする」「主催する」という意味があり、また「parasite」の反対で、寄生生物の「宿主」の意味となったりもします。
基本的な意味についてはこちらもどうぞ。
climate
普通は天気、天候のことを指しますね。
もちろんそれだけ入っていればほぼ間違いない単語ですが「you can use climate to refer to the general atmosphere or situation somewhere」(『collins cobuild』)という意味も同時におさえておきたいところです。
日本語にすれば「風潮」とか「情勢」なんていう風にできますね。
『Collins cobuild』の例文には「The economic climate remains uncertain.」と出ています。
これは「経済状況は不確かなままだ」くらいになりますね。
天気というのもざっくり言ったら、おてんとうさまの雰囲気を伝えるものとして考えれば、
遠からず、となると思います。
deliver
日本語になっている「デリバー」「デリバリー」というのがあまり強烈なのでそれ以外浮かばないという人も多いのではないでしょうか?
TOEICでは「講義する」とか「演説する」(=If you deliver a lecture or speech, you give it in public. (『Collins cobuild』)」が絶対に落としてはいけない「deliver」です。
ほかに「助産する」「産む」も「deliver」を使って表します。
今日あげたなかでは最も重要な単語といっていいと思います。
「deliver」だけで記事にしているので、余裕があればのぞいてみてください。
look to~
「look」が入っているだけに反射的に「~に目を向ける」という意味を思い浮かべた人が多いのではないかと思います。
それも重要には違いないですが、「look to」には「~しようとする」「~を期待する」「~したいと思う」という意味があり、これを特におさえておく必要があります。
文章の冒頭で使われていて、もし「~に目を向ける」などと訳していたら、はなから見当違いの方向に読み進めてしまう可能性がありますね。
具体例を『The secret history』(ドナ・タート著)からとってみましょう。
“Because,” said Henry, “he was testing the waters. Last night he was drunk, full of himself. Today he’s not quite sure what you think. He wants another opinion. And he’ll look to your response for the cue.”
なぜなら、彼は探りを入れているんだ。昨晩は酔っぱらっていて、自分のことで頭がいっぱいだった。今日は君がどう思うか考えると落ち着かない。彼はほかの意見が聞きたいんだ。君がどういう反応をするか見て、ヒント得たいと思っているんだ。
「he’ll look to your response for the cue」でcue(=手がかり、ヒント)のための「反応を得たい」という感じですね。
私は視線を欲望に向けるイメージで「~したい思う」、「期待する」を覚えています。
tab
これも定番の表現でリスニングでよく耳にしますね。
「tab」で缶などのタブ(プルタブ)、洋服についているタブ(服の情報などが記載されているタブ)、商品などについているインデックスの意味が一般的だと思います。
ぜひここに加えておいてほしいのが、レストランなどの「勘定書」の意味です。
つまり「bill」と同じ意味ですね。
「勘定書」の「tab」はアメリカで使われる会話表現です。
「bill」の言いかえでひょっこり出てこないとも限らないので、頭の片隅に置いておくのがおすすめです。
私は『風の歌を聴け』(村上春樹著)のなかの次のような一節で「bill」とセットで頭に入れています。
“~I took money from the change purse to pay your tab, drove to the address on the postcard, and used your key to let us in. Then I put you to bed. End of story. The receipt for the bar bill is in your purse.”
She took a deep breath.
“So why did you crash here?”
※change purse小銭入れ
※crash人の家に泊まりこむ
小銭入れから金を出して支払いをすませ、ポストカードで君の住所を知って、君のカギを使って中に入って、君をベットに寝かせた。それだけだよ。バーのレシートは君の財布に入っている。
彼女は大きく息を吸った。
「で、どうしてここに泊まったわけ?」
※日本語は高橋が翻訳しました
scale
「scale」といえば「縮尺」とか「規模」「秤」「基準」というのがまず浮かびますが、この単語も面白い意味があります。
一つは動詞の「climb」(登る)と同じ意味、極めつけが魚の「うろこ」という意味です。
TOEICでは「基準」とか「縮尺」がそれこそ「scale」の標準となるとは思いますが、こういう常連の、「変わり種」に関しては、意識しておいたほうがいいと思います。
「うろこ」の意味は「The Birth of My Kitchen-Table Fiction」という村上春樹のエッセイのなかで面白い使われ方をしています。
Well, “transplanted” might be more accurate, since it wasn’t a direct verbatim translation. In the process, inevitably, a new style of Japanese emerged. The style that would be mine. A style I myself had discovered. Now I get it, I thought. This is how I should be doing it. It was a moment of true clarity, when the scales fell from my eyes.
※varbatim全く同じ語の
※inevitably必然的に、必ず
※moment of clarityもやが晴れたような瞬間、頭がさえる瞬間、
翻訳とまったく同じではないので移植といったほうがより正確かもしれない。そのプロセスのなかで必然的に日本語の新しいスタイルが出現した。それはきっと私のものになるはずだ。そのスタイルは私が発見したものだ。ついに手に入れた。これがその方法なんだ。まさに霧が晴れ、目からうろこが落ちた瞬間だった。
「the scales fell from my eyes」でまさに日本語そのまま「目からうろこ」というわけです。
村上春樹は処女小説を書くのに苦労していたとき、英語でタイプしたものを日本語に翻訳するという特殊な方法によって自分の文体を作ったそうです。
そのことを発見して歓喜しているのが上の一節となります。
まさに日本語の「目からうころ」の瞬間、だということですね。
これはあなたにとって目からうろこだったでしょうか?
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●追伸
そうなると単語の匂いみたいなものがついて、忘れようにも忘れられなくなります。
私の勉強方法も参考にしてみてください。
今回は、前回やった中級編の続編を書いてみたいと思います。
今回も癖のあるやつを10個そろえてみました。今まではあまり見かけなかったけど、予防の意味も含めておさえておいたほうがいい単語もいつくか入れてみました。
TOEICでも重要なものがそろったと思います。
抜けがないか、確認してみてください。