

おっ来てるな大将!

今日は「meet」ですか。

なんでそんな簡単な単語持ってくるんだって顔しているな。

そんなことないですけど、そんなに難しい意味はないんじゃないですか?

「meet」って聞くとまず何を思い浮かべる?

「会う」ですよね。

他には?

「会合を持つ」とかですよね。「meetingミーティング」って日本語になっていますよね。

そうね。基本は「会う」だな。物理的に「接触している」っていうニュアンスも入ると思う。例えば海と陸が「会う」ところを指して「meet」とできるね。人の目と目があったらどういう風に言う?

「視線が合う」とかですか?

視線が「会う」「接触」するっていう感じだな。それも「meet」でOKなわけ。まあこのあたりは「会う」っていうのが頭に入っていれば問題ないかな? 今日紹介する意味は「会う」「接触する」っていうニュアンスが頭に入っていれば、出てくるものばかりだけど、日本語に訳してみると面食らうものも中にはあるかもしれない。例えば、これなんかはどういう意味になる? 吉田修一「パレード」から取ってある。
I remembered that Naoki had to get up the next morning to go to Narita Airport to meet a film director coming from France.

どう?

成田空港でフランスから来る映画監督と「会う」ってことじゃないですか?

それでいいんだけど、この場合は「出迎える」っていう意味になるな。「空港とか駅とかで相手が降りてくるのを待つ」ときに「meet」と使うんだな。こうした状況で一番適切な日本語の感触は「出迎える」だ。日本語の原文は「たしか直輝は、明日の朝、フランスから来日する監督を迎えに、成田へ行かなければならないはずだ。」となっている。

空港とか駅とかで「人を迎える」まさにその場面で「meet」と使うわけですか。

そう。だから「会う」というイメージではあるけど、「出迎える」というのが相応しいということだな。じゃあ、例えば、「meet the deadline」とするとどういう意味?

「締め切りに間にあう」ですよね。

正解。これはTOEICの参考書を見ると必ず出てくる意味だな。ただ「deadline」と組み合わせて使われることがほとんどだから、「間にあう」でいいんだけど、「問題などにうまく対処する」というのが元々のニュアンスだ。続いてこの意味も考えてみようか。
Let me just say that I am prepared to meet any condition you name to get Johnny Fontane that movie.

「ゴッドファーザー」からの引用で「Johnny Fontane」というのは俳優の名前になるけど、どう?

「condition」はどういう意味ですか?

この場合は「条件」という意味だな。

だとしたら、この文章では「条件に応じる」とかそんな感じじゃないですか。

訳を当ててみると「ただ私は、あの映画でジョニー・フォンテーンに役を与えてくださるなら、いかなる条件にも応じる用意があるということをお伝えしたかったのです。」となるね。まさにこの文章に当て込むと「応じる」となるんだけど、意味としては条件を「満たす」ってことになるな。これもTOEIC必須の意味となると思う。一応辞書も引いておこう。
If something meets a need, requirement, or condition, it is good enough to do what is required.

この意味は「satisfy」と同義語になるね。まさに(要求を)「満たす」だ。ちなみに引用文は映画プロデューサーに対してトム・ヘーゲンというマフィアが交渉しているところになる。交渉自体を拒否したプロデューサーはこの後自分の飼っている大事な馬の頭を切り落されてしまうわけだな。映画でも有名な場面だと思う。

この「(締め切りに)間にあう」とか「(要求を)満たす」っていう意味は、「会う」という感覚でとらえられるから文章で使い方を確認しておけば、なんとかなりそうではありますね。

うん。さっきも言ったけど、今日の意味は「会う」、「接触する」っていうところから外れないから順を追って考えれば確かになんとかなるとは思う。次の意味も同じことが言えると思うけど、ただ、今までの中では一番やっかいかもしれない。少し考えてみよう。今度は村上龍の「69」からだな。
“Listen, Ken-yan, that team came in sixth in the All-Japan high school meet. And the captain took first place in the Kyushu finals his second year,”

これは、「ケン」という主人公が他校の不良グループに絡まれて絶対絶命の場面だな。そのグループと番長の説明がなされているわけだけど、剣道が無茶苦茶強いわけね。それを説明しているわけ。例えばだけど兵士が戦場で「meet」するとどうなる?

戦場で、ですか? 戦闘になるんじゃないですか?

そう。「戦う」ことになるわけ。上の例文は「meet」が名詞で使われているよな。スポーツ選手が集まって戦う場所をどう表現する?

「大会」ですか?

そう。「“Listen, Ken-yan, that team came in sixth in the All-Japan high school meet. And the captain took first place in the Kyushu finals his second year,”」 で「ケンやん、工業の剣道部はインター・ハイで、全国六位ばい、あの番長は二年の時に九州大会で優勝しとるけんね。」となっているね。工業っていうのは工業高校のことだ。一応辞書ではこう出ている。
A meet is an event in which athletes come to a particular place in order to take part in a race or races.

スポーツ選手同士が「会え」ば「競技する」ってことになって、その競技する選手がたくさん集まれば「大会」になるってことだな。

そういう風に順番で考えればわかりますけど、いきなり「大会」っていうのは出てこないかもしれないですね。

これは、TOEIC公式問題集のPART6で実際に出てきた意味だな。

最近TOEICの問題集もちゃんと参照しているんですね。

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……。とにかく、「会う」「接触する」というイメージを頭に入れて後は実際に使われている場面で覚えるってことですね。

そう。それはもうずっと言い続けていることだな。今日は、「大会」というのが一番紹介したい意味だったわけだけど、最後に熟語を一つだけ取り上げてみよう。また、吉田修一の「パレード」からだ。
Ayako sings in a rock band and works at this restaurant to make ends meet.
綾子さんはロックバンドでボーカルをやる傍ら、この店で生活費を稼いでいる。
綾子さんはロックバンドでボーカルをやる傍ら、この店で生活費を稼いでいる。

「make ends meet」という熟語なわけですか。

そう。「生活費を稼いでいる」となっているけど、「make ends meet」で「家計をやりくりする」「収入の範囲でやりくりする」という意味になるね。バンドをやりながらレストランで働いているという事情を考えて「make ends meet」と当てたということだと思う。今日はこれでおしまい!
今日のおさらい

「meet」は「会う」という意味のほかに、
●「出迎える」
●「問題などにうまく対処する」(「間に合う」)
※「meet the deadline」で「締め切りに間に合う」となる。「「問題などにうまく対処する」というのが元々のニュアンス
●「(条件など)を満たす」
●大会
という意味もあります。「大会」はなかなか出てこない意味になると思いますのでこの機会に頭に入れてしまいましょう!
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●追伸

よく「映画の名言ベスト~」などとして、英語表現を紹介しているブログを見かけますが、私も今度やってみたいと思っています。ただ思い浮かぶのが、下品なセリフばかりなので、逆張りの「くそセリフベスト~」となるかもしれません。記事として成立しないと思ったらやめますが、とりあえずお楽しみに!
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今日は2回連続で取り上げた「complete」(「その1」「その2」)につづいて「meet」を取り上げたいと思います。中学1年生で習う単語ですが、意味がとりにくいものも存在します。長文などで見かけるとやっかいでもあるのでこの際つぶしておきましょう!