その「頑張り」は本物? I’ll do my best.を使わないほうがいいのはこんな場面です!

高橋
こんにちは高橋です。
今日は「I’ll do my best.」という日本人が大好きな? 表現について取り上げてみたいと思います。「最善を尽くす」だとか「全力を尽くす」あるいは、力をこめた「頑張ります!」などと訳されることが多いこのフレーズですが、実は日本語で思っているほどは入れ込んで「頑張らない」ことをご存知でしたか? そのあんまり「頑張らない」サンプルを「羊をめぐる冒険」と「ゴッドファーザー」から取ってみました。
 
 
 

「I’ll do my best.」は本当は頑張らない?

乱三世
「I’ll do my best.」ってどんな風に教わった?
ウィッキー三世
日本人が大好きな「頑張ります!」じゃないですか?
乱三世
これって「最善を尽くした」うえで「良い結果をもたらします!」っていう意味が入っていると思われているだろ?
ウィッキー三世
会社で「I’ll do my best.」って言ったら結果を確約しているように話しているという感じがありますよね。
乱三世
「I’ll do my best.」がもっている感覚は、日本人の耳に響く「I’ll do my best.」とはちょっと違うものだな。こういうニュアンスを含んでいるっていう、いいサンプルがあるから、見てみよう。村上春樹の「羊をめぐる冒険」の英訳からだ。

 
 
 

「羊をめぐる冒険」にはこんな風に「I’ll do my best.」が出ています!

I’ll do my best. I have no confidence it’ll go, but……”
I filled my glass with beer and took a sip. “It’ll go fine. Think of six years ago. No money or connections, but everything came through, didn’t it?”
「なんとかやってみるよ。うまくいくかどうかは自信がないけれどね」
「うまくいくさ。六年前だって、金もなしコネもなしで、あれだけやれたんじゃないか」僕はグラスにビールをついで一口飲んでからそう言った。

 
 
 

乱三世
注目して欲しいのは「I’ll do my best.」の後の「I have no confidence~」のところだな。
ウィッキー三世
「自信がない」ってことですよね。
乱三世
そう。これは、ずっと一緒に翻訳会社をやってきた相棒に、僕が「別れを告げた」ときの会話なんだな。コンビを解消しようと言われた相棒が渋々言ったのが「I’ll do my best. I have no confidence~」だったわけだ。
ウィッキー三世
この会話に「I’ll do my best.」の特徴が出ているわけですか?
乱三世
つまりやってみる結果は「I have no confidence」ということだ。
ウィッキー三世
結果には自信がないと?
乱三世
そう。それから自信がないってところから、「気乗りしない」感じが乗っかることもある。「頑張ります!」というよりは「やるだけやってみます」くらいの意味にしたほうがいいということだ。
ウィッキー三世
“I’ll do my best. I have no confidence it’ll go, but……”っていうのはまさに気乗りしない感じそのものですね。
乱三世
例えばクライアントから依頼があって「I’ll do my best. 」と使うとこういうニュアンスが乗っかって伝わってしまう恐れがあるということだな。結果に対する確信がない、ということに関しては別にサンプルを持ってきたからこれも見てみよう。「ゴッドファーザー」からだ。
 
 
 

ゴットファーザーで「I’ll do my best. 」はこんな風に使われています!

I’ll do my best,” he said to Sollozzo. “I believe you’re right, it’s even what the Don would want us to do.”
Sollozzo nodded gravely. “Fine,” he said. “Idon’t like bloodshed, I’m a businessman and blood costs too much money,”
※bloodshed(戦争などによる)流血、殺戮 

「やってみるよ」と彼はソロッツォに向かって言った。「あんたの言うことは理にかなっているし、ドンもそれを望むだろうしな」
ソロッツォはいかめしくうなずいてみせた。「けっこうだ」と彼は言った。「血を見るのは好きじゃないんだ。俺はビジネスマンだし戦争は高くつくからな」

 
 
 

乱三世
「I’ll do my best.」と言ったのはトム・へーゲンというコルレオーネファミリーのナンバー2の立場にいる幹部だな。ソロッツォというのは、取引に乗り気ではないドン・コルレオーネを殺して、ドンの長男と取引したいと思っている麻薬の売人だ。この場面はトムがまさにこのソロッツォに誘拐をされて、自分に有利になるようにファミリーを説得しろと強要されている場面ということになる。この時ドンはソロッツォが雇った殺し屋に撃たれて瀕死の重傷を負ってしまっているという状況だ。
ウィッキー三世
つまり自分たちのドンが撃たれて、怒っている幹部たちを鎮めて、そのうえ自分との麻薬の取引に応じるように、説得しろと無茶ぶりをしているわけですか。
乱三世
「I’ll do my best.」と言いたくなるような場面だろ? この状況では、実際行動したとしても、その結果までは補償できないという意味も含んだ表現のほうが自然なわけだ。
●ポイント
「I’ll do my best.」は「最善を尽くします!」だとか、結果まで補償するようなエネルギー全開の「頑張ります!」のニュアンスはない!

 
 
 

相手をがっかりさせないときはこんな表現を!

ウィッキー三世
さっきクライアントからと頼まれて「I’ll do my best.」っていうとおかしな空気が流れるかもしれないっていう話をしましたよね?
乱三世
うん。
ウィッキー三世
だとすると、例えば「頑張ります!」「やります!」みたいなニュアンスを出したいときはどんな表現をすればいいんですか?
乱三世
映画や小説の場面からセリフなり描写をとってくるのがこのブログの特徴だから、「スター・ウォーズ」で使えそうな表現を見てみよう。「エピソード3」のオビ=ワンとジャンゴ・フェットのクローンとの会話からだ。上に記したのがオビ=ワンのセリフになる。

 
 
 

使えそうなスター・ウォーズの表現はこれです!

I’ll keep them distracted until you get there. Just don’t take too long.
君らが到着するまで、私が敵の注意を引いておこう。急げよ。
Come on. When have I ever let you down?
私がやり損なったことが?
※let 人 down~人を失望させる
 
 
 

ウィッキー三世
どの部分ですか?
乱三世
クローンが「When have I ever let you down?」って言っているだろ?
ウィッキー三世
このままじゃ喧嘩売っているみたいじゃないですか。
乱三世
「let 人 down」で「~人を失望させる」という意味だと注釈を入れておいただろ? これを少しいじってやればいいわけ。つまり「失望させません」とすればいいの。「won’t」を使えばできるだろ?
ウィッキー三世
「I won’t let you down.」とするわけですか。
乱三世
そう。「失望させません」「期待を裏切りません、任せてください」っていうニュアンスが出るから、自信を持って使えばいいということだ。
●ポイント
「I won’t let you down.」は「I’ll do my best.」と違い、「まかせてください」という、結果に対して補償するニュアンスが出る!

 
 
 
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高橋
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●追伸

高橋
私は、移動中や、食事の最中など、一人のときは必ず英語を「聴い」ています。隙間時間の有効活用ということではこれにまさる方法はない、と断言できます。「塵も積もれば山となる」です。私はこうした塵の積み重ねでTOEICのリスニングは470点になりました。私なりの工夫はこちらにまとめています。
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