いまさら聞けない?進行形 ~seeは進行形にはできないって本当?~

高橋
こんにちは高橋です。
今日は、「進行形」をとりあげてみました。中学生で習う時制なので、いまさら聞くこともない、という方が多くいらっしゃるとは思いますが、進行形と相性が悪いとされている「状態動詞」とのからみなど、少し注意すべき点を突っついてみました。まずは進行形の中心的な意味からはじめています。復習にもどうぞ!
 
 
 

進行形の中心的な考え方について

ウィッキー三世
中学生で習う時制ですよ。
乱三世
「drink」の過去形ってどんな形になるか覚えている?
ウィッキー三世
過去形ですか? 「drank」じゃないですか。
乱三世
例えば「He drank straight from the bottle of scotch in his hand.」っていったらどんな意味になる?
ウィッキー三世
「彼は手にしたスコッチの瓶から直接飲んだ」だと思います。
乱三世
以前に「スコアアップはカンタン! ~TOEIC得点アップの秘訣は勉強の仕方を知ること~」という回で過去形をとりあげたときに過去形っていうのはどういうものだと説明した?
ウィッキー三世
基本的には現在とはつながっていない過去のある1点の出来事について使うということでしたね。
乱三世
じゃあ「What do you drink?」とした場合はどんな意味になるんだった? これは以前「現在形の落とし穴がこんなところに!? ~What do you drink?で何をあらわすか?」という回で取り上げたものだけど。
ウィッキー三世
「普段何を飲んでいるの?」ということですね。
過去形って意外に盲点になることがあります。こちらで詳しく話しました。
「スコアアップはカンタン! ~TOEIC得点アップの秘訣は勉強の仕方を知ること~」
現在形もなめていると意外に落とし穴があったりします。こちらをどうぞ!
「現在形の落とし穴がこんなところに!? ~What do you drink?で何をあらわすか?」
乱三世
これは「今何を飲んでいるのか」ということを聞いているのではなくて、「現在の習慣を聞いている」ということだったわけだな。だとしたら進行形を使った「What are you drinking ?」だったら、どんな意味になるかだな。
ウィッキー三世
「何飲んでいるの?」ってことですよ。
乱三世
そう。この進行形っていうのはどんな意味になると習った?
ウィッキー三世
「~している」から進行形だって教科書には出ていますよね。
乱三世
過去、現在とざっくり復習しておくとよりその性質がわかると思ったからあえて質問したけど、この進行形は確かに「~している」ということで正解だ。ただ、文字通り「~している」という日本語で覚えるのではなく「一時的なこと」「未完なこと」だとすれば、間違いないと思う。
ウィッキー三世
それはなぜですか?
乱三世
以前「『I’ll ~』と『I’m going to~』の違いはこれを意識すればカンタン!~未来時制『will』と『be going to』~」という回で進行形の形で未来をあらわすことがあると説明しただろ?
ウィッキー三世
考えた方もだいたい頭に入っていますけど。
乱三世
この進行形が未来を表すというのも「一時的なこと」「未完なこと」っていうのが頭に入っているとすっきりわかると思う。つまり「~している」ではなく「~している最中」「~している途中」なんていう風に日本語を当てるのがいいということになるかな。進行形が未来を表すことに関しては最後にもう一度触れることにしよう。

 
 

現在形

●What do you drink?
普段何を飲んでいるの?
→→現在形は「現在の状態」、「習慣」を表す。この場合何を飲んでいるのかという習慣を聞いています。

過去形

●He drank straight from the bottle of scotch in his hand.
彼は手にしたスコッチの瓶から直接飲んだ.
→→現在とは切断された過去のある時点の出来事を示しています。

進行形

●What are you drinking ?
何を飲んでいるの?
→→「一時的なこと」「未完なこと」に対して使います。

ポイント
進行形は「一時的なこと」、「未完なこと」をあらわす。「~している途中」「~している最中」という訳で考えることがおすすめ。

 
 
 

進行形は状態動詞には使えない? だけど結構例外があります

ウィッキー三世
進行形って「状態を表す動詞」とは相性がよくないってよく言いますよね。
乱三世
そもそも「状態動詞」ってどんなものがある?
ウィッキー三世
「belong」(属している)とか「contain」(含む)、「have」(持っている)、「know」(知っている)、「see」(見える)なんていうのが思いつきますね。
乱三世
あとは「like」(好む)、「think」(思う)、「live」(住んでいる)なんかもそうだ。確かに「所属している最中なんです」なんていうのは日本語としてもちょっとおかしいと思う。ただ「状態動詞は進行形にはしない」っていう原則は例外がやたらに多いな。
ウィッキー三世
例外のない規則はないですか。
乱三世
「have」という動詞が「持っている」ではなくて「食べる」という風に使われるときは、この限りではないということはもちろん言えるな。「think」が「思う」ではなくて「考える」だったらやっぱり進行形にできるわけだ。ほかには「like」が「enjoy」と近い意味で使われている場合なんかも進行形と相性がよくなるわけだ。「How are you liking Tokyo?」だったらどんな意味になる?
ウィッキー三世
「東京はどう?」くらいですか。
乱三世
そう。「東京を楽しんでいるか?」ってことになるわけだ。ただ、進行形が「一時的なこと」「未完了のこと」をあらわすと考えると、こういう動作をあらわす動詞に転化したもの以外でも、例外ができやすいと思う。
ウィッキー三世
「状態をあらわすこと」でも進行形にすることが多いっていうことですか。
乱三世
例えばこういうのがあるから見てみよう。
 
 

普段見ることはない「驚き」が隠されるため一時性と相性がいい例

What she was seeing was the shedding of his protective coloration of a harmless nobody now that he was ready to start on his destiny.
※shed 脱ぐ (殻などを)落とす ※coloration色合い

彼女が目の当たりにしたのは、無害無色の保護色を脱ぎ捨てて自分の運命のスタートを切ろうとしている男の姿だった。
 
 

乱三世
「ゴッドファーザー」からの引用だけど、妻が目の当たりにしたのは今まで見たことのないドン・コルレオーネの姿だったわけだ。後にゴッドファーザーと呼ばれることになる男が本格的にその道を歩みだす瞬間を目の当たりにして、驚いているということだな。
ウィッキー三世
そういう「驚き」がまさに進行形と相性がいいということですか。
乱三世
「驚き」っていうのが「一時的なこと」とうまくかみあうということだな。だから「見える」ということでは進行形にはならないはずの「see」が「seeing」になっているわけだ。ほかにもこんなものもある。

 
 

「住んでいる」も「一時的なこと」と相性がよければ進行形になります

You may not believe me, but I’m living with twins right now.
信じてくれないかもしれないけど、今は双子と暮らしている。
 
 

乱三世
今度は村上春樹の「1973年のピンボール」の英訳から取ってみた。「live」というのは基本的には一時的なこととは相性が悪いはずだけど、この場合は、それまでは住んでいなかった双子と住んでいるという特殊な事情が「一時的なこと」と噛みあうと説明できると思う。
ウィッキー三世
その事情が「一時的」なものだということになるわけですか。
乱三世
「中断される」ことを意味として含めることができるということだな。結局は後から付けた理屈だとは思うけど、とにかくここでもう一度確認しておきたいのは、進行形っていうのは「一時的なこと」「未完なこと」を表すということだ。状態をあらわす動詞であっても「一時的な」という進行形の特徴とフィーリングが合う場合がよくあるということだな。
ポイント「belong」(属している)、「have」(持っている)、「know」(知っている)など状態をあらわす動詞は基本的には進行形にできない。ただし、例えば「普段見ることはない『驚き』が隠されるため一時性と相性がいいとき」など進行形にできることも多い(この場合は「seeing」が使われる)。

 
 
 

進行形が未来をあらわす? 中心的な意味を押さえておけば理屈は簡単です!

乱三世
さっきも話したけど、以前「I’ll ~」と「I’m going to~」の違いについて取り上げたときに、進行形でも未来を表すことがあると言っただろ?
ウィッキー三世
「I’ll~」は「これから何かをする」ことを「その場で決めた」という感じが強くなって、「I’m going to ~」に関しては「すでに予定として決めている」といった感じが強い、ということでしたね。
 
 

 
 

乱三世
進行形で未来を表す場合は?
ウィッキー三世
その「予定に入っている」感じがより強くなったというだけ、だということでしたね。
乱三世
要するに「“Next month I’m going to Tokyo”」っていったら、就職や進学でもう「行く予定になっている」という感じがより強く出る文章になるわけだ。これは「一時的なこと」、「未完了のこと」からくる「~している途中」、「~している最中」という日本語訳を当てて考えればいいということになる。つまりもう「そのスケジュールの中にいる」っていう風になるわけだ。
ウィッキー三世
まさに「予定のなかにいる最中」という感じですか?
乱三世
そう。出来事なり、行動なりの「最中」と考えれば進行形が未来を表すことも違和感がなくなると思う。状態をあらわす動詞との相性も説明したけど、今日のポイントはとにかく進行形の特徴を知るってことだな。
ウィッキー三世
「一時的なこと」、「未完了のこと」をあらわしている時制だということを頭に入れてしまうということですね。
乱三世
そう。今日はこのあたりで。
ポイント進行形が未来をあらわすことがある。「予定のなかにいる最中」という感覚。

 
 
 
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高橋
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●追伸

高橋
私はTOEICの長文攻略のカギは多義語の「征服」にあると思っています。英検の1級とは違い、TOEICは扱う単語が比較的やさしいとされています。ただし、そこはちょっと注意が必要です。よく観察してみると普段見慣れた単語のあまり知られていない別の側面が問われていることがよくあります。TOEICの得点アップにからめてこんな文章を書きましたのでのぞいてみてください。
「得点アップのコツは意外なところにある!? わくわくTOEIC対策34」

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