その名詞こんな動詞の意味もあります!top/number/practice

His name was EdBergeron, and we had had a lot of good talks about the deterioration of the environment and the abuses of trust in the stock market and the banking industry and so on. He could top me for pessimism any day.
彼はエド・バージロンという名前だった。私たちは環境破壊や株式市場や銀行における背任行為、などについてたくさんのことを話し合った。物事を悲観的に見ることについてはいつも彼が私よりうわ手だった。
―KURT VONNEGUT HOCUS POCUS

 
 

高橋
こんにちは高橋です。

今回は普段名詞として意識している単語の、動詞の意味を取り上げてみました。

TOEICではこういう細かいところを落としているとリーディングで時間を取られてしまいます。

「top」「number」「practice」の3つを取り上げています!

その名詞こんな動詞の意味もあります!その2 sample picture inconvenience

2020年9月28日

 
 

ポイント!

  1. number→「達する」とか「総計~になる」という意味がある!
  2. top→数・量、資質などが「超える」、「上回る」という意味がある!
  3. practice→(医者や弁護士が)「開業する」という意味がある!
TOEIC960点になりました!

 
 

「number」=「総計~になる」

ウィッキー三世
名詞の意味が有名だけど動詞の意味も落とさないほうがいい単語、ということですか?
乱三世
なんでこういう単語を取り上げるのかというと、パート5、6の文法問題で意外に重要になってくるからだな。
ウィッキー三世
まずは「number」からですか。
乱三世
名詞はどんな意味?
ウィッキー三世
もちろん「数」ですよね。ほかに音楽の「1曲」を指して「number」ともできるし、新聞、雑誌の「号」のことを指したりもしますね。
乱三世
バック「ナンバー」の「ナンバー」ね。ほかにも主に違法は賭博を指して「the numbers」なんてすることもあるわけだ。
ウィッキー三世
動詞の意味は「番号をつける」とか「数える」っていうのならぎりぎり出てきますけどね。
乱三世
「number」で注意が必要なのは「達する」とか「総計~になる」っていう使い方だな。辞書(Collins cobuild)ではこういう風に説明されている。

 
 
If a group of people or things numbers a particular total, that is how many there are.
 
 

乱三世
総数がどれだけあるかってことになるわけだな。
ウィッキー三世
だから、数字が達するとかトータルがいくつ、という意味になるということですね。
乱三世
これは使い方の例としてはこんな風になる。『ゴッドーファーザー』から引っぱってみたから見てみよう。
 
 
The Bocchicchio Family, extending out to third cousins, had once numbered nearly two hundred when they ruled the particular economy of a small section of southern Sicily.
第三従兄弟までに及ぶボッキッキオ・ファミリーは、シシリー南部の小さな経済圏を支配していたころには、およそ二百名を数えた。

 
 
乱三世
「The Bocchicchio Family had once numbered nearly two hundred」が骨格だ。
ウィッキー三世
ボッキッキオ・ファミリーはかつておよそ「二百人に達した」ってことになるわけですね。
乱三世
そう。「number」って単語は日本人にとって何より「数」だから特に注意しておきたいポイントになるな。文法の問題って品詞を瞬時に見極める必要があるだろ?
ウィッキー三世
そういうときに「number」は「名詞」だけだ、という頭のままだとしくじるってことですか。
乱三世
そう。今日の意図はまさにそこ。慣れていない品詞が突然出てくると手に負えなくなるから今のうちにつぶしてしまうということだな。ちなみに「number」という単語自体はこのブログで結構取りあげているけど、覚えている? 例えば「number one」「number two」の意味はなんだった? 幼児語としての扱いになると思うけど。
ウィッキー三世
「number one」が「おしっこ」で「number two」が「うんち」ということでしたっけ?
乱三世
そう。ほかに「a number of」「the number of」の違いっていうのはどういうものだった? 単・複の扱いが違ったはずだ。
ウィッキー三世
「a number of」というのは「かなりの」ということで、もちろん複数扱いになるわけですね。
乱三世
そう。「the number of」は?
ウィッキー三世
それは、定冠詞の「the」なので、その番号のことを言っているわけですね。だから単数扱いということになります。
乱三世
ついでなので「a number of」を説明した部分を辞書(Collins cobuild)から引いてみよう。

 
 
If there are a number of things or people, there are several of them. If there are any number of things or people, there is a large quantity of them.
 
 

乱三世
説明で「several」が使われているので以前にやった「quite a few」の意味をイメージするといいと思う。
ウィッキー三世
意味に「かなり」という日本語を当ててもいいけれど、それは「とても多い」ではなくて英語の「fairly」だというわけですね。「very」ではないと。
乱三世
そう。「any number of~」だったら説明が 「there is a large quantity of them」となっているから「とても多い」とできるということだな。一応リンクをはっておくからこのあたりが気になる人は下の記事も拾ってほしい。

 
 

違いは何? quite a few/quite a bit/few/little 冠詞その5

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2020年5月25日

number one、number twoとはどんな意味? 数以外のnumberが個性派ぞろいの件

2019年12月6日

 
 

「top」=「上回る」

乱三世
次は「top」だな。基本的に思い浮かぶのは名詞の意味だろ?
ウィッキー三世
「最上部」ってことですよね。これが地位についてだったら、「最高位」「首位」になるとかそんな感じだと思います。
乱三世
最上部が動詞になるとどうなるかっていうことなんだけど、これは、もうそのままイメージすれば答えは出てくるはずだ。辞書(Collins cobuild)ではこんな風に説明されている。

 
 
If something tops a particular amount, it is larger than that amount. (JOURNALISM)

 
 

乱三世
これは日本語にするとつまりどういう意味になるの?
ウィッキー三世
「超える」とか「上回る」ってことですね。
乱三世
そう。例文は「Imports topped £10 billion last month.」となっている。
ウィッキー三世
「先月、輸入が百億ドルを超えた」という感じですか。
乱三世
これは辞書の引用に「JOURNALISM」となっているから、要するにこういうことを伝える記事の中でよく見かけるってことになるな。もし「top」が動詞になるということ自体が頭に入っていないと「超える」という意味にたどり着けないから注意が必要だ。もちろんこういう意味にもてこずることになるはずだ。カート・ヴォネガットの『ホーカス・ポーカス』の文章を見てみよう。

 
 

His name was EdBergeron, and we had had a lot of good talks about the deterioration of the environment and the abuses of trust in the stock market and the banking industry and so on. He could top me for pessimism any day.
彼はエド・バージロンという名前だった。私たちは環境破壊や株式市場や銀行における背任行為、などについてたくさんのことを話し合った。物事を悲観的に見ることについてはいつも彼が私よりうわ手だった。

 
 

乱三世
「pessimism」はそのまま「ペシミズム」でも通じると思うけど、厭世主義とか悲観主義とかそんな感じだ。
ウィッキー三世
彼がペシミズムについては上回っていた(=He could top me for pessimism)という風になると。
乱三世
そう。「技量や質が上回る」ことを指して「top」とできるということなんだな。
ウィッキー三世
「top」は「上」とか「上位」っていうのを意識しておけば問題ないけど、動詞の使い方がある点に注意が必要ということですね。
乱三世
ほかにも例えばスイカとかパスモに残金が無くなったときにチャージをするだろ?
ウィッキー三世
お金を足しますね。
乱三世
そのチャージがオーストラリアでは「top up」と使われることが多いな。辞書(Collins bobuild)ではこう説明されている。

 
 
If you top something up, you make it full again when part of it has been used.
 
 

ウィッキー三世
使った分を補充するときにぴったりな表現ということですね。
乱三世
こういう実用英語がTOEICに出るかはわからないけど、頭に入れておいていい表現だ。それともう一つ、こんな表現もあるから補足として見てみよう。村上春樹の『風の歌を聴け』からだ。

 
 
J treated me to a few more rounds. Then to top it off, he gave me a plastic bag of fries fresh from the fryer to take with me.
※get(buy) a roundみんなに酒をおごる
ジェイは僕にビールを何本かごちそうしてくれ、おまけに揚げたてのフライド・ポテトをビニール袋に入れて持たせてくれた。
※日本語は村上春樹の日本語をそのまま引用してあります。
 
 

ウィッキー三世
「to top it off」でおまけにという意味ですか?
乱三世
「そのうえ」と最後に情報を足すときに使う表現だな。「on top of that」に近い意味だ。

「practice」=「医者や弁護士が開業する」

乱三世
最後はついこの間取り上げた「practice」だ。
ウィッキー三世
これは「(医者や弁護士が)開業する」っていう嫌な意味があるんでしたね。
乱三世
そう。イギリスでは動詞で使うときに「practise」と「c」が「s」になるんだったな。「practice」といえば普通は「練習」とか「習慣」とかそんな意味が思い浮かぶはずだけど「医者や弁護士の生業(なりわい)」の意味を指すことがあるということだ。
ウィッキー三世
それが動詞になると「診療する」とか「開業する」となると。
乱三世
「to work as a doctor or lawyer」(『ロングマン』)ということだ。だから「診療する」にもなるし「開業している」という状態が転じて「開業する」にもなるということだな。一応前にやったときに例文としてあげた『ハンニバル』の一節をもう一度引用してみよう。

 
 

The secure areas upstairs had undergone cosmetic renovation, but should be almost the same as when he practiced here, according to the blueprints at the Department of Buildings.
二階の重要施設区域は塗りなおしが行われたはずだが、配置図が正しいとすればここで博士が勤務していたときとほとんど同じはずだった。

 
 

ウィッキー三世
この場合は「医者として仕事をしていた」→「勤務していた」となりますね。
乱三世
そう。こういう使い方をリーディングで出されると意味がうまく取れなくて時間がかかってしまうことがあるから注意しておきたいところだな。細かいところを丁寧に拾っていくことがTOEICでは大切になってくる。今回はこのあたりで!

practiceがTOEICではこういう意味で使われます!

2020年8月11日
 
 
ポイント!

  1. number→「達する」とか「総計~になる」という意味がある!
  2. top→数・量、資質などが「超える」、「上回る」という意味がある!
  3. practice→(医者や弁護士が)「開業する」という意味がある!

deliverは何を届けるの? 簡単な単語ほど注意が必要です!

2020年8月20日

 
 

高橋
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●追伸

高橋
一番上に何かを乗せるときに「be topped with」としたりもします。

日本語でもトッピングといいますが、まさに「top」からきている表現ですね。

トッピングはそのまま「topping(s)」でも、もちろん通じます。

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