qualifyの関係者にはたくさん注意を払ってください!

高橋
こんにちは高橋です。
今回は「qualify」とその派生語を取り上げてみました。「qualify」と言えば「資格がある」が最も重要な意味で、その意味さえしっかりおさえておけば問題がないようにも思えますが、よく目にする使い方で意外な意味のものがあったりします。サッカー日本代表を報じるニュースに出てくる「qualify」とは?
 
 

「qualify」で「予選を通過する」という意味もある!

ウィッキー三世
「qualify」ですか?
乱三世
簡単?
ウィッキー三世
「資格がある」ってことですよね。文字通り資格試験の資格でもあるし「権利がある」「適格である」なんていう意味にもなりますね。他動詞と機能するときは「資格を与える」です。
乱三世
そうね。それで問題ないといえば問題ないんだけど、やっぱり見ておくべきものが潜んでいるんだな。例えばこれはどんな意味になるかだ。サッカー日本代表がオマーンにリベンジした試合(2021年11月16日)を伝える『thejapantimes』の記事からだ。

 
 
Ito’s goal earned the Samurai Blue a third win in a row and avenged their 1-0 loss to Oman in their opening match of the Asian World Cup qualifying stage in September.
※avenged仕返しをする、復讐する、借りを返す

伊東のゴールが侍ブルーに3連勝をもたらした。これは9月に行われたワールドカップアジア予選、初戦の黒星(1―0)を取り返すものだ。
 
 

ウィッキー三世
「qualifying stage」となっている部分ですか?
乱三世
そう。これどういう意味?
ウィッキー三世
「the Asian World Cup qualifying stage」でまさに「ワールドカップのアジア予選」ってことですか。
乱三世
「qualify」には「予選を通過する」っていう意味があるんだな。ちゃんと辞書(『collins cobuild』)にも「if you qualify in a competition, you are successful in one part of it and go on to the next stage.」って出ている。
ウィッキー三世
次のステージに進む「資格を得る」っていう感じですか。
乱三世
ワールドカップで言えば本選に出るためのラウンドを「通過する」っていうことになるわけだな。
ウィッキー三世
「本選に行く資格を得る」っていう感じでとらえれば「資格がある」の延長と考えてよさそうですね。
乱三世
もちろんそういう風にして覚えればいい。
 
 

「without qualification」=「without reservation」

乱三世
「qualify」の派生語で「qualifier」というのがあるけど、これはどういう意味だかわかる?
ウィッキー三世
この流れで行くとまさに「予選」ということですか。
乱三世
そう。この「qualifier」には予選のほかに「In grammar, a qualifier is a word or group of words that comes after noun and gives more information about the person or thing that the noun refers to.」(『collins cobuild』)という意味があるんだな。これはどんな意味?
ウィッキー三世
文法用語で名詞を「修飾する」っていうことですよね。「限定詞」とか「修飾語句」ってことじゃないですか?
乱三世
「qualifier」としてそういう名詞を「修飾、限定する」意味があるわけだな。
ウィッキー三世
「qualifier」に「予選」の意味もあるし、また「限定詞」の意味もあると。
乱三世
そう。その「qualifier」が「qualify」の形容詞の形(=「qualified」)になるとこういう意味になったりする。

 
 
If you give someone or something qualified support or approval, your support or approval is not total because you have some doubts.

 
 

ウィッキー三世
サポートなどが「限定的な」な、ということですか。完全にコミットできないという「多少の疑念」(=「you have some doubts」)があるから。
乱三世
そう。もちろん「qualified」で「資格があって」というのが一般的な意味だ。ただこういう意味もあるということだな。ほかにも「qualified success」とすると「限定的な成功」なんていう意味になったりする。
ウィッキー三世
成功が限定されていると。
乱三世
そういうことだ。そしてこれが「qualification」という名詞の形になると、こんな感じの意味になったりもするんだな。「If something is stated or accepted without qualification, it is stated or accepted as it is, without the need for any changes.」
ウィッキー三世
「without qualification」で以前やった「without reservation」と同じ意味になるということですか。
乱三世
どんな意味だった?
ウィッキー三世
「付帯条件なしに」っていうことですよね。
 
 

その日本語、英語ではこんな意味もあります! 番外編3 リザベーションreservation

2019年3月29日
 
 
乱三世
「accepted as it is, without the need for any changes.」っていうんだから「そのまま、変更の必要なく受け入れる」ってことだな。だから「付帯条件がない」ということだ。『羊たちの沈黙』では「no」を使ったこんな文章を見ることができる。主人公のクラリスの考えていることをつづった文章でかなり難しい表現だけど、一応引いてみよう。

 
 
She thought for an instant of her late parents. She wondered if they would be ashamed of her now―just that question, not its pertinence, no qualifications-the way we always ask it. The answer was no, they would not be ashamed of her.
※pertinece関係する、適切、妥当

一瞬、亡くなった両親のことを考えた。今、自分を恥ずかしく思うっているだろうか。その問いそのまま。人がいつも訊くようなことだ。答えはノー。両親は恥ずかしくなど思っていない。

 
 

乱三世
両親が自分のことを恥ずかしいと思っているかどうか考えていてその頭に浮かんだ疑問は「そのままの意味、付帯するものがあるわけじゃない」ということを言っているんだな。この文章は難しいから本当に参考ということだな。
ウィッキー三世
ちなみに「qualification」にも「資格のある」という「qualify」の関係者は当然いるわけですよね。
乱三世
もちろんそう。「qualify」で説明したように文字通りの「資格」のときもあれば「適格」のような意味にもなる。村上春樹の『蜂蜜パイ』(『神の子どもたちはみな踊る』所収)のなかには「qualification」をこう使っている部分があるから最後に引用しておこう。

 
 
He was not feeling bad or angry. If, in fact, he was angry, it was at himself. For Takatsuki and Sayoko to become lovers was the most natural thing in the world. Takatsuki had all the qualifications. He himself had none. It was that simple.
彼は気を悪くしたり、腹を立てたりしているわけではなかった。もし彼が腹を立てているとしたら、それは自分自身に対してだった。高槻と小夜子が恋人同士になったのはむしろ当たり前のことなのだ。とても自然なことだ。高槻にはその資格があるし、自分にはない。
 
 

ウィッキー三世
この場合だと高槻が小夜子という女性に対してふさわしい、つまり「適格」だ、なんていう意味ともとれる「qualification」ですね。
乱三世
いつも言っているように単語の感覚は自分の気に入った文章に落としてしまうのが一番いいと思う。今日はまず「qualify」には「予選を通過する」という意味があって「qualifier」という名詞がまさに「予選」の意味なるということ。そしてその「qualifier」には「限定句」という文法上の意味があって「qualified」という形容詞では「限定する」、「qualification」という名詞では「限定」という意味になるということだな。
ウィッキー三世
「without qualification」となれば「付帯条件なし」で、前にやった「without reservation」と同じ意味にもなるんでしたね。
乱三世
そう。下にまとめをしておこう。

 
 

「qualify」周辺のポイント!
「qualify」は「資格がある」の意味。その派生語も「資格」が中心。ただしほかに注意すべき意味がある!
●qualify=予選を通過する
●qualifier=予選、限定詞
●qualified=資格があって、適格な、限定的な
●qualification=資格、適格
●without qualification=付帯条件なしで(=without reservation)

 
 

高橋
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追伸

高橋
単語集だけで単語を覚えようとすると、とてもあじけないものになってしまいますが、辞書を使うとこれが劇的に変わります。私のおすすめは今日も何度も引用した『collins cobuild』という辞書です。こちらで詳しく書いているのでのぞいてみてください。

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