こんにちは高橋です。
今日は「リザベーションreservation」を取り上げてみたいと思います。
これ自体、カタカナ英語として定着していて、正確には日本語とは言えないと思いますが
折角「その日本語~」をシリーズにしてあるので、また番外編扱いで大目に見ていただければうれしいです。
この「リザベーション」一般的に流通している意味はやっぱり「予約」ですよね。
ホテルやレストランの予約をするという場面で、必ずといっていいほど、登場する必須単語と言えると思います。
私が持っている、研究社の英和辞典でも先頭に出てくる意味です。
では、英―英の辞書(「collins cobuild」)に聞いてみるとどうかというと、先頭は別の意味に譲っています。
ちょっと引っ張ってきてみましょう。
●If you have reservations about something you are not sure that it is entirely good or right.
英文で理解できましたか?
「あなたが何かに対して完全に良いとか正しいとか言えないこと」を指してリザベーションとする、となっています。
これは「心配、懸念」という意味になりますね。
具体的な使用例として研究社の英和辞典に戻ってみると、
●I have some reservations about their marriage.彼らの結婚は少々気がかりだ。
と出ています。
これは、先ほど触れたように、私の使っている英英辞典で先頭に来る意味であり
非常に重要な使いかたになりますね。
ただ「reservation」はこれで終わりでなく、重要な意味が欲張りにもさらにあと二つあります。
一つ目は、この意味が実際に使われている小説から取ってみましょう。
久しぶりに「ゴッドファーザー」からの引用です。
コルネオーレファミリーが代替わりすることになり、新しいドンになるマイケルコルネオーレが幹部に対して話しかけている場面です。
●“Pete, you and Tessio, I want you to go along with me for a year without questioning and without reservations.
ピート。君とテッシオには一年間何も訊かずに、また何の条件もつけずに私と一緒にやってほしい。
一文のみの引用なので見つけやすかったのではないでしょうか。
ここでは「条件」という意味で使われています。
これは転じて「留保」などの意味にも使われます。
「レザベーションreservation」として条件とは少し飛躍が必要ですね。
私はゴッドファーザーを「聴く」小説のメインに据えた(詳しくは「「英語道」とは「聴く」ことと見つけたり⁉ その2」)と繰り返しお話してきましたが
この「reservation」の意味が分かったときは、思わず「あ~!」となりました。
前にも書きましたがこの「あ~!」があると忘れることはまずありませんね。
では、続いて、これはどうでしょうか。
どちらかというと「予約」の親戚にあたる意味になります。
直接辞書に聞いてみましょう。
●A reservation is an area of land that is kept separate for a particular group of people to live in.
「特定の人たちが住んでいる隔離された場所・地域」というのですから「特別保留地」というふうになりますね。
ちなみに「reservation」の親戚の「reserve」には「禁猟区、野獣保護区」という名詞の意味があります。
ちょっと、情報を盛り込みすぎかもしれませんが、合わせて参考にしてみてください。
今日は耳慣れた「リザベーション」から、予約以外の3つの意味を紹介してみました。
あなたの頭に「without reservations」(先ほどの「ゴットファーザー」の引用です!)
で入っていったことを祈ります。
それでは!
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●追伸
主にイギリスで使われる意味になりますが、
「reservation」は、「central reservation」とすると「中央分離帯」の意味になります。
これは、「保留地」の親戚といえると思いますね。
「予約、留保、保留地、中央分離帯」に関しては、「隔離=separate」というのをキーワードにすると覚えやすいかもしれません。
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