毎日わくわくTOEIC対策! その9 fieldフィールド~村上春樹「1973年のピンボール」を借りて~

高橋
こんにちは高橋です。
今日は「fieldフィールド」を取り上げてみたいと思います。
名詞の意味が一般的ですが、TOEICでは動詞の意味も頭に入れておく必要があります。
それでは、いつもの掛け合いをお楽しみください!

 
 
 
 
 

ウィッキー三世
今日は「fieldフィールド」を取りあげるって聞きましたよ。
乱三世
そうね。これもとにかく意味がたくさんあるね。普通、名詞の意味を想像するだろうけど、動詞の意味なんかもあって結構やっかいだ。
ウィッキー三世
TOEICに出やすい意味なんていうのもあるんですか?
乱三世
まあ、そのあたりも順を追って説明していこう。まずは、いつもの手順どおり、「fieldフィールド」で思いつく日本語の意味をあげていってくれる?
ウィッキー三世
まず思い浮かぶのはスポーツの「フィールド」ですね。よく「フィールドプレイヤー」とか言いますよね。カタカナになっていると思います。
乱三世
うん。いいね。それから?
ウィッキー三世
「畑」なんて言う意味にもなりますよね?
乱三世
「畑」。そうね。「牧草」とか「草原」なんていう風にもできるね。このスポーツの「フィールド」と「畑」は「fieldフィールド」の代表選手と言っていいだろうね。ほかには?
ウィッキー三世
「分野」なんていう意味もありますよね。
乱三世
うん。「分野」ね。この場合「活動・研究」の分野となるね。ほかには出る?
ウィッキー三世
「戦地」のことを言わないですか?
乱三世
「fieldフィールド」=戦地ね。「the field」/「the field of battle」というふうに表現することが多いね。この「フィールド」もわりとよく聞くものだな。まだ出るかな?
ウィッキー三世
うーん……。
乱三世
例えば、日本語の「フィールド」の響きから遠くない意味で石油とか鉱物の「産出地(産地)」という意味もあるね。「フィールド」は「地面」とか「一面の広がり」というイメージでとらえられる言葉だけど、その延長として理解できる意味だね。あと、これも日本語の「フィールド」の延長だと言えると思うけど「視野」っていう意味もあるね。
ウィッキー三世
「視界」のことですか?
乱三世
そう。つまり頭を大きく動かさずに「見える」ということだね。いったん今まで出てきた意味を高橋にまとめてもらおうか。
 
 
 
 
 

「fieldフィールド」の名詞の意味にはこんなものがあります!
高橋
まずはじめに出た「牧草/畑」、スポーツの「フィールド」という意味ですが、表題に書いた村上春樹の「1973年のピンボール」で次のように使われています。

牧草/畑
●I would extract one monkey after another, carefully dust it off, slap it on the bum, and release it into the fields.
僕は猿たちを一匹ずつ(箱から)取り出しては丁寧にほこりを払い、尻をパンと叩いて草原に放してやった。
※bumは怠け物、スポーツなどに熱中する人くらいの意味ですが、「尻」という意味もあります。

スポーツのプレーする場所(この場合は特に外野の意味)
●“The s-sun is tiny, too. Like an orange on home plate seen from center field.
た、太陽だってとても小さいんだ。ホーム・ベースの上に置いた夏みかんを外野からみるくらいに小さい。

上の文章は人の話を聞くのが病的に好きだった「僕」がその「話」の1つ1つを猿に例えて、表現している部分です。下の文章は、学生時代に話した相手のなかに土星生まれと金星生まれが一人ずついて、そのうちの土星生まれが土星を語っているという半ば幻想的な文章になります。「s-sun」となっているのは、この人が吃音だからで、英語でもシンプルに音を二つ重ねているわけですね。

ほかに
分野
戦地(「the field」/「the field of battle」と表わすことが多い)
鉱物などの「産出地(産地)」
視野
といった意味があります。

視野は辞書(Collins cobuild)では次のように出ています。

●Your field of vision or your visual field is the area that you can see without turning your head.

首を回すことなく見える範囲のことを指して「field of vision」というわけですね。まさに「視野」「視界」としていい意味ですね。

 
 
 
 
 

乱三世
次は形容詞の意味を一つ拾ってみようか?
ウィッキー三世
日本語の「フィールド」から遠くない意味ですか。
乱三世
うん。今日紹介する意味は動詞のものも含めて「こんな意味もあるのか!」と驚くような内容ではないと思う。ただ、名詞の意味だけ頭に入っていると品詞が変わっただけでビックしちゃうこともあるからな。下に辞書を引いてみたから、ちょっと考えてみて。
 
 
 
 
 

 
●You use field to describe work or study that is done in a real, natural environment rather than in a theoretical way or in controlled conditions.
 

 
 
 
 
 

ウィッキー三世
これは「実地の」という感じの意味になるんですか?
乱三世
そうなる。「研究などを理論的なやり方やコントロールされた条件ではなく実際の、自然な環境で行うとき」にこの言葉を使うわけだね。だから「実地の」というのが一番しっくりくるね。
ウィッキー三世
これもまあ、想像できない意味ではないですね。
乱三世
そう。さっきも言ったけど今日の「fieldフィールド」は「ちょっと想像できない」というのはないね。TOEICで頻出と言われている意味もそう遠くない意味になる。ただ動詞になるので、戸惑うこともあるかもね。さっき高橋が引用した「1973年のピンボール」のなかで面白い使いかたをしている部分があるので、また引用してみよう。
 
 
 
 
 

 
●It was the end of winter when I fielded her last phone call.
 

 
 
 
 
 

乱三世
本当は前後の文章も大量に引用しないと意味が取りずらいのだけど、わかるかな?
ウィッキー三世
「field」と「her last phone call」っていうのは結び付かないですね。
乱三世
そうかもね。これだけだとちょっとわかりにくいかもしれない。一応原文は「僕が最後に彼女への電話を受けたのはその冬の終わりだった」となっているね。これは、「僕」が学生のときに住んでいた「アパート」での描写になる。そこでは、電話が一つしかないんだね。つまりそのアパートで一つの番号を共有しているわけだ。
ウィッキー三世
まだ携帯が普及していないとき、昔の寮なんかでよくありましたよね。
乱三世
そう。電話が管理人室の近くに置かれている一つしかなくて、管理人がいないと誰かの電話を取らなくてはならないという面倒くさいシステムだな。学生時代の「僕」は不幸なことにこの電話のすぐ側の一室を借りていたので、かかってきた電話に対応することが多かったわけだ。そういう前提があって上の文章だね。そのアパートで一番多く電話がかかってきた女の子が引っ越すことになって、その最後にかかってきた電話を受けたのが冬の終わりだった、ということなんだね。
ウィッキー三世
「field」で「受ける」という意味でいいということですか?
乱三世
いや。そうではなくて、その「かかってきた電話を受けて、他人にそれを伝える」という一連の動作を受けて「field」なんだな。ということはここでは「さばく」というのが一番しっくりくることになる。野球の野手がボールを「さばく」なんて言うだろう?
ウィッキー三世
取ってから投げることを指して「さばく」って使いますね。
乱三世
まさにその「さばく」だね。主に野球で使われる「field」を比喩として当て込んでいるわけだ。文章の前後も考えると「field」の意味が非常に取りやすい使われ方になっていると思う。TOEICで頻出の単語はこの意味とほぼ同じものだね。
辞書を引いてみたから見てみよう。
 
 
 
 
 

 
●If you say that someone fields a question, you mean that they answer it or deal with it, usually successfully.

 

 
 
 
 
 

ウィッキー三世
さっきのボールを「さばく」が「質問をさばく」になったということですか?
乱三世
そういうことだ。これは「1973年のピンボール」から取った文章を思い浮かべればすぐに出てくるね。こういう意味の取りにくいものは、実際に使われている文章で頭に入れるのが鉄則だ。今回の文章は「ピンボール」を読んだことがなくてもすっと入ってくるのでないかと思う。
 
 
 
 
 

まとめ
高橋
村上春樹の「1973年のピンボール」では、アパートに1つしかない電話を「僕が出て、かかってきた人に伝える」という動作を指して「field」を使っています。これは野球のフィールドプレイヤーがボール「さばく」というときに使用される「field」を転用したものだと思われます。

●It was the end of winter when I fielded her last phone call.
僕が最後に彼女への電話を受けたのはその冬の終わりだった。

TOEIC頻出の意味は「質問を(うまく)さばく」(field a question)でこの「ピンボール」の「さばく」を頭に浮かべれば出てくる意味だと思います。

 
 
 

少しでも面白いと思ったら「いいね!」の感覚でクリックしていただけると嬉しいです。↓

TOEICランキング

高橋
TOEICスコアアップに役立つ13分の動画を期間限定でプレゼント中です!

私が半年で300点の得点をUPさせた際にやったことの全てを網羅してあります。
ブログでは書かなかったことを具体的なコンテンツ名を上げて解説しているのでぜひプレゼント中にお受取りください!
(プレゼントは予告なく削除することがあります)↓ここをクリック

 

●追伸

高橋
最近安いMP3プレイヤーを買いましたが、完全に失敗でした。
SDでメモリを増設できるのに魅力を感じて思わず買ってしまいましたが、オーディオブックの順番を正しく認識しないのにはまいりました。
試しにTOEICの問題集を入れてみても結果は同じです。
ネットで調べてみるとそれを正しく認識させるアプリなどもあるようですが、プレイヤーに落とすたびに順番を入れ替えるような作業なんて面倒くさくてとてもできません。
ずっと「聴く」というのを勉強方法として取り入れてきて肝心のプレイヤーをけちってはいけないということですね。
ツイッターを始めました!気軽にフォローしてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です