TOEICのリスニングで見かける単語は要注意!! brick/stool編

高橋
こんにちは高橋です。今回は「brick」「stool」というTOEICのリスニングで見かける2つの単語をいじってみようと思います。「brick」=「レンガ」と当たり前の意味だけを頭に入れて安心できないのがTOEICというテストです。慣用句であったり別の意味であったりを注意しておかないと、痛い目にあう可能性が常にあります。「brick」と「stool」という常連をさくっと自分のものにしてしまいましょう。
 
 

「brick」はレンガのことだけど……

ウィッキー三世
最初に「brick」ですか?
乱三世
どういう意味?
ウィッキー三世
「レンガ」ですね。リスニングでしょっちゅう出る印象がありますけど。
乱三世
そうね。そのしょっちゅう出る「レンガ」をまず堂々といじってみようということだ。
ウィッキー三世
いろいろな意味があると?
乱三世
「レンガ」は「レンガ」なんだけど、意味が抽象化されたりすんだな。例えばレンガの壁に向かって人が話していたとしたら、どんな例えが思い浮かぶ? 比喩としてどんな言葉が浮かびそうかな? レンガが擬人化していると考えると日本語でピッタリなのが浮かぶだろ?
ウィッキー三世
レンガの壁に向かって話していたら、ですか? 人生でベスト3に入るくらいの嫌なことがあったんじゃないかと思いますけど。
乱三世
そういうことを言いたいんじゃなくて、ことわざや慣用句としてどんなものが浮かぶか聞いているんだよ。レンガの壁に何を言っても聞こえないだろ?
ウィッキー三世
だから嫌なことがあったんでしょ?
乱三世
違うだろうが! レンガは耳を持っていないわけだろ? だから「聞く耳を持たない」っていうのがピッタリくるはずだ。「talk to a brick wall」「聞く耳をもたない人に話す」っていうことなんだよ。
ウィッキー三世
ああ。そういうことですか。なんかレンガに話しかけているとかいうから調子狂っちゃいましたよ。はじめから「talk to a brick wall」で「聞く耳をもたない人に話す」という意味なんだ、でいいじゃないですか。
乱三世
こういうのは段階を踏んでやっていくと読者も入りやすいんだよ。何百本もこのスタイルでやってきたんだからお前もいい加減に覚えろっていうんだよ。とにかくレンガの壁(塀)を聞く耳がないとみなした表現が「brick wall」ってことだ。例えば「brick wall」って使ってこういう文章にすることもできる。例をもってきたから見てみよう。『黙約(The secret history)』(ドナ・タート)からだ。
 
 
“~Henry won’t tell him anything. For that matter, he won’t tell me anything, either.
Charles is absolutely beside himself. He asked me to call Henry and see if I could get anything out of him, I couldn’t, of course, he was like a brick wall.”

※for that matterついでに言えば、そのことについては
※beside himselfわれを忘れて、取り乱して
※get~out ofから~を学ぶ、~がためになる、~を~から取り出す、救い出す

「~ヘンリーはチャールズにはなにひとつ教えない。僕にだって何も言ってくれないんだ。チャールズは完全に自分を失って半狂乱になっている。彼は何か聞きだせないかとヘンリーに電話してくれって言ってきたけど、僕にはできなかった。ヘンリーは全く聞く耳をもたないからな」
 
 

ウィッキー三世
「he was like a brick wall.」でまさに「聞き耳を持たず、頑な」だと表しているわけですか。
乱三世
そう。さきに言っておくけど、TOEICに出てくる単語ってこういう簡単な単語でも辞書を引いておいたほうがいいんだな。必ず癖のある意味がまじっているから。将来のために、ストックしておくに限るんだな。
 
 

私の辞書の使い方を詳しく書いてあります!

英英辞典のおすすめの使い方はこれ! TOEICの得点がアップした奥の手を紹介

2019年11月6日
 
 

ウィッキー三世
いつか「brick」だけじゃなくて「brick wall」やほかの意味も聞かれる可能性があると。
乱三世
TOEICの「癖」を考えるとそうだ。意識しておいていいと思う。「brick wall」でもう一つ触れておくと「hit a brick wall」 とか「come up against a brick wall」なんていうのもことわざのたぐいになるけどわかる?
ウィッキー三世
これは、レンガの壁に当たってそれ以上進めないとかそんな感じなんじゃないですか?
乱三世
そうなるとどういう意味が考えられそう?
ウィッキー三世
「行き詰る(いきづまる)」とかそんな感じですか?
乱三世
そう。英語の慣用表現として頭に入れておきたいところだな。それと、こういうのもある。『フォーカス・ボーカス(HOCUS POCUS)』(カート・ヴォネガット)からとったので見てみよう。
 
 
They could not know, and neither could I, of course, that hereditary insanity would hit my pretty wife like a ton of bricks in about 6 months’ time and turn her into a hag as scary as her mother.
※hereditary遺伝する、遺伝性の、世襲の、習慣・信仰・偏見が親譲りの、先祖代々の、
※insanity精神障害、狂気、愚かさ、無鉄砲
※hagくそばばあ、口うるさいくそばばあ、醜い老女
※scary怖い、ぞっとする、驚きやすい

6か月後には遺伝による狂気が私のかわいい妻をおそい、彼女の母親と同じようなおそろしいくそばばあに変えてしまうということは、彼らにも、もちろん私にもわかるはずがなかった。

 
 

乱三世
赤字にしておいたからわかっただろ?
ウィッキー三世
「hit someone like a ton of bricks」ってことですか。
乱三世
これで「人に猛烈な衝撃を与える」ってことなんだな。「like a ton of bricks」「猛烈な勢いで」ってことだ。
ウィッキー三世
「ton」って「1トン」「2トン」のあの「トン」ですか? 1000キログラムの。
乱三世
そう。1トンのレンガがふってくれば、それは「猛烈な」なんていう意味にしたくなるだろ?
ウィッキー三世
「hit」をつければ「猛烈な衝撃を与える」となるわけですね。
乱三世
そう。補足だけど上の文章で使われている「in」はどういう意味になるんだった?
ウィッキー三世
「in about 6 months’ time」で「6か月後」ってことですね。これに関しては前に記事にしてありますね。
 
 

注意したい「in」の意味はこちら!

今さら聞けない前置詞 ~これだけは気をつけておきたい「in」について~

2020年2月21日
 
 
乱三世
そういうことだな。ほかにも『collins cobuild』の説明を借りると「If you are banging your head against a brick wall, what you are saying or doing is not having any effect although you keep saying or doing it.」なんて説明される意味もある。これはどんな意味が想像できそう?
ウィッキー三世
「bang one’s head against a brick wall」ってことですよね。慣用句の形としては。
乱三世
「bang」っていうのは「バンという音をたてて打つ、たたく」とかそんな意味だな。そうなると全体でどんな意味?
ウィッキー三世
「無駄骨を折る」とかそんな感じですか。
乱三世
そう。「不可能なことを試みる」とか、そんな風にもなるわけだな。「bang one’s head against a brick wall」=「無駄骨を折る」、「不可能なことを試みる」だ。それともう一つ「brick-and-mortar」としてどんな意味になるかだ。これは『ケインとアベル(KANE&ABEL)』(ジェフリー・アーチャー)に実例があったから借りてみよう。
 
 
Abel held only a small amount of stock himself, since nearly all his money was now tied up in the Richmond Group, but he took his broker’s advice and sold off his remaining shares at a small loss, relieved that the bulk of his assets was secure in bricks and mortar.
※tied up縛り付けられている、資産が凍結されている、投資されており流用できない

アベルはほとんどすべての財産をリッチモンドグループに投資していたので株は少ししかもっていなかったが、仲介人の忠告に従って、残りの株をわずかに損しただけで手放し、資産に危険がなくなったことにほっとしていた。
 
 

ウィッキー三世
「brick and mortar」で「実在の」とか、そういう感じですか。訳には入っていないと思いますけど。
乱三世
そう。「リアルの」、なんていう風にもできるということだな。この文章は株の暴落が起きた、そのことを受けての文章なので、価格変動が激しい株を虚構に見立てて、それに対して「brick(s) and mortar」と使っているわけだな。ネット上の店舗に対してリアルな店舗を普通はなんていう?
ウィッキー三世
「実店舗」ですね。
乱三世
これはカンマをいれて表現することが多いようだけど「brick-and-mortar bookstore」としたら、どういう意味?
ウィッキー三世
ネット上の書店ではなくリアル書店、「実店舗」を持つ書店・本屋ってことですね。
乱三世
そういうことだ。この「brick」っていうのはリスニングの常連で常識的な単語だけど、色々な慣用句を作ることができるから注意しておいていいと思う。

 
 

「stool」は椅子のことだけど……

ウィッキー三世
次は「stool」ですか。
乱三世
これはさっきの「brick」より少し難しい単語だろ?
ウィッキー三世
「椅子」のことですよね。
乱三世
どんな「椅子」か覚えている?
ウィッキー三世
ひじ掛けとか、背もたれとか余計なものがついてない椅子ですね。
乱三世
そう。「A stool is a seat with legs but no support for your arms or back.」(『collins cobuild』)っていうのが辞書の説明になる。よくバーにある椅子を指して「stool」と使っているのを見かけるので、俺はそのイメージで覚えている。
ウィッキー三世
カウンターの前に並んでいる、脚だけついたあまり座り心地のよくない椅子ですね。
乱三世
「stool」に関しては、単語自体が簡単ではないので椅子のイメージを定着させる必要があるな。ただその椅子からはちょっと想像できない意味もあるので「stool」の上級編として紹介してみよう。ニュージャーナリズムの傑作と言われた『汝の父を敬え(HONOR THY FATHER)』(ゲイ・タリーズ)の描写からだ。 
 
 

He had also conveyed to his children his disapproval of tattletales. If they saw their brothers, sisters, or cousins doing something wrong, he had said, it was improper for them to go talebearing to adults, adding that nobody had respect for a stool pigeon, not even those who gained by such information.
※tattletaleおしゃべり、告げ口屋
※talebearing無分別にうわさをいいふらすこと

彼はまた子供たちに彼の告げ口をすることも戒めた。兄弟や姉妹やいとこが何か悪いことをしたのを見ても、大人に告げ口するのはよくないことだ、と言い、たとえその情報に得るところがあったとしても、誰もスパイを尊敬しやしないと付け加えた。
 
 

ウィッキー三世
「stool pigeon」のところですよね。
乱三世
「pigeon」ってどんな意味かわかる?
ウィッキー三世
「ハト」ですね。
乱三世
そう。「椅子」と「ハト」ってちょっと想像しにくいけど「stool pigeon」で「情報提供者」とか「スパイ」っていう意味になるんだな。
ウィッキー三世
「stool pigeon」=「スパイ」ですか。
乱三世
面白い意味が隠れていただろ? 
ウィッキー三世
TOEICで考えたら、なかなかスパイのネタが扱われることはないですけどね。
乱三世
それなら、こっちはどんな試験でも問われても不思議がない意味のはずだ。辞書の説明をそのまま引いてみよう。
 
 
If someone has fallen between two stools, they are unable to decide which of two courses of action to take and as a result they have not done either of them successfully.
 
 
ウィッキー三世
2つのどちらかで悩んで結局両方うまくいかないってことですか。それを「fall between two stools」で表すと。
乱三世
どういう日本語がピッタリきそう?
ウィッキー三世
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですか。
乱三世
そう。「虻蜂(あぶはち)取らず(=2つのものを同時に取ろうとして両方とも得られない)」なんていうのもピッタリのはずだな。
ウィッキー三世
なかなか「stool」とは結び付きませんね。
乱三世
関連づけるのは難しいけど、リスニングで見かける「stool」を使ったことわざを頭に入れておくというのは、一見遠回りに見えて後々効いてくるやり方のはずだ。このブログではずっと言ってきたことだな。下に今日のおさらいをしておこう。結構な個性派がそろったと思う。
 
 
今日のまとめ
●brick=レンガ
●hit a brick wall/come up against a brick wall=いきづまる
●talk to a brick wall=聞く耳をもたない人に話す
●hit someone like a ton of bricks=人に猛烈な衝撃を与える
●bang one’s head against a brick wall=無駄骨を折る/不可能なことを試みる
●brick-and-mortar=リアルな、実店舗の
●stoolひじ掛け、背もたれなどがない脚だけの椅子
●stool pigeon=情報提供者/スパイ
●fall between two stools=虻蜂取らず、二兎を追う者は一兎をも得ず

 
 

高橋
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●追伸

高橋
以前記事にしましたがTOEICの勉強はまず『公式問題集』ありきです。他の問題集に手を出すのは2016年に問題が改定されて以降に出た『公式問題集』の復習をきっちり終えてからで十分です。これだけやればまず800点台の後半には必ずなります。こちらの記事も参考にしてみてください。

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