毎日わくわくTOEIC対策! その12 commissionコミッション~村上春樹「羊をめぐる冒険」を借りて~

高橋
今日は昨日の「fileファイル」に続いて「commissionコミッション」を取り上げたいと思います。「fileファイル」同様、すごく幅の広い意味を持つ単語になります(前々回の「edgeエッジ」からずっとこんな風に言っていますね( ^^) )。日本語からは想像しにくい意味を持っていてTOEICではそうした嫌なところを突いてきたりもします(これもずっと言っているフレーズかもしれません🙊)。今日も楽しみながら頭に入れてしまいましょう!

 
 
 
 
 

乱三世
今日は「commissionコミッション」をやろう。
ウィッキー三世
また「commissionコミッション」と聞くとどんな意味を思い浮かべるか、というところから始めますか?
乱三世
うん。まあそれもいいけど、たまには引用文を先に参照するっていうのもいいかもね。
ウィッキー三世
TOEIC頻出の意味を先に見てしまうということですか?
乱三世
いや。それは、もちろんあと。「commissionコミッション」の重要な意味をまずは見ていこう。いきなり二つの文章だね。村上春樹の「1973年のピンボール」とカート・ヴォネガットの「ホーカス・ポーカス」から取ってある。日本語も一緒に載せてみたから見て。

 
 
 
 
 

●Too bad the clients’ names weren’t included! Who had commissioned these translations (and “urgently”, no less), and for what reasons? I hadn’t a clue.
注文主の名前が書かれていないのが全く残念でならなかった。誰がどのような理由で、このような文書の翻訳を(それも至急に)望んでいるのか見当もつかなかったからだ。
※「no less」は「それでもなお」「同様に」の意味、「clue」は「手がかり」の意味

 
 
●I RESIGNED MY commission in 1975, after the excrement hit the air-conditioning, not failing, however, to father a son on my way home, unknowingly, during a brief stopover in the Philippines.
1975年、排泄物がエアコンに飛び込んだあとでわたしは退役し、帰国の途中、フィリピンでの短期滞在中に、たまたま1人の息子の父親になった。
※excrement排泄物

 
 
 
 
 

乱三世
上の文章は村上春樹の「ピンボール」だけど、「commissionコミッション」といったら頭に浮かぶ代表的な意味になると思う。訳を書いたからわかったかな?
ウィッキー三世
「望んでいる」という部分になるわけですか?
乱三世
村上春樹の原文はそうなっているけど「翻訳の業務を『依頼する、委任する』」ということだよね。「芸術作品を注文する」なんていう意味がそもそもあるからそれに近いニュアンスだとは思うけど、意味合いとしては「業務を『委任する』」という「commissionコミッション」の代表的な使われてかたと考えていいと思う。
ウィッキー三世
ただ、「commission」って普通名詞ですよね?
乱三世
うん。「委任」とか「委託」ってできるね。それから「委任された仕事」という意味もある。任された仕事そのものを指すわけだ。その委託された人達を指して「委員会」なんていったりするね。その場合も「commission」だ。
ウィッキー三世
この村上春樹の文章は、翻訳の仕事を描写しているんですか?
乱三世
そうそう。偶然英語つながりになったね。作中の「僕」は友人と二人で小さな翻訳会社をやっているわけだな。個人的には村上春樹の小説はこのころのが一番いいと思うけど、まあ寸評会ではないから、先に進めよう。
ウィッキー三世
カート・ヴォネガットの方は、「退役」の部分ですか?
乱三世
そう。こっちは「commission」の代表的な例とはいえないけど「resign one’s commission」「将校をやめる」となるね。「commission」で「将校の地位」なんていう意味があるだよ。
ウィッキー三世
でも、重要な意味になるわけですよね?
乱三世
どれも重要だとは思うけど、文章を紹介したかったというのはあるね。
ウィッキー三世
カート・ヴォネガットのですか?
乱三世
そう。「after the excrement hit the air-conditioning」は「排泄物がエアコンに飛び込んだあと」という風にそのまま訳されているけど、ベトナム戦争のひどい「結末」を指してこの本では「when the excrement hit the air-conditioning」という風に表現することがある、と断っているだね。つまり「after the excrement hit the air-conditioning」っていうのはベトナム戦争が終わった後という意味になるんだ。戦争への皮肉の込め方なんかも含めてこういう文章に触れてもいいかなと思ってさ。
ウィッキー三世
TOEICの単語を実際に使われている小説や映画の場面に落としてしまうということですよね。
乱三世
高橋が聴いていたのは何度も言うように「ゴッドファーザー」だったけど、いろいろな文章に触れるというのはいいよ。しかもストーリーが付いているわけだから。
ウィッキー三世
この「ホーカス・ポーカス」っていうのは結構癖がありそうですね。
乱三世
他のカート・ヴォネガットの作品同様に現実とは違うSFに近い設定になっているけど、主人公が「成人矯正施設」の集団脱走を首謀した罪で刑務所に収監されている、なんていう人を食ったような内容だね。しかもその刑務所の所長はヒロシマツモトという日本人だという設定だったりしてね。村上春樹が初期に採用している断章形式っていうのはだいたいこのヴォネガットに近いものだから、そういう部分でも楽しめるとは思う。
ウィッキー三世
そういう話をするのは、さんざんいっていた「興味」ってところにつながるからですか?
乱三世
うーん……。まあ高橋にすすめたのはコンテンツを「聴く」ことだったわけだけど(→勉強法はこちら「今度こそ挫折しない!「聴いて」TOEICの点数をUPする方法」)、とにかくあいつが言っていたのは、さんざん仕事した後に受験勉強を思わせる部分が入ってくるとすぐに寝ちゃう、ってことだったね。そこは、自分の「興味」に強引に結びつけるのがやっぱり大事ということかな。まあそういうことだよ。
ウィッキー三世
今日は表題に「羊をめぐる冒険」が入っていますよ。
乱三世
そうね。じゃあここで出してみようか。熟語になる。今度は日本語訳を付けていないから考えてみて。
 
 
 
 
 

“Don’t your ears tell you anything?”
“They’re out of Commission . If I open my ears, I get a headache.”

 
 
 
 
 

ウィッキー三世
これは比喩的な表現ですよね?
乱三世
そう。原文を引っ張ってくると、「君の耳は何も感じないのかい?」→「駄目。耳を開こうとすると頭が痛むの」となっているね。日本語の表現も独特だから、英語もまたそうなっているね。
ウィッキー三世
この場合は「out of commission」のところですね。
乱三世
そう。耳が効かないっていうニュアンスかな。「out of commission」「使用不能の」「故障中の」っていう意味だね。「耳が故障中」→「駄目」ってことだな。
ウィッキー三世
「out of」って入るから少しは想像できるけど「commission」単体では出てこないかな~。
乱三世
うん。ただ、TOEICに出るのは、また違う意味だな。今度はいきなり辞書に聞いてみよう。
 
 
 
 
 

Commission is a sum of money paid to a salesperson for every sale that he or she makes. If a salesperson is paid on commission, the amount they receive depends on the amount they sell.

 
 
 
 
 

ウィッキー三世
「稼いだ額に応じてもらえる」ってことは「歩合」ってことですか?
乱三世
そうだ。「Commission」で「歩合」っていう嫌な意味になる。もう一つ紹介したい意味で、「手数料」っていうのがあるんだけど、この「手数料」は「(委任事務に対する)手数料」っていう風に考えられるんだね。ただ、ちょっとこの「歩合」だけは毛色が違うから注意しなければいけないというところかな。
ウィッキー三世
「手数料」も重要な意味ですか?
乱三世
TOEICでは、「insurance policy」なんていう保険に関する単語と一緒によく見かけるね。
ウィッキー三世
サンプルはないんですか? 
乱三世
手数料のサンプルはあるよ。同じ「ホーカス・ボーカス」で。
ウィッキー三世
「歩合」は?
乱三世
「歩合」は今日はない。
ウィッキー三世
「場面」に落としこめって散々言ってたのに。
乱三世
“There’s no such thing as a perfect piece of writing. Just as there’s no such thing as perfect despair.完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
ウィッキー三世
なんですかそれ?
乱三世
村上春樹の文章の英語翻訳だ。完璧なものなんてないということだよ。今日は終わり!
 
 
 
 
 

TOEICに出る「commission」の意味はこれだ!
高橋
「commission」は「委任」「委任する」「委員会」などの意味がありますが、TOEICでは「歩合」という嫌な意味をよく問われます。今日で頭に入れてしまいましょう。また先ほど話に出た「手数料」は辞書ではこのようになっています。

●If a bank or other company charges commission, they charge a fee for providing a service, for example for exchanging money or issuing an insurance policy.

お金を両替する、保険証書を発行するなどのサービスに対して請求される料金ということですね。まさに「手数料」ということになると思います。

また「故障」の意味の「out of commission」は次のように出ています。

●If something, for example a ship or a piece of equipment, is out of commission, it is broken and cannot be used until it is repaired.

壊れていて、修理するまで使えないというのですから、言うまでもなく「故障」のことですね。

一応、手数料に関して「ホーカス・ボーカス」の中の文章を引っ張っておきます。参考にどうぞ!

●AND THEN THE Treasurer had put the proceeds of the sale, less real estate commissions and lawyers’ fees, into preferred stock in Microsecond Arbitrage.
そのあと、出納部長は、売上金から不動産取引手数料と弁護士報酬を差し引いた手取りのすべてを、マイクロセカンド裁定取引会社の優先株へつぎこんだ。
※treasurer経理部長、会計係

 
 
 

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高橋
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●追伸

高橋
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