correspondはここに注意！ TOEICに出るcorrespondについて

こんにちは高橋です。

今回は「correspond」という単語を取り上げてみました。

この「correspond」は「文通する」「一致する」という2つの意味が存在します。

今回は2つですがどちらもとても大切な意味です。

ともにTOEIC必須の意味ですのでぜひ頭にいれてしまいましょう。

クレジット？credit？今さら聞けない？ TOEIC必須単語creditについて

2019年10月13日

ポイント！

correspond (with)……文通する、通信する
correspond (to)……一致する、対応する、該当する
correspondence course……通信講座
correspondent……新聞、テレビ局などの通信員、特派員
correponding＝一致する、同様の

TOEIC960点になりました！

Contents

1 correspond＝文通する
2 correspond to＝一致する、相当する、対応する

correspond＝文通する

「correspond」ですか？

この「correspond」に関しては「文通する」と「一致する」という大きく分けて2つの重要な意味がある。

2つでいいわけですか。

そう。ただ、この単語は両方抑えるのが必須になる。とても大切な意味が2つあるということだ。まずは「文通する」意味のほうを取り上げてみよう。村上龍の『69』からだ。

「文通する」という意味のcorrespondです！

In my second year there, she sent me a love letter, saying she wanted to correspond with me. She said she liked Hesse, and that it had made her happy to hear me mention during a class meeting that I liked Hesse,too,～
中学の二年の時、僕はマスダチヨ子からラブレターを貰った。文通したい、と書いてあった。私はヘッセが好きです、いつかクラス会で、矢崎さんもヘッセが好きだと言ったので私は嬉しかった、～

昔の女子高生が使った連絡手段というわけですね。「correspond」＝「文通する」になると。

そもそもお前女の子と文通したことある？

ありません。

そうだろうな。

そうだろうなっていうのはどういうことですか！

告白の手紙をもらったことは？　メールでもいいけど。

ありません。

そうだろうな。

だからそうだろうなっていうのはどういうことなんですか！

「文通する」って、自分の立場から言えば「伝える」「伝達する」ってことだろ？

……。そうですよ。

そういうのを「通信する」とも言えるだろ？

それが何だっていうんですか？

「correspond」の名詞の形「correspondence」だとこういう意味になるということだ。

correspondenceの使った表現です！

Late at night he sat pecking on his laptop, working on a correspondence course on the Internet.
※peck タイプライターでゆっくり打つ
その晩遅くパソコンを叩きながらインターネットの通信講座に取り組んでいた。

これは『ハンニバル』から取ったものだ。「correspondence course」でどうなっている？

「通信講座」ですか。

そう。例えば「study by correspondence」なんてすればどういう意味になる？

「通信教育で勉強する」ですね。

それから「correspondent」という別の名詞の形になれば今度は「新聞、テレビ局などの通信員、特派員」なんていう意味になる。

要するに伝える人ということですか。

そう。「correspondent」はジャーナリストでも「特定のニュースを専門としている人」を指すことが多いな。同義語は「reporter」だ。いったんここでまとめておこう。

ポイント1

correspond……文通する、通信する
correspondence course……通信講座
correspondent……特派員

correspond to＝一致する、相当する、対応する

それから「一致する」の意味になる「correspond」ですね。

そう。実例も引用してみるけど、先に辞書(『collins cobuild』)の説明を見てみよう。

correspondの「対応する」の意味を説明している部分です！

If one thing corresponds to another, there is a close similarity or connection between them. You can also say that two things correspond.

類似性がある、あるいは関係があるっていうんだから、日本語だと「一致する」とか「合う」なんていう言葉があてはまりそうですね。

「相当する」「該当する」なんていう風にもなるわけだな。

さっきの「文通する」とは日本語にするとずいぶん違いますね。

まあ、con(一緒に)＋respond(返事する)というのが語源になるので、「一緒に」に重点を置いたときと、「返事する」に重点を置いたときで意味が違うと思えば頭に入れやすいと思う。

「con」(一緒に)の意味が強いときは「一致する」となって「respond」(返事する)の意味が強い時は「文通する」になると。

そういう風に考えれば覚えやすいはずだな。「一致する」のほうの実例を紹介してみよう。

correspondがこんな風に使われています！

―it was the operator repeating the number, asking if it corresponded to the telephone number in the booth.
“Yes,” Bill replied, feeling his heart pounding, “yes it is.”
交換手が番号を繰り返していた。電話ブースの番号で間違いないか尋ねているのだった。
「そうだ」ビルは鼓動が激しくなるのを感じながら答えた。「間違いない」

これは『汝の父を敬え』というノンフィクションの一節から取ったものだ。

『汝の父を敬え』っていうのは『ゴッドファーザー』のモデルになったファミリーを描いたノンフィクションでしたね。

そう。これはファミリーが使っていた公衆電話でビルが連絡を「受けた」場面になる。交換手が番号を確認して間違いないか聞いているわけだ。

「一致する」のかどうか確認しているということですね。

そう。ちなみに交換手っていうのは、回線同士をつなぐ人のことだな。手動で回線をつなぐ必要があった時代の職業だ。

その交換手が、相手からかかってきた電話を指定の番号につなげて、その番号が間違いないか確認しているということですね。公衆電話を連絡の手段として悪用していた、ということですね。

そういうことだ。これは「correspond」の性格がよく出ている文章だと思う。それから「correspond」を形容詞にすると「corresponding」になる。一応どんな意味になるか答えて。

「一致した」とか「対応した」とかそんな感じですか。

そう。最後にまとめをしておくので確認してほしい。

ポイント！