TOEICで気を付けるべき「weigh」はこれ! 頭に入れるコツはちょっとした工夫にあります!

Starling apparently was weighing an issue, using her palms like the Scales of Justice. “ You know, Mr.Krendler, every time you ever leered at me, I had the nagging feeling I had done something to deserve it.”
クラリスは両方の掌を”正義の秤”のように使って、明らかに、ある問題の軽重を論じようとしていた。「いいこと、ミスター・クレンドラー、あなたがわたしのことを嘲笑うたびに、私は、そうされても仕方がないようなヘマを自分がしでかしたんじゃないか、という疑念にさいなまれたものよ」
-THOMAS HARRIS HANNIBAL

高橋
こんにちは高橋です。
今日は「weigh」という動詞を取り上げてみました。「weight」(ウェイト)と「t」を入れれば、あなたにもおなじみの「重さ」のある単語になると思いますが、その関係者である「weigh」には注意しておきたい「重さ」が忍びこんでいます。TOEICによく出る「重さ」をわかりやすく解説しました!

「weigh」=「比較検討する」「慎重に検討する」

ウィッキー三世
「weight」ではなくて「weigh」ですか?
乱三世
「weigh」とすると動詞になるんだな。「weight」だとしたらどんな意味がすぐに思い浮かぶ?
ウィッキー三世
「体重」とか「重さ」っていうのがすぐに思い浮かびますよね。
乱三世
ウェイトトレーニングをするっていう意味もあるだろ?
ウィッキー三世
それも英語なんですか?
乱三世
ウェイトトレーニングの道具のことをさして「weight」とすることがあるね。それから物なんかを止めておく「重石」を指して「weight」っていうのもある。
ウィッキー三世
とにかく「重」っていう漢字を頭に浮かべれば大丈夫なんじゃないですか?
乱三世
もちろんそれでいいと思う。ただ、その「重い」の「想い」方っていうのに少し工夫がいるものがあるからこれを見てみよう。今日は「ハンニバル」から取ってみた。

 
 

Starling apparently was weighing an issue, using her palms like the Scales of Justice. “ You know, Mr.Krendler, every time you ever leered at me, I had the nagging feeling I had done something to deserve it.”
※leer意地悪な目つきで見る ※nagging疑い・痛みなどが絶えず感じられる、しつこい

クラリスは両方の掌を”正義の秤”のように使って、明らかに、ある問題の軽重を論じようとしていた。「いいこと、ミスター・クレンドラー、あなたがわたしのことを嘲笑うたびに、私は、そうされても仕方がないようなヘマを自分がしでかしたんじゃないか、という疑念にさいなまれたものよ」
※日本語は高見浩の訳をそのまま引用しました
 
 

乱三世
これって確かに「重」を「想え」ばなんとかなるとは思うんだけど、ちょっと訳し方に工夫がいるだろ?
ウィッキー三世
訳では「軽重を論じようとしていた」となっていますね。
乱三世
「Starling apparently was weighing an issue」の部分は要するに「問題を比較検討していた」ってことなんだな。
ウィッキー三世
「weigh」=「比較検討する」ですか。
乱三世
天秤に少しずつ重石を乗っけながら検討しているっていう感じかな。訳としては「比較検討する」「慎重に検討する」っていうのがぴったりだ。確かにお前が言う通り「重」を「想い」浮かべれば済む話かもしれないけど、「比較検討する」ってことになると少し注意が必要になると思う。これ同義語って何かわかる? 「you think about it carefully」ってことなんだけど。
ウィッキー三世
だとしたら「consider」だと思います。
乱三世
そう。TOEICの公式問題集でも「weigh」の同義語を答えさせる問題が実際に出題されているな。「weigh」が使われている一文を抜き出してみよう。
 
 

As I weighed my options, though, the sales manager happened to pass by.
でも、自分が選択すべきものを検討していたときに、販売マネージャーが偶然通りかかりました。
 
 

乱三世
選択肢を検討していたって言うんだから「weigh」の典型的な使い方になると思う。引用文で使われている「weighed」と同義は何?っていう問題だ。もう一度答えて。
ウィッキー三世
この場合は「considered」ですね。
乱三世
そう。さっき引用した「ハンニバル」の一文についてあまり触れなかったので念のため説明しておくと、あれは、文中に出てくるクレンドラーっていう男をレクターとクラリスで「食事」している場面なんだな。クレンドラーは政治的な立ち回りに長けた人物として描かれていて、同時にクラリスの出世を姑息に妨害してきた人物でもあるわけだ。
ウィッキー三世
「食事」っていうのはまた説明が必要な言い方じゃないですか。
乱三世
確か映画の「ハンニバル」ではチルトンっていう「羊たちの沈黙」で「活躍した」博士が食べられちゃう設定になっていたと思うけど、小説ではこのクレンドラーが前頭葉を「食事」されちゃうわけだ。一応「weigh=consider」が辞書(Collins cobuild)でどう出ているか書き出しておこう。

 
 

If you weigh the facts about a situation, you consider them very carefully before you make a decision, especially by comparing the various facts involved.
=consider

 
 

weighの基本的な意味はこれです!

ウィッキー三世
辞書に出ている「weigh=consider」はまさに「決める前に慎重に考える」「比較して決める」ってことですね。
乱三世
そう。TOEICでマークしておきたい意味は押さえたとして、それ以外の「weigh」はどんな意味があるかわかる?
ウィッキー三世
「重」でいいわけですよね。
乱三世
そう。
ウィッキー三世
動詞だっていうことですから、「重さをはかる」でいいんじゃないですか。
乱三世
まずはそれだな。ほかに「重さがある」くらいの意味にできるものもあるので、これをサンプルで見てみよう。村上龍の『69』からだ。

 
 

In 1969 we were seventeen. And we still had our cherries. To be a virgin at that age is nothing to be particularly proud of and nothing to be particularly ashamed of, but it’s something that weighs on your mind.
一九六九年、僕達は十七歳だった。そして童貞だった。十七歳で童貞ということは、別に誇るべきことでも恥ずべきことでもないが、重要なことである。

 
 

ウィッキー三世
「重さがある」という意味になるという説明でしたけど、こういう比喩にもなるということですか?
乱三世
「重さがある」だったら「20kilos」とか「60pounds」なんていうまさに「重さ」を表すときに使うのが通常の使い方だな。
ウィッキー三世
引用文のようにも使えると。
乱三世
そう。17歳で童貞っていうのは、誇るべきじゃないけど、「重要なことである」=「重さがある」という風にもできるということだ。
ウィッキー三世
そうすると「weigh」というのは「重さをはかる」「重さがある」というのが基本の意味で「比較検討する」、「慎重に検討する」というのがTOEICで重要ということになりますね。
乱三世
そう。下にまとめておこう。

 
 

weighのまとめ
●「比較検討する」、「慎重に検討する」(←TOEICで注意すべき意味です!)
●重さがある(「重要である」という比喩としても使う)
●重さをはかる

 
 

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高橋
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●追伸

高橋
今日は「ハンニバル」(小説)の印象的な場面から引用しましたが、映画だけではなく小説を読んでみると、その世界によりハマることができると思います。私はまずは日本語でハマった「ゴッドファーザー」を英語学習に役立てるということをしました。あなたもぜひ英語の学習に小説を役立ててみてください。

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