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習慣化していることがモチベーション低下にはだいぶ効く
「今日はあんまり歯を磨きたくない気分だ」、「今日は歯をとても磨きたい気分だ」と一々歯磨きのモチベーションを気にしている人はいないと思います。
誰にとっても歯を磨くことは当たり前の習慣で(違う人もなかにはいるかもしれませんが)、特に意識せずとも自然と行動できるようになっているはずです。
英語もそれが習慣化しているとモチベーションの上がり下がりをあまり意識せずにすむようになります。
例えば僕はトイレにkindle用の台と携帯用の台を置いています(壁にデバイスを固定できるようにしています)
大きい方をするときに必ずkindleで英語の文章を読んでいます(食事の方がいらっしゃったらすいません!)。
時間にしたらそれほど長くはありませんが、これは完全に習慣化しているので、何の違和感もなく英語に触れています。
以前はこの時間に新書の問題集を解いたりしていました。
そのうち自然と英語のみを読むようになったという感じです。
結局こういう習慣の積み重ねではないでしょうか?
いきなり問題集を1時間解くことを毎日の習慣にするにはハードルが高すぎますが、5分や10分を習慣とするのはずっと敷居が低いはずです。
5分でも10分でも歯磨きと同じようになったら、次のステップに進めばいいだけです。
もっと趣味に結び付けてしまう
僕は自分が好きでハマったコンテンツを常に英語学習に取り入れてきたと今までずっと話してきました。
僕の場合は小説や映画ですが、あなたの趣味が例えば料理だったらレシピを英語で読むことだって趣味を英語に結びつけるということになるはずです。
僕は、渋谷がまだレコード街だったころ(クラブがやたら多かった!)レコードを買い漁っていたことがあります。
そのころからナイヤガラ関連(大瀧詠一や山下達郎)やYMO(細野晴臣&坂本龍一&高橋幸宏)のレコードは海外のクラブDJの間で大人気でした。
ほかにも松原みきの『真夜中のドア』が大人気になったり日本の「old school」が突然世代を超えて注目されることが多いように思います。
今はこういう人たちに加えてフィッシュマンズという日本のバンドがまた人気だったりもします。
僕はyoutubeでこうした音楽に言及している動画(または音楽そのものを流している動画)を観てはコメント欄をのぞくということをよくします。
海外の音楽好きの(10代もいっぱいいる!)どこに響いているのか、コメントを読むとうっすらとわかってくるからです。
知りたい欲求があるなら、それを利用してしまうのがいい方法です。
一度、TOEICの本番でyoutubeのコメント欄に出ていた表現がそのまま使われていて驚いたことがあります。
色々な英語に触れるときっといいことがあります。
またサッカーの国際試合ではコメント欄は英語であふれかえりますね。
英語の触れ方はたくさんあります!
やり方を変えてみる
僕は耳が空いていればしょっちゅう英語を聴いている、とこのブログでは何度も触れてきました。
この耳学問をやめたことはありませんが、時間が取れるようになって、机で参考書を開いたときの新鮮な感覚は今でも覚えています。
机に向かうことが新鮮だ、というのは特殊な部類に入るでしょうが、例えば普段やっていないことを取り入れると、こういう新鮮な感覚を得られるはずです。
僕の場合で言えば、900点を超えるまで音読をやったことがありませんでした(でもリスニングは満点を取れました)。
勉強をするとき周りに人がいる環境を作ることができなかったからですが、これを初めてやってみたときは机に向って参考書を開いたときの感覚とは違う、新鮮さがありました。
参考書のやり込み方ひとつとってみても、気に入った文章を手書きするという、一見遠回りに思えることも僕にはかなり効きました。
問題集に手が出ないな(心理的に)と言うときはひたすらポール・オースターの英文を書き写していたこともあります。
問題集の英文に慣れている目で見るとこれもまた新鮮です。
こういう細かいこともやり方を変えることの一つと言えると思います。
やり方とは少し違いますが、勉強する環境そのものを変えてみるというのも手です。
普段使ったことがない場所での勉強というのは集中できます。
あなたは家でやるタイプでしょうか?
それともカフェが中心でしょうか?図書館でという人もいるとは思います。
僕もカフェをよく利用していましたが、仕事でワーキングスペースを利用するようになってから、英語の勉強もそこでするようにしています。
自分のスペースがあって周りも目的がある人達ばかりの中で勉強するというのは、やる気の維持につながります。
場所自体を変えてみる、というのもやり方の一つです。
英語自体は習慣化しつつ、英語に触れる方法は色々と変化させると気持ちをつなぎやすいと思います。
コンテンツを変えてみる
やり方を工夫することのほかに、聴くコンテンツを毎日変えてしまうというのもよくやります。
復習をおろそかにして次々に別の問題集に手を出しているときは大抵点数があがりませんね。音声だって聴き込んだほうがいいに決まっています。
ただし、その原則にこだわってやる気を落とすくらいならその日の気分に従ってしまうというのが私のやり方です。
聴くというのはこういうことがやりやすい方法でもあります。
僕はオーディオブックだけでも『ゴッドファーザー』(=『The Godfather』)、村上春樹の『風の歌を聴け』(=『Hear the Wind Sing』)、『1973年のピンボール』(=『Pinball, 1973』)、『神の子どもたちはみな踊る』(=『After the Quake』)、『めくらやなぎと眠る女』(=『Blind Willow, Sleeping Woman 』)、『ノルウェイの森』(=『Norwegian Wood』)、『アンダーボス』(『Underboss』)(アメリカのマフィアの暴露本です)などをプレイヤーに入れて気分によって聴き分けています。
ここにLINEで紹介したコンテンツや『表現のための実践ロイヤル英文法』についている音声、TOEIC公式問題集のリスニング問題、CNNニュースなど数でいうと100くらいを常時入れて聴き分けています。
やろうと思えば365日違うコンテンツを聴くことだってできますね。
なにしろ英語の素材なんて無限に手にはいります。
もちろん聴くことでなくても応用は可能のはずです。
僕は十冊単位の参考書を同時に進めたことは一度もありませんが2~3冊程度のなかからその日の気分を見つけることもできるはずです。
そのときそのときの自分の気分に従うというのも精神衛生上、なかなかよい手ではないかと思っています。
僕はそういう環境を逆に利用して模試を解いたりしています。
本番で小さな音が気にならないようにするための対策のつもりですが、うまくいくでしょうか?
難易度が高すぎる本を使っていないか確認する
あなたの学習の中心がもし毎日参考書を開くことだったらそのレベルを確認してみることも必要です。
以前このブログで900点を取ったときに使った参考書を紹介しましたが、そのなかで次点として『精選模試』をあげています。
そこで僕は「この本は難易度が高いので900点を超えるための問題集としては不向きだ」と書きました。
僕が実際に解いたのは『精選模試3』というリーディングパートの問題が5セット収録されている問題集です。
この問題集を解いたのが875点を取ってあと一息で900点というときでした。
この本自体はとてもいい問題集です。
ただ今日問題にしている「やる気」のことを考えると、推すことに少しためらいを感じます。
僕が最初のセットを解いたときに正解できた数は「70問」でした。
『公式問題集』のリーディングでは常時80問を超えるようになっていましたので、これは本当に堪えました。
次にやったセット2はさらに点数を落としました。
ムキになってやったセット3はさらに悪い「67問」正解です。
解いている最中に頭が痛くなって投げそうになったというのもほとんど初めての経験でした。
高地トレーニングと考えてもよさそうですが、酸素が薄すぎると窒息してしまうことだって大げさではなく考えられます。
それくらい分相応の問題集を使うというのは大事なことです。
レベルの高い問題集に挑んで一敗地にまみれるよりも小さな成功体験を積み上げていくほうがモチベーションの維持には効果があります。
TOEICで高得点を取った人の本を読む
Kindleunlimitedを紹介した記事のなかで900点を取る直前には趣味の読書も英語関係のものにして追い込んだと書きました。
文字通り洋書のこともありましたし、文法をやさしく解説した読み物のこともありました。
ただ、この追い込み方というのは意図してそうしたというよりも、少しやる気が落ちてきたかな、というときにたまたまやりだしたことでした。
英語関係の読み物といっても本当にたくさんありますね。
僕が読んだのは例えば「こうしてTOEIC900点を取りました」といった類の読み物も含まれます。
つまり英語関連といっても全然英語の勉強にはならないものも含んでいました。
これでは追い込んだことにはなりませんね。
それでも今回話題にしているモチベーションの維持にはとても役に立ちます。
まずこういう本はTOEICで点数を上げる苦労というのを知っている人が書いているので、今やっていることを根本的に否定するような内容を含みません。
少なくともTOEICを英語学習のモチベーションとしているのに、それ自体を否定するような意見にはまず出会いません。
その人のやっている方法の中で自分では気づかなかったものがあったりして実用的な面で役に立ったりすることもあります。
僕が最近読んだ清涼院流水さんの『TOEICテスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法』という本の中には900点を超えたら後は「修羅の道」だと書いてありました。
確かに厳しい言葉ですが、今やっていることを外野から否定する言葉とは全然違いますね。
「『修羅の道』なのか、それじゃやめようかな」とはならずに大抵は「『修羅の道』ならちょっと気合を入れ直すか」くらいの気持ちになるはずです。
少なくとも僕はなりました。
この本の中には一緒に勉強してくれる伴走者の存在がとても大切だ、とも書いてあります。
清涼院さんは英語部というのを作って互いに励まし合ったそうです。
モチベーションを維持するためにそういう仲間の存在がとても大切だというわけですね。
身近な人でこういう伴走者を得られればそれが一番いいのでしょうが、なかなかそういうわけにはいきません。
僕の場合伴走者の役割を本が担ってくれたと言えそうです。
ソーシャルメディアから離れる
身近に伴走者を得られないとき、あなたの頭にすぐに浮かぶのがツイッターなどのソーシャルメディアを通じて知り合った人の存在ではないでしょうか。
僕もほぼ自分語りのみに徹した流行らないツイッターを3年強やっていますが(ブログを書き始めたのとほぼ同時に始めました)、たまにのぞくツイッターが英語のモチベーションアップにつながったことはほとんどありません。
まず3年の間に少なからず交流した人もいましたが、そのなかで今でも英語学習を継続している人はほとんどいません。
続けているのかもしれませんが、そのことを積極的につぶやいているような人は3年たつとほとんどいなくなってしまいました。
消えては現れの繰り返しです。
こういうところにどっぷりつかっていると自分だけひどく間の抜けたことをやっているような錯覚に陥ることがあります。
こういう感覚はやる気の維持には役立ちません。
正面切ってなにかを言われたことはありませんが、たまにのぞくと否定の塊のようなツイートを目にすることもあります。
「批評する人もまた批評されなければならない」というのが原理なら、ソーシャルメディアの役割は大きいと言わざるを得ないとは思いますが、いざ学習のモチベーションを考えたときには、活用方法は考えた方がよいというのが僕の意見です。
僕の場合、本番を申し込んでからの数ヵ月はこの類の「声」はまったく耳に入れないようにしています。
動機がなんなのかもう一度確認してみる
英語を学習する理由が「海外の方に道を訊かれたときに答えられるようにするため」では、まず続かないと書いたことがあります。
答えられなかった場合困るのは訊いた方だからですね。
訊かれた方はまったく困らないわけです(結局東京オリンピックは無観客で行われました)。
できても、できなくてもほとんど変わらないのであれば大幅な進歩を望むこと自体難しいでしょう。
TOEICの点数が一番あがったのは私の場合終電で帰宅できればマシという悪条件のときでした。
机に向かう時間はほとんど取れず、耳学問が中心です。
ただしこのときは半年で730点をとらなければ会社をクビになるかもしれないという危機感がありました(そもそもTOEICの勉強をはじめたのが会社で730というスコアがノルマになったからでした)。
その後机に向かう時間を最低1時間は取るようにしていますが、そういう時間を取れるようになってからのほうが点数の伸びは鈍化しました。
900点に近づくほど点数の伸びが鈍くなるのは一般的な傾向と言えるのかもしれませんが、明らかに学習に取れる時間が全然違うのにもかかわらず、結果に大きな差が出ました。
明日のパンに困るかもしれない、というのはわりと「ダサイ」状況です。
ただこれ以上ないほど強い動機になることは確かです。
ほかにも僕には一貫して持っている動機がありますが、これに関しては以前LINEを通じてお伝えした通りです。
一度何のために勉強するのか、というのを確認してみてもいいかもしれません。
TOEICの点数があがらない人にはいくつかの共通点があります。メルマガ登録用の特典記事ではまずその共通点をあげ、点数があがらない理由を解説しています。さらに、そのうえで使うべき問題集についても言及しています。
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●追伸
振り返ってみるといつも自分自身を飽きさせない工夫を常にしていたように思います。
小説や映画を勉強に取り入れたり、聴くことばかりしてみたり、といったことは全部飽きさせない工夫の一つです。
一口に英語といっても様々です。
自分にあったものを取り入れてみてください!
あなたは英語に対するモチベーションが落ちてきたときどういう対策をしていますか?
それぞれの人が自分のやり方を持っているとは思いますが、今回は僕の場合はこうしている、というのを書いてみようと思います。
僕は昨年なんとかTOEIC900点を突破しました。
ただ決して順風満帆というやつではなく何度か停滞(点数のときもあり気持ちのときもあり、両方のときもあり)を経験しています。
もちろんそのときそのときで自分を「競走馬」に見立てて、鼓舞してきました。
やる気が完全になくなる前に参考にしてみてください。