
こんにちは高橋です。例えば「pension」とか「fire」「occupation」などTOEIC臭がする単語というのはたくさんありますが、おそらくそのうちの一つが今日取り上げる「complimentary」という単語だと思います。これはあなたもよく知っている通り「無料の」という意味です。そんなの言われなくてもわかっているよ!と言う声を今実際に聞いた気がしますが、今回はこの無料というのはどんな無料なのか、少しいじってみたいと思います。無料で提供する側のどんな態度が透けてみるのか見てみましょう。また一字違いの「complement」という単語にも触れます。
私が特にTOEIC臭を感じた単語たちを取りあげています!
ポイント!
●名詞の「compliment」には「賛辞」「お世辞」などの意味がある!
●「compliment」と一字違いの「complement」に注意が必要!
●名詞の「compliment」には「賛辞」「お世辞」などの意味がある!
●「compliment」と一字違いの「complement」に注意が必要!
名詞の「compliment」は「賛辞」「賞賛」「お世辞」の意味!

今日は「complimentary」ですか?

TOEICの超必須単語だろ?どういう意味?

「無料の」っていうことですよね。

「A complimentary seat, ticket, or book is given to you free.」(『collins cobuild』)ということだな。シート(席)とかチケットとか本とかを無料で提供するとき「complimentary」と使うということだ。TOEICで見かけるのは「complimentary coupons for lunch.」のような使い方だと思う。

「無料のランチクーポン」ってことですよね。

そう。「complimentary」と言ったら本当の必須単語なのでいちいち突っ込む必要もない!という声が聞こえてきそうだけど、このランチを無料で提供しようというサービスがどんな意味あいを持っているのかということだな。

それを考えるとより意味がはっきりするということですか。

無料で提供するから別の商品を買ってくれとかそんな下心があるのか、もっと本心からの誠意なのか、そういうところがわかればこの単語の感覚がすっと入ってくると思うんだな。「compliment」と名詞で使っている例を見てみよう。
“~Legal protection is a must. I hear, Don Corleone, that you have as many judges in your pocket as a many judges in your pocket as a bootblack has pieces of silver,”
Don Corleone didn’t bother to acknowledge the compliment. “What percentage for my Family?” he asked.
※bootblack靴磨き(の職人)
「~法的な保護は絶対に欠くことができないものです。ドン・コルレオーネ、あなたは靴磨きがポケットでじゃらつかせている小銭のようにたくさんの裁判官をお持ちだと聞きましたよ」
ドン・コルレオーネはその「ほめ言葉」にまったく反応を示さなかった。
「私のファミリーの取り分は?」彼が訊いた。

『ゴッドファーザー』からの文章で、ドン・コルレオーネというマフィアのボスが麻薬のビジネスを一緒にやらないかと持ちかけられているところだな。末端の売人が捕まったときに刑期が軽くなる保証が必要だと相手が言っているわけだ。

ドン・コルレオーネは靴磨きが持っている小銭と同じように裁判官をポケットに持っているということですか。

そういう風に誉めておいて、だから、ドンの協力が欲しいと言っているわけだ。

「compliment」で「賛辞」ですか。

そう。「compliment」という名詞には「賛辞」「称賛」なんていう意味があるんだな。

この文章だと「お世辞」を言っているようにも思えますけど、そういう意味もあるんですか?

この文章だと「お世辞」とするのが一番近いと思う。カッコ付で「ほめ言葉」としておいたのは日本語のお世辞に近いからだな。取り方によっては「ごまをすっている」という感じにも取れるはずだ。よく俺が言っている「意味は関係が決める」ってことになると思う。だからこのドンと売人の関係では「お世辞」がピッタリになる。ただ「社交的に誉める」というのがこの言葉の中心だ。

「compliment」で「賛辞」と考えておけばいいということですね。

そう。著者が親しい人や関係者にあげる本のことを何ていうかわかる?

「謹呈本」ですね。

英語にすると「With the compliments of 人」で「(人)からの謹呈」って意味になるんだな。こうすると無料の「complimentary」がよりはっきりするだろ?

「お礼」の意味も含めてあげる感じですか。

そう。「compliment」には「賛辞」「称賛」という意味あるということ。形容詞の「complimentary」には「無料の」という意味があってこれがTOEICによく出るんだんだけど、「謹呈」のような意味合いで考えるとそこにあるサービス提供者の心が透けて見えるということだな。
「compliment」?「complement」?

「complement」という今まさにやった「compliment」(副詞の「complimentary」と形容詞の「complemantary」も似ているので注意)と一字違いの単語があるだろ?

僕はSVCのCで覚えていますよ。

「C」っていうのは何のことなの?

「補語」ってことですね。

「補語」っていうのは具体的にどういう意味?

S(=主語)とイコールの関係で考えられるという風に習いましたよ。

それってつまり主語のことを「補って」説明するってことなんだな。この「complement」は「補完」という日本語が一番ピッタリくる単語だ。

「補って完全」にする、ということですか。

そう。『collins cobuild』の一番初めに来る説明は『If one thing complements another, it goes well with the other thing and makes its good qualities more noticeable.』となっている。

これは結構難しいですけど「makes its good qualities more noticeable」というんだから「(よい性質、資質など)をより際立たせる」くらいが一番近いですか。「noticeable」で「目立つ」ってことですよね。

「何かが別の何かを補って完全にする」という感じが意味として出ていると思う。例えば「complement color」って何のことかわかる?

「補色」っていうことですか。

「よりそれぞれの色を際立たせることができる組み合わせ」を指して「補色」って言うわけだな。「complement」の意味そのままだ。『ハンニバル』という小説でこの「complement color」が登場するから引用してみよう。機上の人になった(飛行機に乗った)レクターがひそかに持ち込んだ食事を取りだすシーンだ。
Then and only then, with a furtive glance around, Dr. Lecter takes from beneath the seat in front of him his own lunch in an elegant yellow box trimmed with brown from Fauchon, the Paris caterer. It is tied with two ribbons of silk gauze in complementary colors.
※Then and only thenその時初めて
そのときになってやっと、盗み見るように周りを見まわしてから、レクター博士は前の席の下から自分のための食事―それはパリのフォションに頼んだもので黄色に茶色の飾りがついた優美なボックスに入ったものだった―を取りだした。ボックスはシルクの薄い素材で、補色になっているリボンがかけられていた。

この後、子供に自分が持ってきたサンドウィッチを食べられてしまう場面があってそこまで引用したかったけど、今日のテーマとは関係ないので食事を取りだすところだけだな。

この部分は『ハンニバル』で唯一ユーモアを感じられる場面になっていますね。

そうね。とにかく「complement」という「compliment」と一字違いの単語は「補完(する)」という意味で、間違わないようにしましょう!ってことだな。

「e」(=「complement」)のほうがSVCの「C」、「i」(=「compliment」)になると「賛辞」ということですね。TOEIC必須の「complimentary」とすればお礼の意味合いがこもっている「無料の」となると。

そう。今日はこれまで!
ポイント!
●「complimentary」の「無料」は「謹呈する」に近いと考えていい
●「compliment」と一字違いの「complement」は「補完」という意味
●「complimentary」の「無料」は「謹呈する」に近いと考えていい
●「compliment」と一字違いの「complement」は「補完」という意味

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