TOEICに出る「手数料」その他の料金を表す単語20選!

高橋
こんにちは。高橋です。

今回は、「手数料」などのお金に関する単語を集めてみました。

TOEICを受けたことがある方ならどれも一度は見たことがあるはずですが、盲点になりそうなものもピックアップしてあります。

漏れがないか確認してみてください。

 
 

TOEIC960点になりました!

 
 

手数料などを表す単語

fare=運賃、交通機関の料金

あなたが交通機関を利用するときに必要なお金は「fare」と表します。バスや電車、タクシーを利用する際にかかる「運賃」を指して「fare」です。

『collins cobuild』では次のように説明されています。
 
 
A fare is the money that you pay for a journey that you make, for example, in a bus, train, or taxi.
 
 
バスや電車、タクシーなどで移動するさいに必要なお金が「fare」だというわけですね。

ちなみに「fare」にはレストランやカフェなどで出される「料理」という意味や「出し物」の意味もあります。

TOEICでは必須となるのでおさえておきましょう。

 
 

fee=専門家に支払う謝礼、免許料、授業料、学費

「membership fee」(=会費)や「entrance fee」(=入場料)のように広く「料金」をあらわすのが「fee」という単語です。

特に医者や弁護士といった専門家に支払う料金のときにも使われます。

『ロングマン』ではこういう説明がされています。
 
 
An amount of money paid to a professional person or organization for their services.
 
 
個人にも組織にも「fee」を使うとなっているので、例えば「顧問料」のようなものも指すことができるとわかります。「lawyer’s fee」とすればもちろん「弁護士費用」という意味です。

「fee」にはほかに「免許料」「授業料」「学費」という意味もあります。「matriculation fees」(=入学金)と使っている例が村上春樹の『ノルウェイの森』にあるので引用してみましょう。

 
 
For my part, I would have preferred to rent an apartment and live in comfortable solitude, but knowing what my parents had to spend on matriculation fees and tuition at the private university I was attending, I was in no position to insist.
※matriculation大学入学
こちらとしては、アパートを借りて、独り暮らしを満喫したいと思っていたが、私立大学の入学金と学費を払ってもらっていることを考えると何かを言える立場になかった。
※日本語は英語から高橋が訳をつけました
 
 

主人公のワタナベは大学では独り暮らしをしたいと思っていましたが、親のすすめるとおり、寮に入ることにします。それは大学入学の費用や授業料のことを考えると、わがままを言える状況にない、という理由だったわけです。

「matriculation fees and tuition」で「入学金」と「学費」という意味になります。「tuition」は「授業」、「教育」などの意味のほかに「授業料」という意味があります。

この場合「tuition fees」としても同じ意味になります。

 
 

charge=サービスに対する手数料、料金、使用料

「請求」という意味が強いのが「charge」ですが、レストランなどでのサービスに対する「料金」を表すことができます。

また、「使用料」という意味もあり、『ロングマン』では、
 
 
Hotel guests may use the gym for a small charge.
 
 
という例文が載っています。

「ホテル利用客は併設のジムも少ない金額で利用できるかもしれない」くらいの意味でしょうか。

「レストランなどのサービスに対して支払われるお金」という意味は日本人にもなじみがある意味ではないかと思います。

 
 

toll=道路や橋などの使用料

「道路や橋を利用する際に払わなければならない手数料」を表すのが「toll」です。

私がTOEIC750点になるまで使い倒した『ゴッドファーザー』(マリオ・プーゾ著)ではとても迫力のある場面でこの「toll」という単語が登場します。

ドンの長男であるサンティノ・コルレオーネが、敵の罠にはまり、自らの死を悟る瞬間がそれです。
 
 
The toll collector still had not appeared. And then in the fraction of a second before anything actually happened, Santino Corleone knew he was a dead man.
料金徴収係はまだ姿を現していなかった。そしてその瞬間、実際に何かが起こる前にサンティノ・コルレオーネは自身に待ち受ける「死」を知ることになった。
 
 

サンティノ・コルレオーネは、このあとハチの巣になって絶命しますが、映画におとらず小説の描写もまた迫力があります。

「toll」=「道路、橋などの使用料金」、「toll collector」はその「料金徴収係」というわけです。

 
 

高橋
私は英語を聴くことでTOEICの点数をあげてきました(2022年5月のテストでは935点になりました)。750点までに聴き倒したのが『ゴッドファーザー』のオーディオブックです。私の勉強の仕方についてはこちらで詳しく紹介しています。

【半年でTOEIC350点アップ!】TOEIC900点取得者が実践している勉強方法はこれ!

2019年4月21日
 
 

admission=入場料

「admission」は「入学許可」、「入国許可」などの意味が強いですが「公園や博物館、コンサートなどの入場料」の意味があります。

『collins cobuild』では次のように説明されています。

 
 
Admission at a park, museum, or other place is the amount of money that you pay to enter it.
 
 
公園の入場料と聞くと日本ではあまりピンとこないかもしれませんが、新宿御苑のようなところを考えてもいいかもしれません。

さきほどの「fee」をつけて、「admission fee」としても同じ意味になります。

 
 

fine=罰金

罰金と言う意味を表すのが「fine」です。

あの中学生のときにならう「I’m fine」の「fine」と同じつづりで「罰金」という意味です。

名詞でも動詞でも使うことができて、動詞の場合は「罰金を科す」という意味になります。

「罰金」の意味は『collins cobuild』でこう説明されています。

 
 
A fine is a punishment in which a person is ordered to pay a sum of money because they have done something illegal or broken a rule.
 
 

違法なことや、ルールを破ったときに払うべきお金に対して「fine」と当てるということですね。
 
 

高橋
「fine」という単語はとにかく重要で意味がたくさんあります。こちらで記事にまとめてあるのでどうぞ。

実は多彩なfine。重要な3つの意味を押さえておきましょう!

2019年12月31日
 
 

契約で発生するお金など

deposit=手付金、敷金

なにかを契約(例えば購買)する際の「お金」を表す単語としてまず覚えておきたいのが「deposit」です。

「deposit」=「手付金、頭金」です。

部屋を借りるときに「deposit」と使えば「敷金」という意味になります。

銀行口座への「入金」、や「預金」という意味もとても大事ですが、「手付金」も超がつく頻出単語です。

『ゴッドファーザー』では、ピザ屋を開店する際に必要な頭金が払えずにドンに無心してくるコッポラ(映画の『ゴッドファーザー』を撮った監督と同じ名前)という人物が冒頭で登場します。

頭金に対してまさに「deposit」が当てられているので引用してみましょう。
 
 
Coppola needed five hundred dollars to open a pizzeria, for a deposit on fixtures and the special oven. For reasons not gone into, credit was not available.
コッポラはピザ屋を開くために500ドル必要としていた。設備やオーブンに払う頭金が必要なのだ。詳しい理由の説明はなかったが、信用払いができないのだった。
 
 
「credit」で「信用払い」と当てましたが要するに「掛け売り」(その場で代金を支払うことをせず後で支払うこと)です。

とにかく「deposit」なしでは店が始められないから困っているということですね。

 
 

高橋
「credit」もTOEICでは超がつく必須単語です。こちらで詳しく触れています。

クレジット?credit? 今さら聞けない? TOEIC必須単語creditについて

2019年10月13日
 
 

premium=保険料

最近あまりみることがなくなりましたが、少し前まではTOEIC必須とされていた単語です。

「品質の高い」といった形容詞の使い方や、「通常の価格に加算される割増金」という意味が一般的ですが「保険料」という意味があり、これが注意しておきたい意味になります。

『collins cobuild』では次のように端的に説明がなされています。
 
 
A premium is a sum of money that you pay regularly to an insurance company for an insurance policy.
 
 
「保険に入った人が保険会社に定期的に支払うお金」ということですから、「保険料」がぴったりということになります。

 
 

subscription=定期購入代金

最近「サブスク」として日本語でも定着している言葉の語源が「subscription」です。

「サブスク」というとネットフリックスのような「定額制の使い放題」のサービスを指すことが多いですが、「subscription」は普通、雑誌や新聞の「定期購読料を払うこと」「定期購読金」を指します。

新聞や雑誌を定期購読するというのはその新聞や雑誌の購読を「予約する」という意味にもなります。だから日本語の辞書では「購読予約」などとしているものも見かけます。

英英辞典の『ロングマン』では次のように説明されています。
 
 
To pay money, usually once a year, to have copies of a newspaper or magazine sent to you, or to have some other service
 
 
新聞や雑誌、送ってもらったり、サービスを受けるために通常一年に一回代金を支払うことを指す、というわけです。

ちなみにここで言う、「copy」というのは雑誌や新聞の「コピー」のことではなくて、「1部」という意味です。

つまり雑誌や新聞そのものを指します。

これもTOEICでは必須の単語なので気をつけておきたいところです。

 
 

高橋
「copy」に関してはこちらで詳しく扱っています!

「コピーcopy」~村上龍「69」を借りて~毎日わくわくTOEIC対策!

2019年5月3日
 
 

commission=歩合

「commission」というのは「委託」や「委任」という意味を押えておかないといけませんが、「歩合」という意味にもなります。

営業成績などに応じて支払われるお金を「歩合」といいますね。

その「歩合」が「commission」で表せるということです。

村上春樹の『BLIND WILLOW, SLEEPING WOMAN(『めくらやなぎと眠る女』)』という短編集に入っている『A Shinagawa Monkey(『品川猿』)』にこの「歩合」が出てくるので見てみましょう。

 
 
She might have done most of the work, but one of the salesmen would take over and get the commission. The only reward she could expect was the occasional free dinner from one of the salesman sharing his windfall.
※windfall意外な授かりもの、棚から牡丹餅
彼女はやろうと思えば契約のところまでこなすことができたが、最後は営業に引き継ぎ、そしてその営業担当者が歩合をもらうことになった。彼女の報償は棚ぼたをもらった担当者からときどき夕食をおごってもらうことくらいだった。
※日本語は高橋がつけました
 
 
営業のような仕事さえこなせるものの本来任されている業務ではないので成果があったとしても他の営業社員に引き継ぐほかなかったということがここでは言われています。

ちなみに村上春樹の日本語、つまり原文ではそのままコミッションとカタカナを使って「歩合」の意味あいをもたせています。

村上春樹自身が翻訳家でもあるので思わず出た言葉遣いという感じでしょうか。
 
 

rent=土地・家屋・部屋などの賃貸料

「賃貸料」「rent」を使います。

これは完全に日本語になっているので問題ないはずですね。

一応『ロングマン』の説明を引用しておくとこんな感じです。
 
 
The money that someone pays regularly to use a room, house etc that belongs to someone else.
 
 
自分のものではない部屋を使ったりするときに定期的に払うお金というのだから「賃貸料」となりますね。

 
 

pay=給料、賃金

「paypay」という電子決済がすっかり定着したので、「支払う」という「pay」の意味はいまや常識となった感があります。

ただ、この「pay」には「給料」という意味があり、少し注意しておく必要があります。

『collins cobuild』の説明を借りるとこうなります。

 
 
Your pay is the money that you get from your employer as a wages or salary.
 
 
雇用主から得られるお金、つまり「給料」のことだと確認できますね。

「wage」というのは「労働に対する賃金」、「salary」はそのまま「給料」の意味です。同じような意味を指す言葉として覚えておきましょう。

 
 

高橋
基本的な単語も一応チェックしておきましょう。
補足
●income=収入、所得
●check=小切手、レストランなどの請求書、勘定書
●cash=現金
●fund=基金、資金
●bill=請求書、勘定書
 
 

その他覚えておきたい単語

installment=分割払い

「取り付け」、「設置」という意味も同じつづりですが、大事なのは「installment」=「分割払い」の意味です。

この意味の「installment」は受験ではあまり見ることがないので、「ザ・TOEIC」のように言われることがある単語です。

『collins cobuild』の説明を一応載せておくとこうなっています。
 
 
If you pay for something in installments, you pay small sums of money at regular intervals over a period of time, rather than paying the whole amount at once.

 
 
一度に払うことではなく、ある期間一定の間隔を置いて支払うこと、だと確認できると思います。

「instrument」というつづりが似ている単語がありますがこちらは「楽器」や「(スピードなどを測る)計器」と言う意味になります。

 
 

高橋
「installment」はこの記事でも触れています!

インスト?インストゥルメンタル? 今さら聞けない instrument

2019年12月2日
 
 

outstanding=未払いの

「outstanding」は、受験では「exceptional」と同じ意味になる「並外れた」とか「傑出した」という意味しか問われないはずですが、TOEICになると「未払いの」という意味でよく見かけます。

さきほど紹介した村上春樹の『BLIND WILLOW, SLEEPING WOMAN(『めくらやなぎと眠る女』)』に入っている『HANALEI BAY(『ハナレイ・ベイ』)』という短編ではこの支払がなされていない「outstanding」が使われています。
 
 
Sachi said she had come to pay Takashi’s hotel bill. She assumed there was an outstanding balance on his room.
サチはタカシのホテル代を支払いに来たと言った。未払いが残っているはずだと思ったのだ。
 
 

母親が、サーフィン中の事故でなくなった息子のホテル代を支払いに、彼が宿泊していた場所を訪ねていく場面です。

なくなってしまったのだから「outstanding」があるだろうと思ったというわけですね。

 
 

disposable income=可処分所得

「disposable」というのは「処分できる」や「自由になる」、「使い捨ての」という意味があり、「income」(=「所得」)と結びつくと「可処分所得」という意味になります。

「可処分所得」とは「税金や社会保険料などをのぞいた所得」のことで「自由に使えるお金」という意味も含みます。

日本語の意味もよく確認しておく必要がある表現と言えそうです。

 
 
 
 

高橋
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●追伸

高橋
例えば「興味」を表す「interest」も「利子、利息」「持ち株」という意味があったりします。

意外な意味もTOEICではよく聞かれるので『公式問題集』できっちり傾向を把握しておきましょう!

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