気温が「~より高い」はover?above? 「over」と「above」の使い分けのポイントはこれ!

高橋
こんにちは高橋です。
今日は「over」「above」の違いについて触れてみました。どちらも「~より高い」という意味として使える言葉ですが、使い方にはそれぞれ特徴があります。またいつものように言葉のイメージを紹介しながら説明してみました。例えば「0度以上」と気温を表現したいときに使われるのは「over」あるいは「above」どちらでしょうか?
●前回の「~について」と訳せる「on」についてはこちらからどうぞ
「onが aboutと同じ意味になるの?「~について」と訳せるon」

 
 

「above」のイメージはこんな感じです!

ウィッキー三世
今日は「over」「above」ですか?
乱三世
そう。まずは前振りしておいた、気温についてやってみようか?
ウィッキー三世
「0度以上」などとするときはどっちを使うかということですか?
乱三世
そう。これは答えを先に言ってしまうと、「above」を使うということなんだな。例えば辞書のロングマンの例文にこんな風に出ている。

 
 

温度を表現する「above」です!

Even in summer, the temperature rarely rises above freezing point.
夏でさえ、0度(氷点)以上になることはまれだった。
 
 

乱三世
これ例えば「0度以下」(氷点下)としたかったら何を使うかわかる?
ウィッキー三世
「below」じゃないですか。
乱三世
「below freezing」とするわけだな。まずは気温に関しては「below」との対比で考えられるということだ。ほかにも「above」にはこういうものもある。

 
 

高さ(標高)を表す「above」です!

The top of Mt.Fuji is about 3776 meters above sea level.
富士山の頂上はだいたい海抜3776メートルです。

 
 

ウィッキー三世
山の高さなんていうのにも「above」が使えるということですか。
乱三世
そう。これ、要するに「測定値」ということなんだな。
ウィッキー三世
「温度」も「高さ」も測ったうえでの数字で、それがある基準よりも「上」(高い)としたいときは「above」を使うと?
乱三世
そう。それから、お前の大好きな「As mentioned above,~」という表現だな。これってどういう意味だった? TOEIC必須の熟語だろ?
ウィッキー三世
「前述のとおり」ってことですね。
乱三世
そう。この「前述」っていうのはどういう場面で使われるわけ?
ウィッキー三世
どういう場面というと?
乱三世
どういうところでと言ってもいいけど。
ウィッキー三世
「文章の中」でってことですよね。
乱三世
小説とか論文とか、TOEICに出るレポートみたいなものの中で使われるものだな。例えば、今お前が論文を読んでいるとして、その今まさに読んでいる地点で考えると「above」はどの位置のことを指しているの?
ウィッキー三世
それはその地点よりも「前」ってことですよね。
乱三世
ページをまたいでいれば、「それ以前のページ」となるわけだな。あるいは「ページの上の方」と表現できるわけだ。さっきの「As mentioned above,~」を使った例文を同じくロングマンから抜いてきたから見てみよう。
 
 

「As mentioned above,~」を使った例文です!

As mentioned above, there is a service charge.
前述のとおりサービス料がかかります。
 
 

乱三世
論文や小説、レポートで使われる「above」の位置というのは、温度や、高さと共通点があるだろ?
ウィッキー三世
単語の中心になるイメージということですか。
乱三世
気温計だと大抵垂直の軸で数値を表すだろ?
ウィッキー三世
赤い線がどこまで行ったかで気温がわかるようになっていますよね。
乱三世
「above」はこの「垂直の軸」というのが一つのイメージなんだな。「As mentioned above,~」なんていうのは平面上の軸の「上」を言っているわけだろ? それより「下」としたければさっきも言ったように「below」を使えば言いわけだ。
ウィッキー三世
今日は「over」との対比ということですけど、この「垂直軸」というのをイメージするとその違いもはっきりするわけですか。
乱三世
重なりあうところも多いし、この垂直軸だけでもちろん全部を表すことはできないけど、とっかかりとして利用できるイメージということだな。「over」に行く前に、「above」にはこういう使い方があるというのを一つ紹介しておこう。
 
 

「above」のよく見かける例です!

~and determined that he was living above the $39,000 annual income he reported he earned from real estate investments and partnerships in such businesses as the Beverly Club in Louisiana.
彼が不動産の投資やルイジアナ州のビヴァリー・クラブのような事業の共同経営による年間所得として申告した3万9千ドル以上の生活をしているとにらんだ。
 
 

乱三世
これは「汝の父を敬え」というノンフィクションからとったものだ。申告しているよりもより高いレベルの生活をしている、としているわけだな。例えば「自分の収入以上の生活をするな」と戒めの言葉として使いたければ「Don’t live above your income」とすることができるということだ。いったん、「above」についてまとめておこう。
 
 

ポイント―above
●垂直軸を考えてより高い(上)のときに「above」を使う(※この使い方の場合、より低い(下)のときは「below」)
●具体的には、測定値がより高いときの表現(温度や標高など)、ページ内の「上」に対して使われる

 
 

「over」のイメージはこんな感じです!

乱三世
「over」は一般に浸透しているイメージがあるだろ?
ウィッキー三世
「覆う」って感じですかね。
乱三世
そうね。「over」に「c」をつけると「cover」なんてなるけど、「覆っていて接触している」場合は特に「over」が好まれる傾向にある。「over」のイメージがよく出ている文章と、接触している「over」の実例をそれぞれ引用してみよう。
 
 

「over」のイメージ―1973年のピンボールより

I shaved, drank my coffee, and pored over the morning paper, so fresh from the press that its ink looked ready to smear my hands.
※smear(油などを)塗りつける
髭を剃り、コーヒーを飲み、インクがべったり手に付きそうな朝刊を隅まで読んだ。

接触している「over」―ゴッドファーザーより

He undressed and put it on over his woolen underwear, then put his shirt and jacket over it.
彼は服を脱ぎ、毛織の下着の上にそれ(防弾チョッキのこと―引用者)を着けると、またその上にシャツと上着を着た。

 
 

乱三世
上が「1973年のピンボール」の英訳だ。「pore over」でどんな意味になるか知っている?
ウィッキー三世
「熟読する」ですよね。
乱三世
「pore」っていうのは「毛穴」だから、「一点を集中して見る」意味が含まれるけど、「熟読」って本の上をなぞるような目の動きがあると思うんだな。これが「over」の特徴をよく表していると言える。本の上っ面をアーチを描くようにして動く目の動きというのが一つのイメージだな。
ウィッキー三世
「より上」(より高い)といっても動きのある感じですか。
乱三世
「超える」というときに「over」を当てることがあるんだけど上回るっていう「above」にはない動きのある様が出ていると思うんだな。「超える」だと例えばこんなものがある。
 
 

「over」を使って表す「超える」その1―ゴッドファーザーより

“Oh, Johnny, you’re not a kid anymore. You’re over thirty-five. Why do you keep worrying about that silly singing stuff?”
※sillyばかばかしい ※stuff(漠然と)もの、しろもの
ジョニー。あなたはもう子どもじゃないのよ。35歳をすぎているのよ。どうして歌なんてつまらないものにいつまでもくよくよしているの?

「over」を使って表す「超える」その2―風の歌を聴けより

The population is slightly over seventy thousand, a number that’s not likely to change in the next five years.
人口は七7万と少し。この数字は5年後にも殆んど変わることはあるまい。
 
 

ウィッキー三世
これは両方数値が入っているので、さっきの「above」とさっそく見分けが付きにくいですかね。
乱三世
さっきも言ったように「超える」という動きのある日本語で表せるということなんだけど、混乱しそうであれば、「年齢」「速度」に関しては慣例として「over」を使うと覚えてしまうといい。
ウィッキー三世
「年齢」と「速度」は「above」を使わないんですか?
乱三世
辞書によっては「above」の例として載せているものもあるな。ただし「年齢」「速度」に関しては慣例として「over」だ。
ウィッキー三世
そうなると「温度」や「標高」といった「測定値」だったら「above」で、「年齢」「速度」が「超えた」場合は「over」とわけられますね。
乱三世
もしTOEICで問われるとしたら、その典型的な使い方に焦点が当たるはずだから、この分け方を頭に入れれば、絶対に足りるな。それと、それぞれのコアになるイメージを頭に入れておけば、もう問題ない。一応「above」についてのイメージをもう一度答えもうらおうか。
ウィッキー三世
これは「垂直軸」を考えればいいんでしたね。
乱三世
「over」は?
ウィッキー三世
「覆う」ということですね。「pore over」の熟読しているときの目の動きを想う、ということでした。
乱三世
そう。「above」も含めてまとめをしておこう。

 
 

「above」「over」まとめ
●「over」は本の上っ面をアーチを描くようにして動く目の動きが一つのイメージ
●「年齢」「速度」が「超えた」ときは「over」を使う

●「above」は垂直軸をイメージしてそれより「高い」ときに使う
●「温度」「標高」などの「測定値」がより「高い」、本や論文などでその位置より「前」と表したいときに「above」を使う

 
 
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高橋
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●追伸

高橋
「above」の反対として、「below」を使うと紹介しましたが、例えば年齢でより若いとしたいときは「under」を使います。「below」と「under」の対比も可能ですので、また別の記事で取り上げてみたいと思います。

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