バナナで戦争が勃発!? banana(バナナ)の奥深い世界

The New York Daily News’s headline read BANANAS BACK, FEARED RIPE FOR KILLING
ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙は「バナナズ還る。殺し合いの危機迫る」という見出しをかかげた。
Talese Gay HONOR THY FATHER

高橋
こんにちは高橋です。
あなたはあの「banana」(バナナ)の名を冠した「戦争」がかつてあったことをご存じでしょうか? もちろんバナナを武器にした子供の「争い」があったなどという童話の中に出てくるような話ではなく、実際に人が亡くなった「戦争」です。そしてこの「戦争」を追ってみると「banana」(バナナ)の意外に豊かな世界を垣間見ることができます。
今日は、アメリカの黒~い歴史を少しだけ覗きみてみましょう。

 
 

「go bananas」で「激怒する」となる

ウィッキー三世
「banana」ってブログのネタになるんですか?
乱三世
「バナナ」って聞かれたら何を思う?
ウィッキー三世
何をって、そりゃ果物の「バナナ」ですよ。
乱三世
この果物の「banana」っていうのが「戦争」の名称になったことがあるのを知っている?
ウィッキー三世
「戦争」って言っても色々と種類があるでしょう?
乱三世
子供がバナナで殴りあったみたいな戯けたことではなくて、怖い「戦争」に対して「banana」が使われたんだな。これはこのブログの趣味みたいなものがだいぶ入っているけど、どういうものか見てみよう。

 
 

The New York Daily News’s headline read BANANAS BACK, FEARED RIPE FOR KILLING
ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙は「バナナズ還る。殺し合いの危機迫る」という見出しをかかげた。
※ripe(果物・穀物などが)熟した。機が熟した(for)。
※ここで使われている「read」は以前「readが書いたり聞いたりするの!? 」で紹介した「read」です。
 
 

The feud that the press referred to as the “Banana War” was being reported in the newspapers more frequently and in more detail. It had obviously reached some kind of climax, with men being hunted and fired upon in the streets.
※feud確執、争い
新聞が「バナナ戦争」と呼ぶ抗争が各紙で前より頻繁に、いっそう詳しく報じられていた。街頭で狙い撃ちされる者もいて、明らかに山場にさしかかっていたのである。

 
 

ウィッキー三世
これは、ゲリラ戦か何かの描写ですか?
乱三世
ニューヨークの出来事を写したものだな。
ウィッキー三世
「BANANAS」と「BANANA」が複数形になっているのは人物の名前ですよね。「BACK」と続いているわけだから。
乱三世
そう。これは「bananas」っていう異名を取ったマフィアのボスが「主人公」の「戦争」なわけだな。もちろん、想像の話ではなくて、実際にあった話だ。
ウィッキー三世
その「bananas」が主要な人物の一人だから“Banana War”=「バナナ戦争」なわけですか?
乱三世
そう。そしてその「bananas」っていうのは果物の「バナナ」から来ているのではなくて、こっちの意味に由来する呼称なわけだな。

 
 

Bananasの意味はこれです!

If someone is behaving in a silly or crazy way, or if they become extremely angry, you can say that they are going bananas.
※silly愚かな
 
 

ウィッキー三世
果物の「バナナ」の意味がまったくないわけですか。
乱三世
激高したり、「silly=愚かな」とか「crazy」のようなふるまいをしている誰かを指して「bananas」とできるということだ。そうするとどんな言葉があてはまりそう?
ウィッキー三世
「気がふれた」とか日本語の「クレイジー」とかそんな感じですかね。
乱三世
そんな感じだな。
ウィッキー三世
つまりそのふるまいがぶっ飛んでいるから「bananas」と「あだ名」されたということですか。
乱三世
引用は「HONOR THY FATHER(汝の父を敬え)」というノンフィクションからとったものだけど、この本自体が「bananas」の異名を持った「Joe bonanno」というマフィアのボスとその息子の「Bill bonanno」に取材したものになるんだな。この本を読む限り、「クレイジー」さのかけられも感じられないな。
ウィッキー三世
マスコミの大袈裟な呼称ということですか?
乱三世
「戦争」の主人公にはそれなりの呼称が必要だということなんじゃないかな。この「Joe bonanno」と「Bill bonanno」っていうのは、「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネとマイケル・コルレオーネのモデルの一人だと言われている。まあ、この本を読むと、「Bill bonanno」はどちらかというと血気盛んなソニー・コルレオーネのほうだと思うけど。
ウィッキー三世
ソニーっていうのは、マシンガンで撃ち殺されてしまう、短気な人物ですよね。
乱三世
浮気をしていて夫婦の間がうまくいっていないなんていうところもソニーそのままなんだけど、そのあたりは、取り方かな。「ゴッドーファーザー」の登場人物のモデルの一人と言ったけど、この“Banana War”っていうのも麻薬の取引を認めるかどうかが遠因になっているから、「ゴッドファーザー」に出てくるマフィア間の争いに似ているな。
ウィッキー三世
「ゴッドファーザー」に描かれた「戦争」のモデルが“Banana War”だったわけですか。
乱三世
もちろん「ゴッドファーザー」の「戦争」は作者の想像と言っていいと思うけど、対立の構図が似ているということかな。とにかく「banana」の名前を冠した穏やかでない「戦争」があったということだ。
ウィッキー三世
“Banana War”を知っていれば、ちょっと気のきいたうんちくぐらいは言えそうですね。

「top banana」=「重要人物」

乱三世
「banana」っていう言葉自体はこれで終わりでなくて、他に面白い意味があるな。例えば「top banana」って言った「最重要人物」とか「主役」って意味になる。
ウィッキー三世
「top banana」で「最重要人物」ですか?
乱三世
そう。
ウィッキー三世
そうだとすると、さっきの“Banana War”にはこの意味もかかっているんじゃないですか?
乱三世
「bananas」という異名を持った「Joe bonanno」が主役の「戦争」だから「bananas」からとっているのは間違いないけど、もしかしたら、「top banana」にかけているということもあるかもしれないな。英英辞典の『longman』では「be top banana」の意味としてこう説明している。 

 
 

be top bananaの意味はこうです!

Especially American English informal to be the most powerful person in an organization or group.

 
 

ウィッキー三世
まさに、「最重要人物」ですね。
乱三世
そう。「banana」に「top」をつけると「最重要人物」になるっていうのもなかなか忘れがたい意味だと思う。「バナナ」はほかに「banana skin」なんていうのもあるな。
ウィッキー三世
普通に考えたら「バナナの皮」ってことだと思いますけど。
乱三世
「バナナの皮」って滑って転びやすいっていうだろ?
ウィッキー三世
日本でもそういう風に言いますね。
乱三世
これは「政治家などの失言」の意味になるんだな。アメリカでは「banana peel」という風に表現するけど、collins cobuildにはこう出ている。

 
 

banana skin=banana peel

If an important or famous person slips on a banana skin, they say or do something that makes them look stupid and causes them problems.

 
 

乱三世
「slips on a banana skin」とすると、「失言をする」「失態をさらす」と、できるということだな。
ウィッキー三世
まさに「バナナの皮で滑って転ぶ」感じですか。
乱三世
そう。今日は「banana」の奥深い世界を少し紹介してみた。

 
 

「banana」のまとめ
●go bananas=激怒する
●top banana=最重要人物
●slips on a banana skin=失言をする/失態をさらす

 
 
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●追伸

高橋
1960年代にあった“Banana War”はその後、当事者のファミリーが決定的に分裂する形で終わったようです。結末は「ゴッドファーザー」とは大きく違うわけですね。「ゴッドファーザー」で描かれた“Banana War”で「bananas」やその息子はどんな結末を迎えるのか?未見の方は一度この世界に浸ってみてください。

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