対象 | 850点を超えている人 |
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問題のレベル(リーディング) | 『公式問題集』より難しく『精選模試3』よりもすこし簡単 |
問題のレベル(リスニング) | 『公式問題集』よりも少し難しく『TOEIC L&Rテストでる模試リスニング700問』(ハッカーズ語学研究所著)と同程度か少し簡単 |
僕が感じた『至高の模試』リスニングのレベル
まず、解答用紙を見てもらったら分かる通り「模試1」が「L90問」(R74問)、「模試2」が「L86問」(R70問)正解、「模試3」が「87問」(R72問)です。
「模試2」の点数がより悪く、個人的にも難しく感じました。
細部を聞き漏らすと取れない問題が結構あり、また解答を見極めるのに時間がかかるものも多いという印象でした。
最後に残った2つの選択肢のどちらか決めかねるというのはあまり本番でも経験したことがありません。
解答の選択肢の中にレベルの高い単語も含まれます。
僕が実際に使ったものと比較すると『公式問題集6』よりも難しく『TOEIC L&Rテストでる模試リスニング700問』(ハッカーズ語学研究所著)という問題集よりはすこし答えやすいかなという感想です。
『TOEIC L&Rテストでる模試リスニング700問』は選択肢の文章が長く、単語のレベルも高いので初めて解いたときに時間内に解答できなかったという問題が数問ありました。
『公式問題集6』(「テスト2」)の成績と2020年に915点を取った直前に解いた『TOEIC L&Rテストでる模試リスニング700問』(TEST5)の点数は以下の通りです。
『公式問題集6』については「96問」取れているので、これよりもかなり難しいということになりそうです。
また『公式問題集7』が発売されたころから、リスニングがさらに難しくなりました。
『公式問題集6』はリスニングが比較的簡単だった時代を表している問題集ということになります。
『至高の模試』リーディングのレベル
リーディングはひどい点数を取ってしまいました(「模試1」=74問正解、「模試2」=70問正解、「模試3」=72問正解)。
900点を超えたとはいえ、実際はまだ800点台後半をウロチョロしているというのが現在地のようです(2021年当時です)。
僕が今まで使った問題集のなかで一番難しかったのは『精選模試3』です。
以前記事にも書きましたが、これは900点を超えてから使うべき本で、普通の問題集だと思って安易に手を出すと怪我をします(『精選模試3』は5セットやって最高が「71問正解」、最低が「65問正解」です)。
その点この『至高の模試』は高いレベルではあるものの、高地トレーニングの題材として活用できる程度の難易度にとどまっています。
『公式問題集6』の「テスト2」の結果をもう一度掲載してみます。
僕は本番、模試ともにだいたい塗り絵を5~10問します(850点取ったときでも15問残しました!)。
『至高の模試』は「模試1」が10問、「模試2」が15問、模試3が15問残しです。
パート7(長文読解)の問題はTOEICらしさがかなりの精度で再現されています。
TOEICでは必ずと言っていいほど情報の断片をつなぎ合わせることでしか、答えることができない問題が出されます。
その特徴をよくとらえています。
例えば「模試1」の「188問」に見られるような種類の問題です(※少し問題の中身に触れるのでもしこれから解いてみようと言う方は読み飛ばしてください)。
この問題を解こうとすると問題の断片だけを拾っても答えられません。
バック1個につき総額1750ドルまでが支払われるという情報と実際に支払われたのが2000ドルであるという情報を結び付けて初めて答えることができます。
精度の低い問題集は大抵単語や文法のレベルをただ上げるだけ、ということしかできません。
ほかにも「模試2」の175問は文挿入問題としては難しいレベルのものです。
文挿入問題といえば「文脈だけ考えればOK」と相場が決まっていますが、この問題は小見出しに目をむけないと解けないようになっています。
『至高の模試』は『TOEICテスト非公式問題集 至高の400問』に「模試3」をつけた増補版です。
この本を出版するまでに新形式対応の『公式問題集』を精査してよりTOEICの特徴がでるように「研究」したとまえがきで触れられています。
その通りの成果が出ているというのが全体を解いてみた感想になります。
この問題集は『公式問題集』をやりつくして別の問題集を、と思ったときに候補になりうるものです。
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●追伸
模式形式のものであれば『公式問題集』をなめるようにやり尽くすというのがまずは基本です。
これで850点は確実に超えます。勉強とは復習のことです。十分に復習の時間を取っているかもう一度点検してみてはいかがでしょうか?
僕が実際に解いたことがある問題集と比較して難易度はどうだったのか、またTOEICというテストの特徴をどのくらい捉えているのかという自分なりの感想を書いてみました。