塗り絵をしたら900点は超えないの?
塗り絵をすると900点は取れないの?
というのは、本当によく質問されることの一つです。
僕は2019年に870点台を2回とって、コロナ禍での中断のあと2020年の年末の受験で900点を超えましたが(915点になりました)、この間に一番質問されたのが塗り絵の数でした。
それくらいTOEICを受ける人にとって、リーディングの時間がないというのは、関心のあることなのだと思います。
塗り絵をすると900点を取れないのか?
いつも話を引っ張りすぎだ、と言われるので先に結論を言ってしまうと、
塗り絵をしても900点は超えます。
僕の場合で言えば
900点を超えたときに8問、塗り絵をしました。
8問残しですから、193問~200問まで塗り絵をしたということになりますね。
記憶にあるのは、塗り絵をしなかった190問~192問も文章を読み飛ばし精査できずにマークしたということです。
だからほとんど10問を塗り絵したことになります。
これでリーディングは435点です。
リスニングが480点だったので合計で915点になりました。
また、2022年5月29日の受験で935点(L495/R440)になりましたが、そのときはリーディングが異常に難しく感じ「9問」も問題を余らせました。
途中で速く読むと読み落としをすると思ったので逆にわざと時間をかけてゆっくり読むようにしました。
リーディングを複数問余らせてしまっても900点は超えます。
僕がリーディングを本番で初めて最後まで読み切ることができたのは、960点になったつい最近のことです。
そもそもTOEICはリスニングに点が甘く出るようになっていますね。
リスニングは複数問間違えても満点が出ることがありますが、リーディングは1問でも間違えれば満点には大抵届きません。
だから、実は耳をよく鍛えておくというのは割と理に適ったことなんです。
僕の場合は当時勤めていた会社で730点がノルマになったのがTOEICをはじめたきっかけです。
このとき終電で帰れればましという状況だったため、ひたすら耳学問に徹しました。
これが結果として点数を伸ばすことにつながりました。
なお、問題を余らせてしまうというのは本番だけでなく、『公式問題集』を解くときでも同じです。
前に『公式問題集7』を解いてみた結果を書きましたが、test1が6問塗り絵、test2 が3問塗り絵でした。
『公式問題集7』のtest2の3問残しというのは、本番の結果よりもだいぶマシですが、とにかく、余らせるというのはあなたと同じように、僕の日常なんですね。
リーディングを残しても900点を超えます。
これが僕が実際に経験したことから言えます。
●935点になったとき→9問塗り絵
●900点を超えたとき→約10問塗り絵
●875点をとったとき→7問塗り絵
●『公式問題集7-1』→6問塗り絵
●『公式問題集7-2』→3問塗り絵
※本番で最後まで読めたのは960点になったときがはじめてです
塗り絵の原因と取るべき対策とは?
そもそも塗り絵の原因はなんなのか?
というところにも触れておきましょう。
これも結論を先に言ってしまうと、塗り絵の原因は
語彙力が足りなから
です。
これは本当にわかりきった話で、語彙力がないから文字を追うスピードが鈍り最後まで読めない、とただこれだけの話です。
だから対策というのは決まっていて、
語彙力を強化する
ということ以外ありません。
よく、TOEIC特有の解き方を知らないから、時間が足りなくなるという言う人がいますね。
そういう理屈でテクニックを紹介する本というのも数多く出ています。
ただ、僕はこういう実用書を一切おすすめしません。
当然原因に対する対策になっていないからです。
しかも、今、「良い」とされているテクニックは今度問題が改定されたときにまったく役に立たないものになっている可能性さえあります。
実際2016年に問題が改定される前のテクニック本を古本であさってみると今ではまるで役に立たなくなっているものが多くあります。
こんなことに時間を割く暇があったら、風呂に入りながら語彙を強化すればいいだけの話です。
(何かをしながら覚えないといけないというわけではありません。念のため)
それにこういうテニックというのはTOEICのためだけのものですね。
TOEICで満点取ったら「英語は終わり」という目標設定をあなたはしていますか?
きっとそうではないですね。
処世術ばかりいくら覚えても英語そのものの力はつきません。
TOEICのためだけにある勉強というのはむなしさだけが残るとしか思えませんがどうでしょうか?
結論を繰り返しておきましょう。
速く読めないのは語彙力がないから
です。
速く読む練習というのは900点を超えてからで十分です。
だから900点を超えるまでは速く読む練習は必要ないということになります。
解答する順番を変えたら点が上がる?
こういう話をしても、例えばパート7から解いてみたらうまくいくのではないか?
などと食い下がってくる人が結構います。
これも結論を先に言ってしまうと、
順番を変えても点数は変わらないから無意味
ということになります。
これに関しては実は本番で試したことがあります。
僕が実際にやったのはパート6(長文の文法問題)から読み進めて次にパート7(長文読解)、最後にパート5(文法問題)を猛ダッシュで解くというやり方です。
これで点数がどうなったのかというと、なんとその前に受けた回よりも下がりました。
問題との相性が悪ければ、下がることもあるだろうし、その逆もあるでしょう。
ただ、ひとつ言えるのは、最後まで読む切る読解力がないのに速くこなそうとしてもミスを連発するだけだということです。
僕の場合で言えば、全部解答はできたものの、速く読んだパート5がボロボロになりました。
しかもちゃんと読んだはずのパート7についても、それほど点があがりませんでした。
僕の体験から言えば、普段心掛けておくべきことは、自分の読むスピードを知っておくということくらいではないかと思います。
以前の記事でお伝えした通り、それを測っておくには『公式問題集』が最も役に立ちます。
ここで20問余らせている人が、本番で5問しか余らせない、なんてことにはなりません。
『公式問題集』の最新刊というのは本番の一回分だと思ってこなすべきものです。
それくらいこの1回分というのは重要です。
自分の読む力を事前に知っておけば、本番で必要以上にあせることもなくなるはずですね。
練習でできないのに、本番で急にできるようになんてならないからです。
練習でできることだけが本番でできることです。
順番を変えて解くという小手先のテクニックをいくら鍛えても英語を鍛えることにはなりません。
このあたりを思い違いしていると、いつまでたっても現状のままではないでしょうか?
補足 リスニングはどうやって伸ばす?
よく聞き流すだけでは、リスニング力は鍛えられないと言いますね。
僕も必死こいて聴いていたとき、この言葉を英語ができる人からよく言われました。
でも、聞き流してダメなら、聞き流しにならないように工夫すればいいだけの話です。
1回聞いただけでは意味がないのであれば、2回聞けばいいだけの話です。
2回でだめなら、3回、
3回でだめなら、4回、5回と聴けばいいだけです。
逆に相談を受けるようになってから、僕がまずその人に尋ねるのはその人の「条件」です。
例えば僕は当時勤めていた会社で730点を「半年」でクリアしないとクビだと言われてしまいました。
そのときの普段の勤務は終電で帰れればマシ、というものでした。
これが僕のいう「条件」です。
勉強に使える時間や、目標にしているものは人それぞれ違いますね。
だからその「条件」の中で自分のできる工夫をするというのが本当に大事になってきます。
僕は、当時の「条件」のなかで何が点に結び付くか必死こいて考えました。
考えて出した結論が英語を聴くことです。
どのみち机に向かっていたら寝てしまうだけだから、というやぶれかぶれの選択だった面はありますが、とにかく耳さえ空いていれば聴くことにしました。
ポイントにしたのは、次の2点です。
- とにかく自分の好きな、心を動かされたコンテンツを聴きまくる
- 人間の「関係」を聴く
心を動かされたコンテンツを使っていると、いったんモチベーションが下がったときにとにかく効きます。
逆にTOEICの問題集のみで勉強していると、結果に結びつかなったときにまず続かなくなります(そういう人を何度も見てきました)。
目標に時間がかかればかかるほど自分の興味に引き付けてしまうのがとても重要です。
人間の「関係」を聴く、というのは別に観念的なことを主張したいのではなく、意味というのは「関係」の中にしかないからです。
「I’m sorry.」という中学生で習う言葉だって人間の関係が違えば単に謝ることにもなれば、「お悔やみ申し上げます」のような意味にだってなります。
人間同士の関係が違うから意味が違うのです。
だから、意味を知るというのは、結局人間の「関係」をいっぱい知るということなんです。
僕は自分の条件を考えて聴くことばかりしていたのでリスニングが先にどんどんのびていきました。
もちろんただ聴いていただけではなくて自分なりの工夫をして聴いたから、伸びたわけです。
今回の話しに引き付ければ、リスニングが先行して伸びたので、塗り絵の数はそれほど問題にならなかったということになります。
今回の長話のまとめは
- 900点は塗り絵をしてもクリアできる
- 速く読む訓練は無意味
- 重要なのは語彙力
- リスニング力は耳さえ空いていれば鍛えられる
です。
塗り絵の原因というのが何なのかわかっていれば、やるべきことは自ずと決まってくるはずですね。
今回はこのあたりで。
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TOEICでは問題を最後まで解き終わらずに適当に答えを埋めることを「塗り絵」と言います。
この「塗り絵」はTOEIC受験者共通の悩みといっていいようなものなので、さまざまな対策が流布されています。
結論から先に言ってしまうと、塗り絵の根本的な理由というのは語彙力の欠如なので、テクニックをいくら鍛えても無意味です。
そもそもTOEICの問題は常に変化していて、今日有効なテクニックが3月後も有効なのかはだれもわかりません。
TOEICのためだけにあるような処世術が書いてある馬鹿げた本などすぐに捨てて、語彙を鍛えることをこのブログでは強くおすすめしています。
今回はまず、僕が900点を超えたときに何問塗り絵をしたのか、というところから触れていきます。