オバマは不良だったの!? オバマ(前アメリカ大統領)の自伝から見るアメリカ

高橋
こんにちは高橋です。
今日は「Dreams from My Father」というオバマ前アメリカ大統領の自伝を少し紹介してみたいと思います。オバマはケニア人とアメリカの白人女性の間に生まれた子供です。こういう「事情」から見た人種差別だったり、アメリカの負の歴史だったりが大きな柱であることは間違いないと思いますが、単純に読物として面白く読むことができます。日本の政治家が自伝を書いたとしたまずこうは書けないだろう、とう記述が多くあり読んでいてまず飽きさせません。今日はこの本の魅力の一端でも紹介できればと思っています。

 
 
 
 
 

ウィッキー三世
オバマの自伝の話ですか?
乱三世
アメリカの前の大統領ね。「Dreams from My Father」っていうタイトルの自伝だけど知っている?
ウィッキー三世
大統領になる前に書いた自伝ですよね。
乱三世
読んでみると、オバマがハーバードの大学院で学んでいたときに書いた自伝だということなんだな。
ウィッキー三世
青年オバマの半生ってことですか。
乱三世
そう。今日はこの自伝の内容にふれてみようと思っているんだけど、たまたま、昔のニューヨークタイムズ(2006年10月24日の日付)の記事を見つけたからその一部をまず、紹介してみよう。

 
 
 
 
 

When I was a kid, I inhaled..”
“That was the point,” Obama told an audience of magazine editors.
The direct admission was in contrast to Bill Clinton’s denial in his 1992 campaign for president that he had smoked marijuana.
I didn’t inhale,” Clinton said, cementing the idea that he liked to have things both ways.

※inhale肺まで吸い込む
※denial拒否、否定
※marijuanaマリファナ
※have it both ways両方とる、二股をかける

 
 
 
 
 

乱三世
これなんの話をしているかわかる?
ウィッキー三世
クリントン(第42代アメリカ合衆国大統領)との比較をしているわけですよね。
乱三世
どういうことに対して「The direct admission」って使っているわけ。
ウィッキー三世
これはマリファナを吸ったことがあることを「率直に認めた」ってことですよね。
乱三世
そう。この記事は、オバマがマリファナを「肺まで吸い込んだ」(=I inhaled)って編集者に話したその一方で、クリントンは自分の大統領選の最中に「肺までは吸い込んでない」(=I didn’t inhale)と言ってマリファナの使用を否定した、っていうことを言っているわけだな。
ウィッキー三世
要するに、クリントンが「I didn’t inhale」と言ってかわしたことをオバマはあえて「I inhaled」と使って肯定したということですか。
乱三世
クリントンの発言の方が当然先だから、そのクリントンの言葉に引っかけてオバマがそう言ったということだな。日本の総理大臣の候補が「俺も昔はマリファナ吸っててよ」って言ったらどうなりそう?
ウィッキー三世
今の日本の雰囲気だったら、総理になる資質を疑うみたいな空気になるんじゃないですか。
乱三世
そういう類のゴシップは絶対にタブーだろ?
ウィッキー三世
「昔のことだから、まあ大目に見ようか」とはなりませんね。
乱三世
このニューヨークタイムズの記事が出たとき、オバマはまだ大統領になっていないわけ。その人が「I inhaled」とはなかなか言えないと思うんだな。日本人の感覚だと。記事のなかでクリントンに対して「he liked to have things both ways.」と言っているだろ?
ウィッキー三世
「have it both ways」で「両方とる、二股をかける」ってことなんですよね。
乱三世
「こうやって言葉を濁すのが好きなんだよ、あいつは」くらいのニュアンスが感じられるっていうのが面白いと思うんだな。「I inhaled」って言っているオバマはとんでもない人物だ、とはならずにお茶を濁したクリントンに対して「全然正直じゃねーよな」くらいに書いているわけだ。
ウィッキー三世
タブーの琴線みたいなものが全然違うっていうのは確かに面白いですね。
乱三世
オバマは自伝のなかで、マリファナだけでなくて、コカインにも手を出したって話しているんだな。ただしヘロインはやめておいたそうだ。
ウィッキー三世
日本の総理大臣候補の自伝で「マリファナと覚醒剤はやったけど、ヘロインはやっていないよ」って書いてあったらPTAのおばさんが卒倒しそうですね。
乱三世
引用の記事だと、どちらかというとオバマの態度に対して「得点をつけている」ように感じられるけど、こういう捉え方はアメリカ人に共通したものだったのかもしれないよな。
ウィッキー三世
というと?
乱三世
その後、実際に大統領になっているわけだから。
ウィッキー三世
「マリファナなんてけしからん!」となっていたら受かってないってことですか?
乱三世
そう思うけどね。オバマが「I inhaled」とマリファナに対して率直に語ったことがその後の大統領選に打撃になっていない、ってことだけは少なくとも言えるということかな。
ウィッキー三世
こういう日米の麻薬に関する感覚みたいなものが、オバマの自伝で一番面白い部分だというのが今日の主張じゃないですよね?
乱三世
そういう比較ももちろん面白いけど、ほかにやっぱり突っ込んでおきたいのはこういう部分だろうな。ちょっとその「Dreams from My Father」から引用してみよう。

 
 
 
 
 

In 1960, the year that my parents were married, miscegenation still described a felony in over half the states in the Union.
※miscegenation(特に白人と黒人の)雑婚 ※felony重罪
私の両親が結婚した1960年、異人種間の結婚はまだ州の半分以上で重罪だとされていた。

 
 
 
 
 

乱三世
これどう思う?
ウィッキー三世
どう思うって。
乱三世
「miscegenation」って言葉は辞書(ケンブリッジ)でこうなっているよ。「sexual relations between people of different races or the act of producing children from parents of different races.」
ウィッキー三世
「異人種間で性的な関係を持つこと、または子供を産むこと」ですか。
乱三世
この引用の近くの記述を拾ってみると、「アメリカの最高裁判所が異人種間の結婚を禁じたバージニア州の法律を違憲だと指摘したのは1967年になってからだ」とあるんだな。今、何年?
ウィッキー三世
2019年です。
乱三世
何年前?
ウィッキー三世
52年前ですね。
乱三世
昔は昔だけど、たかだか50年前の話なんだな。ついでに聞くけど、異人種ってどういうこと?
ウィッキー三世
この場合は肌の色で分けているということですよね。
乱三世
これは白人を基準にしてその他の人種との結婚を禁じる法律があったということだろ? 日本人の肌の色っていうのは何色なの?
ウィッキー三世
黄色ですよね。
乱三世
そうなると、1967年にアメリカのバージニア州で白人女性と結婚しようとしても「法律」によってできなかった、ということだ。他にも、オバマの祖父が黒人とメキシコ人の客に対してどう接するべきか、受けたアドバイスとしてこんな記載がある。
 
 
 
 
 

“If the coloreds want to look at the merchandise, they need to come after hours and arrange for their own delivery.”
※colored有色人種の
もし、有色人種が商品を見たいと言ってきても、営業が終わってからにしろと言え。配達はせずに自分たちでやらせるんだ。

 
 
 
 
 

乱三世
「colored」で有色人種っていう意味だけど、有色人種が来たらどういう対応をしろって言っているわけ?
ウィッキー三世
平たく言えば白人とは違って邪険に扱えってことですね。
乱三世
くどいようだけど、日本人っていうのはこの有色人種の中に入るの?
ウィッキー三世
黄色だから当然入るんじゃないですか。
乱三世
一応補足しておくと、オバマのお父さんはケニア人で母親がアメリカの白人だ。でこの引用の祖父というのは母方の祖父、つまり白人男性のことだな。まあ、この時代に日本人がアメリカにいたら、洋服買うのにも不快な思いをする可能性があったということだ。
ウィッキー三世
とんでもない国だってことを言いたいんですか?
乱三世
そんな「意見」を言うために引用したのではもちろんないよ。ただ、肌の色の違いだけで犬でも追い払うようなひどい扱いを受ける可能性が未だにあるってことをそれこそ「肌感覚」として知っておくことは色々なことを考えるきっかけにもなると思ってさ。ちょっと尻切れトンボになるけど今日は長くなったからこのあたりにしよう。この続きをすぐに書きたいと思う。

 
 
 
 
 
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●追伸

高橋
今日紹介した「Dreams from My Father」とうオバマの自伝は繰り返しですが、読物として非常に面白く飽きさせません。まず日本語に翻訳されたものを読むというのでももちろんいいと思います。英語の勉強の素材を選ぶコツはとにかく、興味が長続きするものを選ぶということです。(「最初に読んで欲しい記事はこちら!」)
このオバマの自伝は本当に試してみる価値あり!です。
  

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