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box office
もともと「箱型」という見た目から来ている言葉のようですが「box office」で「映画などのチケット売り場」という意味になります。
辞書(『collins cobuild』)の説明はこうなっています。
The box office in a theatre, cinema, or concert hall is the place where the tickets are sold.
劇場や映画館、コンサートホールのまさにチケットを売っている場所を指すということです。
「チケット売り場」以外では「興行収入」という意味も「box office」にはあります。
『ゴッドファーザー』の長いあとがきには次のような文章をみることができます。
Midnight Cowboy, which won the Oscar for best picture that year and was third in box office receipts, ~
『真夜中のカーボーイ』はその年のオスカーを獲得し、三番目の興行収入をあげた~
「box office recipts」としても同じように「興行収入」の意味です。
ちなみに「midnight」というのは日本訳すると大抵「真夜中」と当てられてしまいますが、「24時」の意味です。(『Midnight Cowboy』は『真夜中のカーボーイ』として日本で定着しているので、そのままにしました)
walk-in
「walk-in」には重要な意味が2つあります。
1つは「飛び込みの」「予約がない」「予約なしで入れる(お店など)」という意味です。
アポなしでそのまま入って利用できるということです。
それから、TOEICでもちょくちょく見かけるのが『cambridge』(『ケンブリッジ』)で次のように説明されている意味です。
used to refer to a space used for storing things that is large enough for a person to enter and walk around in.
物を収納しておくスペースで、特に人が入って歩けるくらいの大きさのものを指すというわけです。
村上春樹の短編『Tony Takitani』(『トニー滝谷』)では「walk-in closet」がとても重要な意味を持っています。
妻を亡くしたトニー滝谷の行動をつづった一文を引用してみます。
There were simply too many dresses and shoes to deal with, so he left them where they were. After the funeral, he shut himself in the huge walk-in closet, staring all day at the rows of dresses that filled every available bit of space.
洋服と靴はあまりに数が多かったので、そのままにしておいた。葬式のあと、彼はその巨大なクローゼットにとじこもり、ところ狭しと並んだ洋服を一日中みつめていた。
妻の遺品として残されたのが大量の洋服や靴で、トニー滝谷がそれをクローゼットにとじこもってずっと眺めているという印象的な場面です。
辞書にも書いてある通り、人が歩けるくらいのスペースということなので「衣装部屋」くらいのものをイメージしたほうがいいかもしれません。
concession stand
「concession」という単語は「譲歩」というとても大切な意味があります。
これも必須と言っていいものですが、特に注意したいのは『ロングマン』でこういう風に説明されている意味です。
a small business that sells food, drinks, or other things at sports events, theatres etc
スポーツのイベントや劇場で食べ物や飲み物を売っているところを指すというわけです。
「concession」はもともと「営業権」という意味もあり、ここから考えると違和感なく頭に入れられると思います。
playground
これで学校や公共の場にある「子供の遊び場」という意味です。
ほかに「行楽地」のような意味にもなったりします。
村上春樹の『NORWEGIAN WOOD』(『ノルウェイの森』)では子供が野球をしているところを指して「playground」としてあります。
~I bought an egg sandwich and a Coke. These I had for lunch while I watched a Little League game from a bench in a local playground.
僕はお昼にエッグサンドとコーラを買って、子供たちが野球をしているのを見ながら食べた。
この場合は固定ベースが設置してある野球専用の場所ではなく、多目的に使える「広場」くらいの意味あいになると思います。
実際日本語の原文では「公園」となっています。
野球もできるようなちょっとしたスペースを指すと覚えておきましょう。
disposable income
「disposable」は「自由になる」とか「処分できる」という意味です。
ここに「income」をつけると「可処分所得」という意味になります。
「可処分所得」というのは、「所得から税金や社会保険を引いた差額のこと」です。
つまり税金などを引いたあとの自由に使えるお金を指すということです。
『cambridge』(『ケンブリッジ』)では「money that someone has left to spend after paying taxes」と端的に説明されています。
「disposable」の「処分できる」方の意味に過剰に引っ張られないようにしたいところです。
industrial park
「park」と入っているとつい「公園」を思い浮かべてしまいそうですが、これは「industrial estate」と同義語になります。
『collins cobuild』ではこういう説明がされています。
An industrial estate is an area which has been specially planned for a lot of factories.
工業用地として工場などを計画的に立地した地域のことを指すわけです。
「工業団地」とは団地のことを指しているわけではなく、こういう工業地帯のことを指して使われる言葉になります。
utility company
「utility」という単語には大事な意味が2つあります。
1つは「役立つこと」。
そしてもう1つは「水道、電気、ガスなどの事業」「公共事業」という意味です。
「utility company」はこのうちの後者の意味の「utility」に「company」がついた形です。
つまり「水道」「電気」「ガス」などの「公共事業会社」というのがピッタリです。
「utility」は「ユーティリティープレイヤー」という使い方で日本語になっています。
だから「役立つこと」の意味しか浮かばない人ももしかしたらいるかもしれませんが、「公共事業」もとても大事な意味になります。
baggage handler
「baggage handler」で飛行機などの「荷物係」という意味です。
今回あげたなかでは字面から一番推測しやすい意味になると思います。
辞書(『cambridge』)の説明はこうです。
A person who takes passengers’ bags and cases and puts them onto or removes them from an aircraft.
乗客の荷物を飛行機から出し入れする人を指すということですから、「荷物係」がふさわしいということになりそうです。
なお「handler」には動物の「飼育員」という意味もあります。
これもぜひおさえておきたい意味です。
cold lunch
これは「hot lunch」との対比で考えるとよくわかります。
「hot lunch」というのは、主に学校で出される温かい食事のことを指します。
そういう食事に対して「cold lunch」です。
村上春樹の『NORWEGIAN WOOD』(『ノルウェイの森』)では「僕」が「緑」と一緒に食べたデパートの食事に対して「cold lunch」が当てられています。
ちょっと引用してみます。
Midori and I went to the basement restaurant and, after a close inspection of the plastic food in the window, both decided to have an old-fashioned cold lunch assortment with rice and pickles and grilled fish and tempura and teriyaki chicken.
緑と僕は地下のレストランへ行き、食品サンプルで入念に検討してから、二人ともにごはん、漬物、焼き魚、天ぷら、それから照り焼きチキンが入った弁当に決めた。
日本語の原文では「an old-fashioned cold lunch assortment with rice and pickles and grilled fish and tempura and teriyaki chicken.」の部分が単に「幕の内弁当」としてあります。
こういう弁当になじみのない海外の読者のためにわざわざ中身を書き出して想像させているということになると思います。
「cold lunch」で「弁当」という意味です。
学校で出される温かい給食=「hot lunch」に対して家から持ってきて冷えているから「cold lunch」です。
shooting
普通は「射撃」、「狙撃」、「発砲」といった物騒な意味が思い浮かぶはずですが「shooting」で「撮影」という意味があります。
『ゴッドファーザー』ではジョニー・フォンテーンというハリウッドのスターの発言のなかに「shooting」が出てきます。
“It’s too late,” Johnny said. “All the contracts have been signed and they start shooting in a week. It’s absolutely impossible.”
「もう遅いんだ」ジョニーは言った。「全部契約は済んでいるし、1週間後には撮影がはじまってしまう。どう考えも不可能なんだよ」
ここでの撮影というのはもちろん「映画」の撮影ということです。
「shoot」にはもともと「狙撃する」、「サッカーなどのシュート」の意味のほかに「撮影する」という意味があります。
ぜひ頭に入れておきたい意味です。
board and lodging
「lodging」というのはすぐにわかると思いますが、問題は「board」のほうです。
「板」や「掲示板」といったよく知られた意味のほかに「the board」とするとTOEIC必須の「経営陣」という意味になります。
また「飛行機などに搭乗する、乗る」という動詞も「board」であらわすことができます。
こういう意味のほかに「宿泊先のホテルなどで出される食事」のことも「board」とできます。
「board and lodging」は「board」のこの意味からきています。
「board and lodging」で「食事付きの下宿」という意味です。
『cambridge』(『ケンブリッジ』)ではこういう風に説明されているので参照してみましょう。
the meals and room that are provided when someone pays to stay somewhere, for example when working or studying away from home
家から離れたところで働いたり、学校に通ったりするときに使う食事つきの部屋のことを指すわけです。
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●追伸
今回は「だいたいの意味はわかるけど正確には何を表しているの?」となりがちな(少なくとも僕は初見でそうなった)単語を集めてみました。
以前同じ趣旨で書いた記事の続編です。
あなたは目次を見てすべて言い当てることができるでしょうか?
今回もTOEICの『公式問題集』や本番の試験で見かけたものを中心に集めました!