Contents
大切なのは現在地をはっきりさせておくこと
TOEICにおいては自分の現在地をきちっと把握しておくことがとても大切です。
現在地を把握しておくということには、2通りの意味があります。
まず1つは
今の得点をはっきりさせておく
ということです。
僕はLINEやココナラを通じてTOEICを受けたことがない方からもよく相談を受けるようになりましたが、こういう場合に特に重要なのが、とりあえず受けてみて自分の点数を確認しておく、ということです。
前回の受験から数年たっている、という場合も同じです。
特にTOEICの場合は、2016年に改定が行われ、それまでの点数が無効になりました。
またその後も難化が進んでいます。
もしあなたが、最後の受験から2年以上たっている場合、今の得点を認識しておくことがやはり重要になってきます。
現在地をはっきりさせておいたうえで勉強すると、どのくらいやったら、点数がどのくらいあがるのか、あるいは全然あがらないのか、という感覚、実感を早い段階で知ることもできます。
この感覚を味わっておくことはその後の勉強にとても役に立ちます。
こういう「現状の得点」のほかに、どこが苦手でどこが得意なのか、という自分自身の得意、不得意の現状を知っておくことも、もちろん大切です。
現在地の意味の2つ目は
得手不得手をしっかりと把握しておく
ということです。
僕の場合でいえば、英語を聴くことばかりしてきたので、リスニングが先行してどんどん伸びていきました。
それに比べて、リーディングは800点台後半を取れるようになったときでも400点未満ということが結構ありました。
また、問題を残してしまう「塗り絵」も常態化していて、明らかに語彙に弱点がありました。
だから、800点後半からは特にTOEIC特有の語彙に力を込めて勉強をしていきました。
得手不得手の現状を間違って認識していては、当然点数は伸びません。
アビメなどを活用しつつ、自分のどこに一番伸びしろがあるか(そこがすなわち弱点でもある!)確かめておくことが大切です。
最新の『公式問題集』というのは、本番のテストを、お金を出して買っているようなものなので、これを解くことによって、現状把握することができるというわけです。
点数もわかるし、弱点もわかります。
勉強時間は絞り出すもの。忙しいは言い訳
勉強する時間が短ければ、当たり前ですが短期で結果を出すのは難しくなります。
30分でも1時間でも毎日の積み重ねが大切だと言われることがよくあります。
やらないよりはよっぽどマシだ、とは言えますが、短期での得点アップは望めません。
本気で結果を出したいのなら、時間をあちこちからかき集めてきて、そのかき集めてきた全部を英語の時間に費やすくらいの覚悟が必要です。
本気で自分のやっていることを見直して、捻出できる時間を見直してみれば、30分ということはないはずです。
1時間でもないはずです。
事実僕は、終電で帰宅できればマシという勤務状況でも、TOEICの点数を350点アップさせたことがあります。
このときは、隙間の時間をフル活用して常に英語を聴くということをしました。
通勤時間で往復1時間以上使っている人は結構いるはずですね。
この通勤時間は工夫すればリスニングの訓練になります。
友人と一緒に行っていた食事をやめて、一人で食べるようにすれば、30分くらいは使えるようになるはずです。
防水のイヤホンを使えば風呂の時間だって使えます。
どうやっても30分しか取れなかったというのであれば、それは方法の問題というよりも動機の問題が隠れていることの方が多い気がします。
僕の実感を素直に記すと、1日30分の勉強を続けても、1年後に点数があがっていることはほぼありません。
むしろ、難化をしているTOEICというテストの特徴を考えると、下がる可能性の方が高いと思います。
費やす時間の短さは致命的になり得ます。
僕は、900点になる直前は趣味の読書の時間も全部英語に振ってがんばりました。
自分の本気が試されていると思うくらいの覚悟が必要だ、ということになると思います。
「10年前の800点は今なら600点台」(youtubeのタイトルより引用)
と言っています。
変化しているのがTOEICというテストだ、という認識を持っていないと、現状を維持することさえも難しいと言えます。
どこに力を入れて勉強すべきなのか?ー基本は語彙力です!
リスニングの点数をあげるためには、シャドーイングやオーバーラッピングが必須だと言われています。
また、リーディングでは、文の構造を素早く見極めるために、チャンクリーディングやスラッシュリーディングと言った方法が推奨されてもいます。
ただし、こういう方法がやるべき勉強の核心部分なのかと言ったら、それは違います。
リスニング聞こえない理由というのは、シャドーイングやオーバーラッピングの量が足りないからではなく、語彙力と文法力が足らないからです。
英語独特の弱系音に慣れていないとか、イギリスとアメリカの発音が違うから、とか細かいところはたくさんあります。
ただ、前提として、必要な語彙力、文法力がなければ、音は意味として聞こえてきません。
リーディングでも事情は同じです。
TOEICでは、時間内に問題が解き終わらず適当に答えを埋めることを「塗り絵」と言います。
この「塗り絵」を克服しようという話になると必ずテクニックの話が持ちだされます。
TOEICの問題に十分に慣れていない、というのも「塗り絵」をする理由の1%ぐらいは確かにあるでしょう。
ただし、その大半の理由というのは、語彙力と文法力の不足です。
この両方が足らないから速く読めない、というただそれだけの理由です。
チャンクリーディングやスラッシュリーディングを自分のものにすれば読むスピードがあがるかもしれません。
ただし、こういう方法を使いこなすには瞬時に文の構造を見分けることができる語彙力と文法力がそもそも必要です。
僕は、400点から750点を半年でクリアしましたが、800点を目前にして1年間も足止めを食らうという、苦い経験をしたことがあります。
このときは、自分が「TOEIC特有の語彙」をまったく知らなかったことに気づき、そこを重点につぶすようにしてからようやく停滞を脱することができました。
このTOEIC特徴というのは、英語の特徴そのものでもあるのですが、とにかく僕はそこに気づいてからそれまでの停滞がうそのように点数をまた上昇気流に乗せることができました。
いずれにしろ、テクニックの問題ではなく、語彙や文法の問題だ、ということには変わりがありません。
だから、この本をじっくり腰をすえてやる、というのがTOEICの場合は王道となります。
900点を取った方法を書いたPDF(A4で155枚!)を販売中です! 今なら僕の直筆ノート付きです!
おすすめの教材について
300点以下の場合は中学で習う文法からやり直したほうがいい
あなたが仮に300点に届かないような点数であった場合、中学生の文法からやり直したほうが勉強の成果が出やすいはずです。
僕のスタートは400点でしたが、文法の部分をだいぶおろそかにしたので、800点を目前にかなり苦労することになりました。
大学受験から時間が経っている、もしくは大学受験を経験していない、という方は、バカにせずに基礎的な文法からおさらいしたほうがいいでしょう。
僕が実際に使ったのは、『英文法がはじめからわかる本』(江藤正明著)という本です。
元東進ハイスクールの講師の方が書いてあるだけあって、ザ・授業というような内容ですが、おさらいという意味では、不足がないはずです。
評判がいいもので、実際僕も読んでみてよいと思ったのはこの本です。
例えば、文の構造を把握するには、5つあると言われる文型の理解が大切です。
その文型の理解に役に立つのが品詞です。
SVOのOになることができるのは、「名詞」だけだときまっています。
SVCのCには基本「名詞」か「形容詞」がきます。
この本は、こういう文の構造を理解するために役に立つ知識を噛んで含めるように教えてくれます。
この本でも同じように文法を最初からやり直すことができるはずです。
まず『公式問題集』は必須
TOEICには様々な問題集が出版されていますが、まず中心におくべきなのは『公式問題集』です。
この本を使う利点というのは大きく以下のような二つがあります。
- 最新の『公式問題集』は最新のテストの傾向を反映している
- TOEICの出てくる文法・語彙の精度が一番高い
TOEICは2016年の改定以後も難易度があがっているところに特徴がありますが、そのときどきの最新の『公式問題集』を丁寧にやっていると、その傾向がだいたい見て取ることができます。
最新の変化というのは、リスニングの難化です。
これは、ちょうど『公式7』が発売されたあたりから起こったことで、実際に『公式6』と『公式7』をやり比べてみるとその傾向がはっきりわかります。
さらに『公式8』になると、2016年以降に出版された『公式問題集』のなかで、あきらかにリスニングに関しては最も難しい内容だと確認できます。
この最新の傾向というのは語彙の傾向も含みます。
実際僕は、最新の『公式問題集』に出てきた語彙が本番のテストの得点に関わる大事なところで出てきて、得をしたことが何度もあります。
こういう、得をできるのは、『公式問題集』だけです。
語彙の精度が最も高いのだから、当然復習して一番力がつくのは『公式問題集』です。
本番の答えの99%は『公式問題集』に書いてあります。
だから、基本これ以外は必要ありません。
『銀のフレーズ』、『金のフレーズ』
試験勉強に単語集は必須と言われますが、TOEICの場合は『公式問題集』の載っている単語を集めてきて自分で単語集と作ってしまうのが一番よい単語集になります。
まず、それを作る過程で、力がつきますし、そもそも一番精度の高い語彙を取り扱っているので、当然一番よいものができます。
ただ、自作のものではなく、市販でどうしても代替したいというときは、TEX加藤さんの
『銀のフレーズ』と『金のフレーズ』(もしくは『金のセンテンス』)
※『銀のフレーズ』『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』、『金のフレーズ』は『TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ』、『金のセンテンス』は『TOEIC L&R TEST 出る単特急金のセンテンス』、がそれぞれ正式名称。この記事では略して表記します
を買うとよいでしょう。
『金のセンテンス』の冒頭にベストセラーになった『金のフレーズ』の成り立ちを説明している部分があります。
引用してみるとこう書いてあります。
1、 日韓で発売されている公式教材をテキストデータ化します。
2、 そのデータを語彙分析ソフトにかけます。
3、 単語を頻度順に並べ、リスト化します。
4、 リストから機能語(冠詞や前置詞等)を除きます。
5、 中学校の検定教科書を参考にして、中学レベルの単語を除きます。
6、 アルクのSVL12000等でそれぞれの単語の難易度を数値化します。
7、 TOEIC的な視点で難易度の数値を微調整します。
8、 単語を頻度順・難易度順に並べ直します。
9、 リストの上位から順に単語を厳選します。
10、「TEXファイル」から、本試験で出題された単語を加えます。
重要なのは、「TEXファイル」の部分です。
これは著者が毎回の受験後に更新している蓄積データのことです。
TOEICというテストは問題用紙を持ち帰ることができません。
なので、どんな語彙が使われていたのか、記憶するしかありません。
その記憶の蓄積であれば、金を出してでも買っておきたいところです。
1~9までの手順で作られている問題集や単語集もほかにあると思います。
ただし、毎回の蓄積データを加えられるというのは、誰でもできるとことではありません。
銀のフレーズが500点未満程度、金のフレーズがそれ以上の人を対象としています。
自分の現状を鑑みて、使い分けるといいと思います。
TEX加藤さんの『でる1000問』
もう一つ加えるとすればこれもTEX加藤さんの『でる1000問』(正式な書名は『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』。この記事のなかでは『でる1000問』と略します)です。
この『でる1000問』はパート5の問題に特化した問題集で、1000問をひたすら解くという作りになっています。
この問題集を使うべき理由というのは大きくわけて2つあります。
- 掲載されている語彙の精度が高く、語彙力強化にとても役立つから
- パート5で最も問われる品詞の理解を深めておくと、パート7の読解にも役立つから
パート5は正確な品詞の把握というのが、一番問われるパートになります。
品詞への理解というのはそのまま、文の構造理解にも役立ちます。
さっきも触れたようにSVOのOには「名詞」しかなることができません。
SVCのCには「名詞」か「形容詞」しか基本取ることができません。
苦手とする人が多い関係詞の理解というのも、実は品詞の考え方をもっておくと、すぐに解ける問題ばかりです。
その頭についているのが前置詞なのか接続詞なのかで、文章の構造を違うものとしてみなければいけない、というのは当然の話です。
こういう文の構造把握の基礎になる部分を強化しておくと、必然パート7での文章も速く読めるようになります。
文の構造の把握にいちいち時間をかけていては、最後までたどり着けない、といういつものパターンを繰り返すことになります。
さっき、結局は「塗り絵」の原因というのは語彙、なんだと言いました。
この『でる1000問』というのは、語彙の精度も『金のフレーズ』同様高いので、掲載されている語彙を丁寧につぶしていくと確実にTOEICに必要な語彙力を鍛えることができます。
文の構造を素早く理解できることにつながり、語彙の強化につながるということになると、もちろんそのままパート7の対策にもなるということになります。
事実僕は、パート7の特別な対策を一切せずに900点を突破しました。
『でる1000問』というパート5に特化した問題集を使うことで、パート7の対策になるというのがとても大きなポイントになります。
勉強というのは復習のことという認識がとても大事です。
まとめ
短期間でスコアアップをしたいのなら、使える時間をすべて英語に振り分けるというくらいの覚悟が必要です。
1日30分くらいの勉強時間では何の成果を得られないばかりか、年々難しくなっているTOEICというテストの特徴を考えると、点数を維持することさえ困難になります。
勉強とは復習のことである、という意識をもってまず『公式問題集』を徹底的にやり込んでいけば、短期間でのスコアアップできる、可能性を大きくすることはできます。
使うべき問題集というのはTOEICの場合決まっています。
- 公式問題集
- 銀のフレーズ/金のフレーズ(もしくは金のセンテンス)
- でる1000問
です。
これらの本は語彙の精度がとても高いので、徹底的にやり込むことで力をつけることができます。
僕は点数があがらなかったときでもここにあげたやり方をひたすら信じて結局960点になりました。
あなた自身の本気度が試されている、と思い限界まで挑戦できるかどうかがポイントになると思います。
TOEICの点数があがらない人にはいくつかの共通点があります。メルマガ登録用の特典記事ではまずその共通点をあげ、点数があがらない理由を解説しています。さらに、そのうえで使うべき問題集についても言及しています。
これだけでも十分得点アップにつながる内容になっています。ぜひプレゼント中にお受け取りください。(プレゼントは予告く削除することがあります)↓ここをクリック
僕が働きながら半年で350点の得点をUPさせた際にやった勉強方法を紹介しています。
ブログでは書かなかったことを具体的なコンテンツ名を上げて解説しているのでぜひプレゼント中にお受取りください!
(プレゼントは予告なく削除することがあります)↓ここをクリック
少しでも面白いと思ったら「いいね!」の感覚でクリックしていただけると嬉しいです。↓
にほんブログ村
●追伸
その難化のペースに負けないほどの勉強量が必要だともう一度強調しておきたいと思います。
今回は短期間で結果を出すにはどうしたらいいのか、というところを書いてみたいと思います。
僕は400点から出発して半年で750点にしたことがありますが、まずそのとき感じたことを基に一番大切だと思うことを書いてあります。
それから960点になった現在の地点から振り返って、最高の問題集の組み合わせも書いてあります。
点数があがらなくて悩んでいるという人にも効く記事になっています!