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TOEICはどんな試験か?
TOEICは
Test of English for International Communication
の略です。
英語のコミュニケーション能力を判定するためのテストで世界160カ国で実施されているテストです。
テストの内容は
日常生活やビジネスシーンでありがちな出来事
を読んだり、聞いたりして答えることが中心で英検のように硬い論文を読んで答えるような問題はでません。
実生活でも使える英語が身につくと考えていいと思います。
なおTOEIC®テストには5種類のテストが存在しますが、この記事で触れる「TOEIC」はリスニングとリーディングの能力をはかる
「TOEIC® Listening & Reading Test」
のことです(正確にはTOEIC®と商標の「®」が入ります)。
問題形式は?
TOEIC Listening & Reading Testの試験時間は約2時間です。
内訳は
- L(リスニング)=45分程度
- R(リーディング)=75分
です。
- L(リスニング)=100
- R(リーディング)=100
の合計200問でマークシート形式です。
テストの問題用紙には英文しか記載されていません。
設問も全部英語です。
約45分間で100問に答えるリスニングセクションは、4つのパート(パート1~4)で成り立っています。
- パート1(写真描写問題)
- パート2(短文応答問題)
- パート3(会話問題)
- パート4(説明文問題)
という構成です。
問題文と設問の英語は1度ずつしか放送されません(これも冒頭で説明があります)。
75分間で100問に答えるリーディングセクションは大きく文法問題と長文問題に分けられます。
- パート5(短文穴埋め問題)
- パート6(長文穴埋め問題)
- パート7(長文問題)
という構成です。
リスニングとリーディングの問題内容を表にするとこんな感じです。
パート1 | 写真描写問題 (6問) |
1つの写真について4つの説明文が読まれ、一番ふさわしいもの選択する |
---|---|---|
パート2 | 応答問題 (25問) |
最初の発言に対してどの答えが一番ふさわしいか選択する |
パート3 | 会話問題 (39問) |
2~3人による会話が放送され、その会話について3つの設問がある形式。会話のあとに質問のみが放送され、4つの選択肢は放送されない。そのため選択肢を読む必要がある |
パート4 | 説明文問題 (30問) |
アナウンスやナレーションが流され、その内容について3つの設問がある形式。内容は留守番電話だったり、ラジオの告知だったり様々。会話のあとに質問のみが放送され、4つの選択肢は放送されない。そのため選択肢を読む必要がある |
パート5 | 短文穴埋め問題 (30問) |
語彙や文法に関する問題。短文穴埋め形式 |
パート6 | 長文穴埋め問題 (16問) |
語彙や文法に関する問題。長文の穴埋め形式。文章は4つ出題され、それぞれ4つの空欄がある |
パート7 | 長文読解問題 (54問) |
雑誌や新聞記事、広告、Eメールといった、文章を読んで答える問題。シングルパッセージ(1つの文章)10個、ダブルパッセージ(2つの文章)2個、トリプルパッセージ(3つの文章)3個という構成 |
※一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会のホームページや『公式問題集』を参照しました
まずは自分の英語力を正確に把握する
あなたがいままでTOEICの試験を受けたことがなく義務教育で英語を学習してからずいぶん経つという場合は、まず
『公式問題集』
を解いてみることをおすすめします。
リスニングは収録されている音声にそってすすめ、リーディングは制限時間内(75分)で解答します。
最初はリーディングの問題をすべて読み終えることはできないはずなので、答えられなかった部分はそのまま空欄にしておきます。
そのうえで何問正解できたかという正解数を出してみてください。
例えばLとRの合計の正解数が200問中80問だった場合、本番では300点代後半の数字がでるはずです。
合計の正解数がちょうど半分の100問だったら400点台後半くらいです。
点数換算表というのが載っていますが、これは参考にせず全体の何問を正解できたのかを見るようにします。
僕は今960点になりましたが、900点をとるためには200問中182問程度は常時正解しておく必要があります。
つまり9割ちょっと正解できないと900点にはならないということですね。
『公式問題集』という問題集はもっとも本番に近い問題集で今のあなたの実力をほぼ正確にはかることができます。
だからはじめはこの問題集を解いて今の自分の実力をきちんと把握しておきましょう。
ちなみにこの『公式問題集』はこれからあなたがメインにするべき問題集です。
TOEIC関連の問題集は本当に色々出ていますが、この問題集以外に力を入れるべきものはありません。
実際僕はこの問題集に特に力をいれて950点も超えました。
おすすめの問題集についてはあとでもう一度触れます。
400点以下の場合は中学の勉強をおさらいする
僕がはじめてTOEICを受けたときは400点でした。
あなたの点数が400点以下だった場合は中学の英文法をしっかりおさらいするところから始めたほうがその後の伸びがスムーズになります。
TOEICには難しい文法を問う問題はほとんど出ません。
ただし、文章の基本的な構造を理解していることは必須です。
だから、基礎になる文法だけはもう一度勉強しておかないと、どこかで点数の伸びが鈍化してしまいます。
中学生で習う文法を復習する参考書として僕がオススメするのは
という本です。
この本は名詞+動詞というもっとも基本的な英語の語順から順番におさらいをしてくれます。
もちろん現在完了や関係代名詞といった日本人には少し難しい概念もかみ砕いて説明してくれます。
講義の復習として問題を解くという形式になっているので頭に残りやすいのも特徴です。
基礎からやり直す必要がある場合はまずこの本を候補にしてみてください。
語彙力を鍛えるのが近道
文法を一通り復習したら、今度は
語彙力を鍛える
ことに力をいれるようにしてください。
TOEICの問題というのはさっきも触れたように文法の難問はほとんど出ません。
その代わり一番聞かれるのが語彙力(単語、熟語などの知識)です。
ここを徹底的に鍛えることでTOEICの点数はぐんぐん伸びていきます。
TOEIC関連の単語集はたくさん出ていますがおすすめはTEX加藤さんというTOEIC満点取得者(満点100回以上!だそうです)が書いた
『銀のフレーズ』
です。
TEX加藤さんの書いたTOEIC関連の本はとにかく精度が高いです。
だからまず『銀のフレーズ』で基礎になる単語を頭に入れるようにしましょう。
この本の内容をだいたい頭にいれたら今度は同じ著書の
『金のフレーズ』
を覚えるという風に進んでいけば、力がつくはずです。
なお『金のセンテンス』は『TOEIC L&R TEST 出る単特急金のセンテンス』、『金のフレーズ』は『TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ』がそれぞれ正式名称です。
初心者も『公式問題集』をやり込む!
中学のときの英文法があやしい場合にはまず
がおすすめだと紹介しました。
そしてTOEICに出る語彙を鍛えるには『銀のフレーズ』がいいともお話しました。
この語彙を鍛える作業と並行してやるべきなのが
『公式問題集』
の徹底したやり込みです。
『公式問題集』というのは本番に最も近い問題集だと説明しましたね。
だから、これに力を入れれば一番実力がつきます。
ちなみに、800点や900点を狙うときに別の問題集にやたらと手を出す人がいますがこれはまったくのナンセンスで何点になってもやるべきなのは『公式問題集』です。
『公式問題集』でわからないところを徹底してつぶしていけば僕の点数(960点)には必ずなります。
はじめは、わからないところが多くて苦労すると思います。
ただ『銀のフレーズ』と並行して進めていけばだんだん文章の内容が頭に入ってくるようになります。
あせらずがんばってみてください。
文法対策は『でる1000問』
- 『銀のフレーズ』
- 『公式問題集』
に加えるとしたら
パート5に特化した問題集、ということになります。
『でる1000問』
というパート5に特化した問題集がすぐに頭に浮かんだ方もきっといらっしゃると思います。
この本は『銀のフレーズ』の著者のTEX加藤さんによる渾身の作です。
パート5の短文穴埋め問題に特化した問題集で、1049問をひたすら解くつくりになっています。
ただし、この本は「ゼロからはじめる」ということを考えたときに難しすぎる、という難点があります。
少なくとも600点以上はないと問題文を読むことに苦労してしまい、とても解答にまでたどりつけないと思います。
なので、別の問題集を間に挟むのが理想となります。
僕のオススメは、
『TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル』
という本です。
『でる1000問』というのはTEX加藤さんが書いた本と説明しましたが、この本は監修という立場で参加されています。
まずこの本を繰り返し解くことによって語彙や文法に慣れていくというのが、より効果的な方法となります。
なぜパート5の部分の強化がいいのか?
TOEICのリーディングはパート5、6が文法・語彙に関する問題で、パート7が長文問題です。
パート5と6で46問パート7が54問です。
パート5は30問なので別のパートに力をいれたほうが点数があがりそうなものですが、ここはパート5に特化した問題集を使うのが正解です。
これはなぜかというとパート5の問題をひたすら解くことでTOEICに必要な語彙力が確実に付くからです。
TOEIC受験者の共通の悩みとして最後まで読み終わらないというものがあります。
結局、毎回塗り絵をすることになりこの塗り絵地獄にはまってしまった人は必ずと言っていいほど速く読む訓練をします。
ただ速く読めないのは単純に語彙が不足しているからでテクニックの問題ではありません。
本当の語彙力がついてくると自然と最後まで読めるようになります。
だから、速く読むためには語彙力を鍛える以外方法はありません。
パート5というのは文法・語彙の力を問う短文穴埋め問題30問のパートです。
ただし文法といっても実質問われるのが、ほとんど語彙に関することです。
このパートを鍛えることでそのまま語彙を鍛えることにつながるというわけです。
このパートを鍛えるもっともいい問題集は『でる1000問』で、その肩慣らしとして『『TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル』という本がオススメです。
間違っても速む読む訓練などという無駄なことに時間を費やさないように注意してください。
まとめ
ここまで説明したようにまず『公式問題集』で自分の実力をはかってみることをオススメします。
もし、中学の英文法に抜けがある場合は
を読んでみてください。
TOEICの得点をあげていくためには
の3つが必須です。
実力がついてくれば単語集を
『金のフレーズ』
か
『金のセンテンス』
に変えればさらにステップアップできます。
僕は当時勤めていた会社でTOEICの点数が必要になって受験を始めました。
750点までは半年でクリアしたものの800点を目前にして1年間停滞したという苦しい経験もしました。
あなたも、きっとどこかでつまづくことはあると思います。
ただ、継続して続けていけば必ず点数はあがります。
亀の進みだったとしても前進は前進です。
ぜひめげずにがんばってください!
TOEICの点数があがらない人にはいくつかの共通点があります。メルマガ登録用の特典記事ではまずその共通点をあげ、点数があがらない理由を解説しています。さらに、そのうえで使うべき問題集についても言及しています。
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●追伸
そしてその改定後も難易度を増していて、昔の点数はあまり意味を持たなくなっています。
詳しい事情はこちらをどうぞ。
今回は、TOEICの勉強の始め方についてです。
僕は2022年11月のテストで960点になりましたが、今初めてTOEICを受けるとしたらこうする、ということを書いてみました。
僕の出発点は400点です。
紆余曲折を得て900点台まで点数を伸ばすことができました。
とくにおススメの問題集に関しては僕の経験をすべて盛り込んであります!