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TOEICのリスニングが聞こえない原因は何?
私は2022年5月29日の試験で495点になりましたが、いまだに、すべての問題を自信をもって答えられているわけではありません。
だいたい、
パート1で1問程度
パート2で2~3問程度
パート3&4全体で2セット程度(6問程度)
自信が持てない問題にあたります。
リスニングで満点を取ったときも同じで、最新の『公式問題集』をやった時の「後味」もだいたい同じです。
私が考える最終的に聞き取りが完全にならない理由というのは次の2点です。
●文法や単語(熟語)をそもそも知らない
●字面と音が一致していない
文法や単語を知らないと聞き取れないなんて当たり前じゃないか! と言われてしまいそうですが、意外にこのあたりのことを勘違いしてむやみにディクテーションやシャドーイングをやりだす人が多いように思います。
(ディクテーションやシャドーイングはあとで触れます)
単語や文法を知らなければそもそも聞こえません。
TOEICで落とし穴になりがちなのが、その単語を知っているけど、ほかの意味を知らないというケースです。
例えば「carry」という単語は普通「運ぶ」という動詞の意味ですが、TOEICでは「(商品)を在庫している」つまり「(商品)の取り扱いがある」という意味で頻出します。
「運ぶ」という意味しか知らないのなら「在庫している」意味で出てきたときに認識することができません。
こういうケースも「単語を知らない」ケースに該当します。
字面と音が一致しないというのは、音が数珠つなぎになって変わることがあるというのが1点、イギリス、アメリカ、オーストラリアで微妙に発音が変わるものがあるというのが1点です。
この音の変化を知らないと本番で聞こえないということが起きます。
発音できないと聞こえない、というのは本当?
ではどうするか、ということですが、英語ができる人に相談すれば大抵の場合
自分で発音できない音はそもそも聞き取れない
という「常識」を根拠にして、自分で発音できるようになることをすすめられるはずです。
あなたが今まで読んできたほかの本やブログでもそういうことが書いてあったはずです。
ただこの「発音できない音は聞き取れない」というのはちょっと考えれば、嘘だということがわかります。
そもそもの話で、私自身いまだに正確に発音できない音はたくさんありますが、その音のすべてを聞き取れない(他の音と識別できない)ということがありません。
TOEICのリスニングで言えば2019年以降480点以下を取ったことがなく、当然聞こえている(あるいは他の音との識別ができる)から答えられるわけです。
私の例で不足であれば、盛田昭夫さんのことを考えればはっきりします。
盛田さんはいわずと知れたソニーの創業者の一人ですが、彼は生前アメリカにおいて、「英語がうまい外国人」と称されたことでもまた知られています。
この人が英語で話している動画がyoutubeにあがっているのでぜひ視聴してみてください。
RとLの区別がない典型的な「ジャパニーズイングリッシュ」であることに驚くはずです。
会話をしているのですから、
盛田さんが相手の言ったことを聞き取れていない
なんてことにはなりません。
だから発音できないから聞き取れない(音を識別できない)というのは嘘です。
そもそもやたらと発音にこだわっているのは日本人だけではないかと思います。
結局英語でなにを言うかが大事であって、アメリカ人のように、またはイギリス人のように発音できることが大事なのではありません。
発音できないから聞き取れないと力む必要はまったくありません。
ディクテーションやシャドーイングをしないと点は伸びない?
発音できないから聞き取れないが嘘ならディクテーションやシャドーイングといった方法を取り入れないとリスニングは絶対に伸びないというのも間違いであると言えます。
事実、私は480点を超えるまでディクテーションやシャドーイング、その他英語を声に出す訓練というのをやったことがありませんでした。
また満点になった今でも声を出すことが勉強の中心になっていません。
勉強する場所は金を出して借りているコワーキングスペースと決めているので、そもそも声に出せない環境だというのが一番大きいですが、声に出すことと耳の強化は必ずしも一致しないので、別のところに主眼を置いているというのも理由の一つです。
あなたが私と同じように声を出せない環境で勉強している場合、そのことを気にする必要はないと思います。
TOEICのリスニング強化も単語や文法が重要
では私が何をしているのかというと、英語をひたすら聴くということをしています。
これだけ言うと、ふざけんな!
と言われてしまうと思うのでもちろん補足をしておきます。
わからない文法や単語をきっちり片づけたあとになんども聴き倒す
ということをします。
聞こえない大きな原因が単語や文法をそもそも知らないから
でした。
だから、
知らない単語や文法をしっかり自分のものにする
というのがまず第一にやることです。
そのうえでその復習が済んでいる素材を頭から通しで何度も聴くようにします。
(得点アップに結び付く素材は最後に紹介します)
こうすることで、単語を知っているのに、音に結びついていない部分も把握できるようになります。
ここで、時間があればディクテーションやシャドーイングをやってもいいでしょう。
声に出すことで文章に対する理解も深まるはずです。
空き時間にひたすら聴くことでTOEICの点数がぐんぐん伸びました!
私が400点から半年で一気に750点までTOEICの点数をあげたときは、空き時間に英語をひたすら聴きまくる、ということをしました。
英語を聞き流してもまったく無意味
ということも英語学習の常識として言われることです。
私も勉強をはじめた当初英語ができる(今考えるとわりとできる程度)人から同じ指摘をさんざん受けてきました。
ただ、聞き流してダメなら、聞き流しにならないような工夫をすればいいだけの話です。
一度聴いて耳に残らなければ、2度聴けばいいだけです。
2度聴いて残らなければ3回、4回と繰り返せばいいだけです。
それでも残らないのなら、残るまで繰り返せばいいだけの話です。
先人の言っている常識に合わないからと言って、大抵いつでも空いている耳を活用しないというのは、私は逆にナンセンスだとさえ思っています。
私が英語を聴くときに注意していること、ポイントにしていることはだいたい次の3点です。
●心に響いた物語を活用する
●人間同士の関係を聴く
日本語→英語の順番で流れてくるコンテンツを活用する
日本語→英語の順番で流れてくるコンテンツというのは『瞬間英作文』のような体裁になっているコンテンツのことです。
つまりタイトルそのまま「英作文」をさせるような作りになっているもののことです。
もちろん『瞬間英作文』が肌にあっている人は、それでもいいでしょう。
私が一番重宝したのは、LINE登録特典のなかでお話ししたコンテンツで、同じくLINE登録特典でお話しした「単語帳」を並行して使えば本当に750点は超えると思っています。
事実私は『公式問題集』を使わずこの「単語帳」に載っている単語と文法をひたすらストックすることだけを考えて750点になりました。
この日本語→英語の順番で流れてくるコンテンツをなぜ重宝するのかというと、考えることが癖になるからです。
何も考えずに本当に聞き流しになっているからダメなのであって、考える癖をつけるようにしてあげればいいわけです。
聞き流しにならない工夫の一つが
日本語→英語の順番になっているコンテンツを聴く
ということになります。
例えば
『表現のための実践ロイヤル英文法』
の付録音声もこういう体裁になっているコンテンツの一つです。
暗記用として300の例文が集めてあり、TOEIC高得点者でも活用している人を多く見かけます。
私の知り合いには机に向かって
毎日この暗記用例文を口に出している
という人までいます。
とても立派な習慣です。
ただ、これこそ、空き時間をフルで使うためにあるようなコンテンツで、机にむかって、しかめっ面をしながら、聴いていたら、私などはもったいないとさえ思ってしまいます。
移動中に英作文をひたすら繰り返せば、机に向かえる時間はほかのことができます。
私は、自転車に乗るときはこのコンテンツと決めていました。
(今は規制が厳しくなってきたので自転車に乗っているときは聴いていません)
こういう使い方こそこのコンテンツにはピッタリだと言えると思います。
心に響いた物語を活用する
「心に響いたコンテンツ」を使うことでも聞き流しになりません。
漫画でも、映画でも小説でも、アニメでもなんでもいいですが物語に感動した経験を誰でも持っていると思います。
その感動体験を強引に英語に引き付けてしまうというやり方です。
こういうことをするとまず、
興味が長続き
します。
逆にTOEICに特化した問題集のみで勉強していた場合、点数が上がらないとすぐに挫折してしまう、ということがよくあります。
(実際そういう人を多く見てきました)
私の場合は小説の『ゴッドファーザー』をまず聴きまくりました。
それから、いまはやっていませんが、『スター・ウォーズ』の「エピソードⅠ~Ⅲ」をMP3形式にして聴いていたことさえあります。
小説の「お気に入り」を持っておくと単語を覚える際の素材として使えるようになります。
私は、単語帳に載っている文章で単語を覚えるということをしません。
必ず自分のお気に入りのコンテンツの中の文脈に落とし込んで覚えるということをします。
そのときに聴き倒した耳に染み付いているコンテンツがとても重要な役割を果たしてくれます。
人間の関係を聴く
人間の関係を聴くというのは、観念的なことを言いたいのではなく、意味というのは人間の関係のなかにしかないからです。
例えばI’m sorryという中学生で習う文も単に謝ることにもなれば、「お悔み申し上げます」に近い意味になったりもします。
関係が違うから意味が違う
わけです。
だから意味をストックするというのは、人間の関係をストックすることでもあるのです。
色々な人間の関係を聴くことができる物語というのはこういう意味でもとても貴重な素材だと言えます。
先人がそう言っているからなどという、常識にとらわれることなく、もっと自由に空いている耳を活用してみるといいと思います。
TOEICリスニングの点数をあげる! 倍速で聴くのは有効なの?
リスニングを伸ばす勉強法としてTOEIC界隈で有効だとされている方法についても触れてみたいと思います。
まず
音声を1.2 倍速やもっと速い速度で聴くというやり方
についてです。
これについては、あなたもすでに取り入れているかもしれませんね。
私自身もTOEIC関係の素材については1.1倍速で聴くようにしています。
問題はこの速くした音声で聴くというやり方が点数アップに直接つながるのかとういうことですが、私自身は疑問に思っています。
というのもさっき触れたとおり、
聞こえない原因の一番大きなものは単語や文法をそもそも知らない
ということだからです。
単語力、文法力に負うところが大きいのですから、速かろうが遅かろうがそこまで、正答率を左右しないはずです。
TOEICのリスニングのスピードは英検に比べてかなり速いことで知られています。
その速さに本番で面食らわないため、または本番のスピードが遅く感じるようにするために日頃から速い速度で聴くという考え方もあるとは思います。
ただ、本番が遅く感じるという効果もあまり過剰に期待しないほうがいいと思います。
少なくとも1.1倍速や1.2倍くらいで本番の速度を遅く感じるようにはなりません。
だったら2倍にしたらいいということにもなりますが、2倍特有の音の変化に慣れても仕方がないのでこれも私はおすすめしません。
本番を想って少しだけ速くしておけば(せいぜい1.2倍くらい)気休めくらいにはなると思います。
TOEICリスニングの点数をあげる! 設問を先に読むことは必要?
リスニングのテクニックとして、
設問にまず目を通し、できればそれに対する回答にもすべて目を通したうえで、聴く
というものがあります。
これもなかば常識のように言われていることで、高得点者のすべてがこの方法で解いていると思っている人も多いのではないでしょうか?
この常識については、はっきりしていることが一つあって
この方法はそもそもある程度以上の点数を持っている人でないとできない
ということです。
私自身のことで言えば、初めて受けたTOEICの際は(total400点でした)、怒涛のように流れてくる音声にただ耳を傾けることしかできませんでした。
これは750点を取ってリスニングが410点になったときも同じで、
875点になり、リスニングが初めて480点になったときもほぼ同じでした。
設問を先に読んでその設問の意味を頭にストックしたうえで、聴くというのは、実はとても高度なテクニックです。
私が設問を横目で確認しながら同時に音声も聞き取れるようになったのはつい最近のことです。
それでも滑り出しを聴いて難しいと感じたら、設問を見るのをやめて音声だけに集中しています。
解答に一瞬まよい、設問を先読みすることができない、という事態も本番ではいまだによくあります。
そういうときもじっと音に耳を傾けるだけです。
TOEICの初受験で900点を超えていたという人がよくこうした設問を先読みするというテクニックを推奨しています。
もちろん私のように怒涛のように流れてくる音声にただ身をゆだねるなどというみじめな経験をしたことがない人達がほとんどです。
先読みできないというのはテクニックを知らないとかそんな問題ではなく、「能力」の問題です。
そもそも、ある程度の点数を持っていないとできないテクニックなんだということを知っておいて損はないと思います。
TOEICリスニングの点数をあげる! 必要な参考書とは?
使うべき参考書というのは決まっていて
『公式問題集』
一択です。
リスニングでもリーディングでもTOEICの点数をのばしたいのなら、『公式問題集』以外の参考書なり、問題集を使っていると遠回りになります。
TOEICは2016年に問題が改定され、2022年7月までに9冊の『公式問題集』が発売されています。
9冊もあるのですから、何周もして、わからない部分をなくすためには1年ではとても効かないはずです。
勤めを持ちながらの人はなおさらでしょう。
9×2セット=18回分も本番同様の模試を聴くことができるのですから、これを徹底的に使いこなすことです。
私自身の経験で言うとリスニングでもリーディングでも同じように『公式問題集』をきっちりとこなしておけば、900点は確実に超えます。
なお、会話も同時に伸ばしたいので、あえて会話に特化した参考書を使っているという人を見かけますが、そんなことをする必要はなく、『公式問題集』から会話を抜き取ればいいだけの話です。
TOEICの問題は
●パート1が描写問題
●パート2が応答問題(問いかけなどに対してどれが一番適当な答えか選ぶ問題)
●パート3が2~3名の会話を聴いて答える問題
●パート4がアナウンスを聴いて答える問題
と言う構成です。
特にパート2とパート3においては日常的に使われる会話表現の宝庫です。
例えば今私が復習している『公式問題集3』のTEST1-13には
Would you like me to arrange a shuttle to the airport?
という表現が使われています。
ポイントは「Would you like me to do~?」の部分です。
これで、相手に提案する超がつく定番の表現になります。
「Would you like me to arrange a shuttle to the airport?」で「私が空港へのシャトルバスを手配しましょうか?」
という意味です。
「Would you」 とすれば、普通丁寧に依頼するときに使う表現ですが、後ろに使う言葉によっては「提案」をあらわすこともできるわけです。
初歩的な会話表現を載せている参考書でよく見かける表現です。
会話が必要であればTOEICの『公式問題集』から集めてしまいましょう。
今日の記事の大きなポイントは
●とにかく常識にとらわれずに空いている耳を活用することが大切
●『公式問題集』を使うことが得点アップの一番の近道
です。
- 聞き取れない一番の理由は単語や文法を知らないから
- 発音できないと聞き取れないは嘘
- ディクテーションやシャドーイングをやらなくても点数はあがる
- 日本語→英語の順番になっているコンテンツを使うと英語力があがる
- お気に入りの物語を使うと興味が長続きする
- 人間同士の関係を聴くことが重要
- 使う問題集は『公式問題集』一択
TOEICの点数があがらない人にはいくつかの共通点があります。メルマガ登録用の特典記事ではまずその共通点をあげ、点数があがらない理由を解説しています。さらに、そのうえで使うべき問題集についても言及しています。
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●追伸
そのための敷居は低く設定しておくと長続きします。
もちろん興味のあるコンテンツを使うことが重要だと言いたいわけです。
今回はTOEICのリスニングについて書いてみたいと思います。
このブログではなんども触れてきたように私は英語を「聴いて」TOEICの点数を伸ばしてきました。
2022年5月29日(午前中)の試験では念願のフルスコア(495点)をマークすることもできました。
2019年以降470点以下にさがったこともないので、一応リスニングを得意としています。
今回はそんな私のリスニング対策についてです。世間で言われている常識についていちいち触れてみました。