僕はTOEIC750点まではひたすら英語を聴いて点をあげ、800点台に突入してからは英英辞典をおもちゃのように活用して点数を上げてきました(2020年に900点を突破しました)。
僕にとっての今の三種の神器は携帯(MP3プレイヤーを兼ねる)、英英辞典、kindleunlimitedということになります。
今回はこのうちの英英辞典を取り上げます。
英英辞典は『collins cobuild』がおすすめ。僕はこの辞書と『ロングマン』を併用しています。『collins cobuild』を使い慣れてくると文脈から意味を想像できるようになります!
Contents
英英辞典を使うメリットとは?
僕は『collins cobuild』と『LONGMAN(ロングマン)』という辞書を併用しています。
特に重宝しているのが『collins cobuild』です。
この辞書をメインで使うメリットというのは主に4つあって、箇条書きにするとこうなります。
- 説明の量が多いので結果的として英語へのアレルギーがなくなる
- 言葉の言い換えを自然と覚えることができる(同義語対策になる!)
- 文章の形で説明されているので文法上のマナーが身につきやすい
- 中心になるイメージを説明から仕入れておけばあとは文脈に意味を聞くということが可能になる
まずこの『Collins cobuild』という辞書の特徴は、文章の形で単語の意味を説明してくれるところです。
例えばTOEICでもよく見かける「prepare」という意味はこう説明されます。
When you prepare food, you get it ready to be eaten, for example by cooking it.
このように「If」や「when」などを使い、文章の形にして、言葉の意味を教えてくれるわけです。
(ちなみにこの「prepare」の意味は「料理をする」という意味で、「準備する」するに慣れた目でみると少し驚かされる意味です)
聞かれたことにいつも端的に答えないどこかの国の政治家のような説明ですが、この一見まわりくどい説明を繰り返し聞いていると、まず英語そのものに対する耐性がつきます。
僕は、800点を超えるまではパート7の長文を見るといつも構えてしまっていました。
(うわ!こんなに読むのかよ!といつも思っていました……)。
それが真意をいつも隠している政治家のような『Collins cobuild』の説明を必死に聞き続けていたらこのアレルギーがいつの間にかなくなっていました。
まず、僕が考える英英辞典、特に『Collins cobuild』を使うメリットの一つがこれです。
試験になって英文の量で圧倒されていたらシャレになりませんね。
英文を読む習慣がない人は特にこの辞書で調べることをおすすめします。
それから『Collins cobuild』はその意味を違う言葉を使って文章の形で説明したうえで「=~」として同義語を多く掲載しています。
同じ言葉を繰り返さないというのは英語の基本ですね。
TOEICでもこの基本的な了解事項は当然踏襲されています。
同義語の問題などはまさにその英語の本質を問うものです。
その本質にかかわる部分を自然と勉強できてしまうというのが、この辞書の別の大きな特徴であり同時にメリットということになります。
また、文章の形で説明してくれるのですから、例えば自動詞、他動詞の別がすぐにわかるようになっています。
その動詞が目的語を2つ取る場合でも、不定詞(to不定詞)を続ける場合でも、現在分詞(ing形)を続ける場合でも一目瞭然です。
そうなると基本的な文法の了解事項も自然と身につけることができます。
まず、英語に対するアレルギーがなくなること(これは本当に大切なことです)、言葉の言い換え、同義語に強くなること、文法上のマナーが身に付きやすいことが『Collins cobuild』を使うメリットとしてあげられます。
- 説明の量が多いので結果的として英語へのアレルギーがなくなる
- 言葉の言い換えを自然と覚えることができる(同義語対策になる!)
- 文章の形で説明されているので文法上のマナーが身につきやすい
『Collins cobuild』で単語の中心をイメージします!
『Collins cobuild』を使う4つ目のメリットは「中心になるイメージを説明から仕入れておけばあとは意味を文脈で聞くということが可能になる」です。
具体的にどういうことか、「circulate」というTOEICで必須の単語を使って説明してみましょう。
「circulate」という単語にはいくつか意味がありますね。
すぐに浮かぶのは「(雑誌・新聞などを)発行する」という意味でしょうか?
「噂が流れる」というのも大事な意味ですね。
それから「貨幣が流通する」という意味が浮かぶ人もきっといると思います。
「循環する」も落としてはいけない基本の意味です。
今あげた4つの意味はTOEICでも頻出の意味です。
もちろん4つの意味をそれぞれそういうものだ、として覚える人もいるでしょうし、それが普通かもしれません。
ただ、その単語の中心となる部分をイメージで頭に入れておけばいくつもある意味をいちいち記憶する必要がなくなります。
僕が注目するのは『Collins cobuild』では最後に出てくる「circulate」のこの説明です。
If you circulate at a party, you move among the guests and talk to different people.
日本語にすれば、パーティーなどで忙しく立ち回る、人から人へ移動する、くらいの感じになるでしょうか。
僕がはじめてこの説明を読んだとき、まず思い浮かべたのが、ゲストの間を忙しく動き回っている人のコミカルな姿です。
もみくちゃにされて衣服は乱れ、セットが崩れた髪にだれかの食べ残しでも乗せておけばコミカルな絵としては完璧かもしれませんね。
「circulate」という単語において私が中心にしたのがまさにこの「忙しく行ったり来たりする人」のコミカルなイメージです。
「噂」というのは人の間を「噂」が「忙しく動き回る」ことですね。
「貨幣の流通」だって「忙しく動き回っている」のを「貨幣」に置きかえればいいだけです。
「発行する」も「雑誌」や「新聞」を擬人化すればうまくいきますね。
「雑誌」や「新聞」が人の間を忙しく動きまわっている様子でとらえることができるわけです。
さらに中心になるイメージを取っておけば動詞の「circulate」だけでなくその派生語も一緒に意味をとることができます。
名詞の形の「circulation」には「発行部数」というTOEIC頻出の重要な意味がありますね。
いきなり出てきた「circulation」の「発行部数」の意味を知らなくても、「行ったり来たりする」イメージさえ頭に入っていれば、前後から想像することが可能になるはずです。
またこの「circulation」には「circulation desk」というこれもまたTOEICで必須の意味があります。
「図書館の受付カウンター」(「貸出・返却受付」)という意味です。
単語集によっては「貸出カウンター」なとどしているものもありますがこれは適当ではありません。
なぜかというと、「行ったり来たりする」というのが「circulate」の中心になるイメージだからです。
当然「本」が「行ったり来たり」しないといけないわけです。
だから、貸出もするし、返却もするカウンターのことでないといけないということになります。
「circulation desk」の意味を知らなかったとしても、この「circulate」のイメージをしっかりと持っておけば、文の前後に教えてもらう、つまり文脈に教えてもらうということができるようになります。
「行ったり来たりする」イメージをもってきて一番その文脈にあう訳を自分でつけてしまえばいいわけです。
- 中心になるイメージを説明から仕入れておけばあとは文脈に意味を聞くということが可能になる
- 例えば「circulate」のイメージは忙しく行ったり来たりするイメージ。このイメージがあれば「circulation desk」(図書館の受付カウンター)も「circulation」(発行部数)も文脈に教えてもうらことができる。
『Collins cobuild』を使うときのいくつかの補足
英語の文章でされた説明からは中心になるようなイメージ、「絵」が浮かびやすいという利点がまずあります。
だから日本語の辞書ではなくまた、単語の意味を端的に短く説明しただけの英英辞典ではなく『Collins cobuild』がこの作業には最適です。
それから、中心になる意味というのは任意です。
つまりその人の一番適した絵で思い浮かべるのがおすすめです。
僕の場合は「If you circulate at a party, you move among the guests and talk to different people.」という説明からコミカルな絵を想い、それを中心に据えました。
ただ「行ったり来たりする」意味を別の説明から得られた「絵」で想うほうがピッタリくるのならそちらのほうがいいということです。
あなたの自由にいじっていいということですね。
中心になるものは、意味に目を通していくと自然と浮かびあがってくるものです。
その中心であればだいたいの意味が説明できるなというものが、必ずあります。
それを気に入った説明で「絵」にするという感じです。
ルーツがいくつかある単語にはこういう方法をそのまま取り入れることができないものもありますが、品詞をまたぎ、イメージだけでものにすることができるこの方法は単語を覚えるうえでとても効果があります。
丸暗記のような記憶の仕方が通用するのはせいぜい高校生までで、それ以降はエピソード記憶が優勢になってくるとわかっています (『受験脳の作り方』(池谷裕二著)参照)。
そういう意味でも丸暗記ではなく、こうしたイメージに頼る方法というのは有効のはずです。
なお、英語の説明に慣れないうちは日本語の辞典を併用してもいいと思います。
僕も意味が取りにくいものは日本語で確認することがたまにあります。
臨機応変に英和辞典と組み合わせるなどして『Collins cobuild』に触れていけばきっと自分のスタイルができてきます。
それと今までずっと『Collins cobuild』としてきた辞書は正確には『Collins cobuild Advanced Learner’s』という名前の辞書です。
『Collins cobuild』と名前のつく辞書のなかには、この後紹介する、『ロングマン』のように端的に単語の意味だけ説明しているものもあります。
だから正確には『Collins cobuild Advanced Learner’s』が私のおすすめです。
より安価なkindle版もあるので、こちらで試してみるのもいいかもしれません。
『ロングマン』と併用が効きます!
『LONGMAN(ロングマン)』という辞書は逆に余計な説明を省いて端的に言葉の意味を教えてくる辞書になります。
僕は『collins cobuild』の説明が難しいと感じるときにこの辞書をよく補足的に使います。
冒頭で触れた「prepare」であれば、こう説明されています。
to make a meal or a substance.
まさに「料理する」を端的に説明していますね。
そして「or a substance.」ともなっているので「調合する」なんていう日本語もあてることができるとわかります。
(「調合する」の意味はたまにTOEICでも見かけます)
日本語の辞書に慣れた目で見ればこちらの方がより親和性が高いかもしれません。
また例えば日本語の「準備する」に当たる意味はこう説明されています。
to make plans or arrangements for something that will happen in the future.
「料理する」「調合する」の意味と同じようにシンプルに言葉を言い換えている感じがよくわかると思います。
『ロングマン』は例文の形でその具体的な使い方が掲載されているのでその文章で文法をチェックしておくというのも可能です。
僕のように『collins cobuild』と併用してもいいでしょうし、この辞書でまず英語の説明に慣れてから『collins cobuild』を使うという順番でももちろんOKです。
『collins cobuild』の活用というのは確実に英語力の向上に役立ちます。
いろいろと試しながらじょじょに親しんでいってみてください。
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●追伸
本来辞書を引くこと自体が楽しいことですから、単語の意味を常に調べる癖をつけてみてください。
きっと面白い発見があるはずです。
私にとって非常に有用な情報でした。ここにたどり着くまでには色々、大変な道のりがあったと思いますが、それをこうやって誰でもみることができる形にしてくださり感謝します。私は英語の文法を日本語で勉強するのがとても大変で英語で勉強したかったので(まわりにはなかなか理解されません)とてっも参考になりました。ありがとうございました。
メッセージいただきありがとうございます。
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ありがとうございました!