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TOEIC900点で得られるメリット
英語力をつけることができる
TOEICというのは、せいぜい小学校高学年くらいの国語能力テスト、だと考えていいと思います。
小学校高学年の「ネイティブ」が受ける母国語テスト
くらいのレベルだということです。
言ってみればこの程度のレベルのテストなので、
900点を持っていても何の意味もない!
という言い方をされることもあります。
日本人の小学校高学年が受ける国語のテストがある程度はわかるからという理由で日本語の全部がわかるとするのは暴論ですね。
それと一緒で、TOEICで900点をとれたからと言って、英語がペラペラだとは到底言えません。
ただし、小学校高学年程度とはいえ、話せる素地となる文法や語彙力が身に付くことは確かです。
もしTOEICで点数を取れていない、ということになると、逆にこの程度の基礎力もない、とういうことになってしまいます。
英語の基礎力があるかどうかの一つの目安になるというのがTOEICというテストだと、考えていいと思います。
就職・転職などキャリア面で有利になる
僕がTOEICを受けることになったのは、当時勤めていた会社で730点が必要になったからでした。
このときは、半年で400点だった点数を750点まであげることができましたが、750点になったことで月のサラリーが3万円あがりました。
また、その後900点を超えてからは、ちょくちょくですが、英語関係の仕事をもらうようになり、さらに月で3万円程度サラリーを上乗せすることができています。
結局730点を取った後でその会社は辞めてしまいましたが、900点を超えてから、まさにその会社から海外の営業所での再雇用を打診される、とういうサプライズもありました。
日本ではTOEICを英語力をはかる指標として活用している企業がたくさんあります。
そのため、900点を持っているだけで就職、転職ともに有利になり、また昇進にも有利になる、と言うことができます。
小学生レベルになるのも使える時間を全部使うほどの努力が必要です。
TOEIC900点の割合と難易度(レベル感)
TOEICの900点の割合とレベル感をざっくりと言ってしまうと次のようになります。
- 900点の割合:上位3~5%程度
- レベル:ネイティブの小学生と同じくらいの語彙、文法くらいは身に付けられれているレベル
TOEICの年間10回程度受けることができ、各回のスコア分布は公式サイトから確認することができます。
例えば2023年7月23日の午前中のテストでは受験者数が27,895名で895点以上が1,479名だとわかります。
900点以上はだと全体の5%(かそれよりも低い)程度だとわかります。
この同じ日の午後の受験では受験者数が21,092名、895点以上は953名です。
900点以上は4%(かそれよりも低い)程度です。
例えば簿記1級の合格者数は
8~10%です。
簿記の場合は級数なので、3級程度の人は1級を受けません。
そうした違いがあるにしろ、TOEIC900点がかなりの難関だとわかる一つの指標になると思います。
比率にすると16%程度です。800点以上もかなりの難関だと言えると思います。
TOEIC900点は難問正解できれば達成できるのか?
僕は、今の自分の実力を知りたければ、最新の『公式問題集』を解けばいいとずっと言ってきました。
最新の『公式問題集』というのは最新のテストの傾向を反映しているからです。
その『公式問題集』の正解数で言うと、LとRの合計で常時183問程度は正解していないと、「常時」900点を取ることは難しくなります。
TOEICはリスニングでより正解していれば点数が出やすくなっています。
なので、Lでより正解していれば、900点を超えることは十分あり得ます。
ただし、いつ受けても基本900点を取れるレベルになるには「常時」183問程度、というのが目安になります。
これは当然、本番でも同じです。
17問間違えることができるとも考えられますが、どんな問題の場合でも9割以上正解しなければいけない、と考えると決して簡単ではない、と言えるはずです。
TOEIC900点に必要な勉強時間
TOEICの場合、100点あげるのに必要な時間は200〜300時間だと言われています。
ですので、800点を持っていれば、あと200~300時間がんばればいい、ということになります。
1日2時間だとすると100日~150日だということです。
ただし、実際は
この倍以上はかかる
というのが僕の実感です。
特に注意したほうがいいのが、「勤めがある人」です。
僕もそうですが、そういう人はまとまった時間というのが基本とれません。
なので、1日10時間近く勉強するというような学生のようなことができません。
そういう場合、細切れの時間をかき集めてくることになります。
短期で一気に投入した時間と、細切れの時間をかき集めた時間では、同じ10時間でもまったく違います。
僕は、730点が必要になったので、TOEICの勉強を始めました。
このときは実は半年で、という条件もついていましたので、真剣にやりました。
動機がはっきりしていて、真剣になっていればいるほど成果は上がるものです
事実僕は、このときに一番点数を伸ばすことができました。
ただし、そのあと、800点を目前にして1年間停滞した、という経験も同時にもっています。
このときはそれ以前よりも勉強時間をより取れていたにも関わらず、1点もあがらない、という苦しい思いをしました。
1日計算で言うと、2時間は確実に取れていたはずです。
それが1年間なので、730時間以上は勉強したということになります。
200~300時間が相場だとすると、200点あがっていてもおかしくない数字です。
それが1点も上がらなかったわけです。
僕自身の能力の問題ももちろんあると思います。
また、400点から始めたのにもかからず、ずっと文法をおろそかにしてきたので、その部分の基礎が足りなかった、という事情もありました。
それでも、費やした時間と成績の相関関係が確実なものであれば、上がっていないとおかしいということが言えるはずです。
僕の例からもわかるように個人差があり、費やした時間に対してどれくらいあがるのかも、完全に個人の条件によるところが大きいと言えます。
100点をあげるのに200~300時間はあくまで誰かが言い出した目安くらいに考えるべきものだと僕は思います。
時間をつくること自体もとても苦労しました
300点 | 1,200〜1,800時間が必要(1日2時間で600日~900日) |
400点 | 1,000〜1,500時間が必要 |
500点 | 800〜1,200時間が必要 |
600点 | 600〜900時間が必要 |
700点 | 400〜600時間が必要 |
800点 | 200〜300時間が必要 |
TOEIC900点を取るには?勉強法やおすすめ参考書を解説
まず、僕が900点を取ったときに実際に使った参考書についてはこの記事で紹介してあります。
もしあなたが700点台後半から800点台で、伸び悩んでいる、という場合はこの記事に載っている参考書をやりこめば必ず点数があがるはずです。
この記事のなかでは僕が当時使ったものをすべて記してあるので、今の僕の視点から見るとさらに絞ることが可能だと思っています。
僕が考えるTOEICの点数を伸ばすときに必須の問題集というのは、シンプルで次の3つです。
- 『公式問題集』
- 『でる1000問』
- 『金のフレーズ』(もしくは『金のセンテンス』)
※『公式問題集』は『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』、『金のフレーズ』は『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』、『でる1000問』は『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』が正式書名。この記事内では省略して記します
公式問題集
僕は900点を取ってから、TOEICに関する質問をされることが多くなりましたが、点数が伸びない人に共通しているのが、『公式問題集』を使っていないということです。
仮に使っていたとしても、1回解いて終わり、という人がほとんどです。
『公式問題集』というのは語彙の精度が最も高い問題集です。
なので、復習すれば一番力がつく問題集です。
最新の『公式問題集』の次にやるべき問題集というのは決まっていて、次に新しい『公式問題集』です(『公式9』の次は一つ古い『公式8』という意味です)。
『公式問題集』を3冊みっちりとこなせばまず850点は確実に超えます。
他の模試形式の問題集に手を出すのは950点を超えてからで十分です。
でる1000問
『でる1000問』という問題集はパート5に特化した問題集です。
語彙と文法を短文の穴埋め形式で問う部分ですが、この部分を徹底的にやり込むのは理由があります。
一つは、当然そのまま、語彙・文法の強化につながるからです。
TOEICというテストは読むべき文章量が多く、大抵の人は最後まで読み切ることができません。
毎回のテストでいわゆる「塗り絵」をすることになります。
この「塗り絵」を毎回することになると、ほとんどの人は速く文章を読む訓練をするようになります。
そのとき大抵
- 問題になれる
- 必要なテクニックを覚える
ということに重点を置いて勉強をします。
ただし、速く読めないのは別に慣れの問題でもテクニックの問題でもありません。
単に高得点を取るために必要な語彙力、文法力が足らないから速く読めないというだけの話で、それ以外の理由はありません。
だから鍛えるべきは語彙、文法だけでそれ以外のことは必要ありません。
ここを勘違いしているといつまでだっても点数はあがりません。
実際、演習ばかりに時間をかけて復習しない人が、点数があがらず苦しんでいるところを僕は何度も目の当たりにしてきました。
語彙・文法を鍛えることというのは、実はそのまま読むスピードをアップさせることにつながります。
つまり、『でる1000問』を真剣にやりこむと、パート7の長文対策になるという点がとても重要です。
一つ事実を付け加えておくと僕自身特別にパート7対策をしたことがありません。
『公式問題集』と『でる1000問』をきっちりこなすことがそのままパート7対策になっています。
金のフレーズ
もっともいい単語集というのは、本番に出てきた単語と『公式問題集』に出てきた単語を集めたものです。
もしそういうものを作ることができればそれが一番精度の高い単語集です。
ただし、そういうものを本気で作ろうと思ったら本番を毎回受けるだけの経済的な余裕と時間と単語を記憶できるだけの能力が必要になります。
特に出てきた問題の中身をテスト後まで記憶するにはかなりのレベルの英語力が必要になります。
独自の単語集を作ることができる人は、そもそもすでにそうした単語集が必要ない、レベルだと言えるわけです。
こういう単語集を点数が低い人が作る、というのは非現実的でもあるので、一番精度の高い市販の単語集が次善の策となります。
僕がオススメするのは、『金のフレーズ』です。
これはすでにド定番と言ってもいいものなので、説明の必要もないように思いますが、ポイントの一つはTEX加藤さんが書いている、というところです。
TEXさんは毎回の受験の後にTEXファイルと言われる、独自の蓄積データを更新していることでも知られています。
本番のデータも入っているので、精度でいうと、一番高い単語集です。
これを使っていけば、より早く必要な語彙力を身につけられるはずです。
まとめ
TOEICは200~300時間を費やせば100点あがることができる、と言われていますが、僕の実感はまったく違います。
僕が普段言っていることは、1日2時間程度の勉強であれば現状維持が精いっぱいということです。
TOEICの問題は2016年に問題が改定されてからも、難化が進んでいます。
そういう事情を考えても、自分の実力の最高値を更新している状態でないと、点数アップは難しくなります。
それには200時間や300時間では到底たりません。
僕は900点を目前にしたときに趣味の読書も英語に変えて追い込みました。
隙間の時間の全部を費やすくらいの真剣さも同時に必要になってくるはずです。
TOEICの点数があがらない人にはいくつかの共通点があります。メルマガ登録用の特典記事ではまずその共通点をあげ、点数があがらない理由を解説しています。さらに、そのうえで使うべき問題集についても言及しています。
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●追伸
この難化を上回るような実力を身に着けていないと点数アップは難しいと言えます。
今回は、TOEIC900点を取るまでにどのくらいの時間がかかるのか、またどんな勉強をすれば、より早く達成できるのか、書いてみたいと思います。
僕は400点からはじめて、働きながら960点まで点数をあげることができました。
残念ながら、毎日の勉強時間を正確にはかったことはありません。
それでも、これくらいの時間で何年というざっくりしたものをお伝えすることはできます。
世間でこう言われている、というような情報ではなく、実際に経験した生の情報を示すこことができるので、ぜひあなたの勉強の参考にしてみてください!