こんにちは高橋です。
今回はTOEICの「文法と語彙」を学ぶのに役立つ参考書、問題集を紹介したいと思います。
パート5(文法・語彙の短文穴埋め問題)は合計で30問あります。一方でパート7の長文問題は54問あります。
問題数を単純に比較して54問あるパート7に力を入れてしまう人がいますが完全に間違いです。
実は語彙と文法に力を入れることこそパート7対策になります。
TOEICでは、リーディングが最後まで読み終わらず、適当に答えを埋めることを「塗り絵」と言います。
この塗り絵地獄にはまると、速く読む訓練をしてしまいます。
これがそもそもの間違いです。
速く読めないのは単に語彙力が足りないからで、テクニックの問題ではありません。
すべての道は語彙力と文法力につながります。
だから、ここであげた問題集と参考書をつかえば確実に点数があがります。
僕は2020年11月にTOEIC900点を突破して、その後960点まで点数を伸ばすことができました。
あなたもここにあげた問題集を使ってぜひ得点アップを実現させてください!
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Contents
1位 TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問/TEX加藤著
- 一番良質なパート5(文法問題)の問題集!
- 著者はTOEIC界隈で最も信頼できるTEX加藤さん
TOEICの本は書店にあふれかえっていますが、一番頼りにすべきなのはこのTEX加藤さんが書いた本です。
とくにこの『でる1000問』は著者渾身の作と言っていいと思います。
TEXさんは受験のあとにTEXファイルと呼ばれるご自身の蓄積データを更新していることで知られています。
この本もその本番の受験後に蓄積してきたデータが基になっています。
語彙力を鍛えるということで言えばこれ以上のものはありません。
設問に入っている単語もすべて覚えれば900点はぐっと近づきます。
1049問をひたすら解いていくというシンプルなつくりですが、本番で出やすいボリューム通りの構成になっています。
僕は850点になってからこの本を解きはじめ、すべての章を頭から2回解いたときにTOEIC900点を超えました。
巻末の模試(30問×13セット)には超がつく難問も含まれるので、はじめはトレーニング問題と実戦問題だけを繰り返し解いてみてください。
対象レベル | 400点以上(巻末のセット問題には超難問あり。最初は「解き方」の部分だけ目を通していくのがおすすめ) |
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掲載問題数 | 1049問 |
価格 | 単行本2530円/kindle版2024円 |
音声 | 正解文章の音声をダウンロード可 |
ただし800点台後半の高得点をのぞむときには、使い方に工夫が必要になってきます。
この記事を読めば点数アップの一番大事な部分がわかるようになっています。
僕の直筆ノート付です!
2位 徹底例解ロイヤル英文法
- 「文法の辞書」はこれで決まりです!
- 『出る1000問』とセットでの活用がベスト!
『でる1000問』をひたすら往復すれば点数はあがります。
結果として語彙力を鍛えることになるからです。
ただし、900を狙うというときは、工夫が必要です。
上で紹介した記事を見てもらえばそのコツのすべてがわかりますが、コツの一つとしては文法の参考書でわからない部分をきちんと調べることです。
文法書には『総合英語Evergreen』(『Forest』の後継本)や大西泰斗さんの『一億人の英文法』など良質なものがたくさんありますが、網羅性の点で一番この本が優れています。
またところどころでマーク・ピーターセン氏のものと思われるコラムがあり、この部分も非常に参考になります。
姉妹本の『表現のための実践ロイヤル英文法』も一緒に買っておけば文法で腑に落ちないところはほぼなくなるはずです。
なお、この本はkindle版のほうが断然おすすめです。
各ページから関連事項へのリンクが充実しており、語句検索や目次検索も活用できます。
またkindleの検索窓からの検索もできるので、キーワードから行きたいページに飛ぶことができます。
この手の参考書は電子書籍になった場合つかいにくさばかりが目立ってしまいますが、この本にはそういうところがありません。
対象レベル | 400点以上 |
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出題数 | 非出題形式。文法に関する参考書 |
価格 | 単行本1980円/kindle版1634円 |
音声 | なし(『表現のための実践ロイヤル英文法』はCD付き) |
- 英語講師の第一人者の集大成本!
著者独特の切り口で英文法がわかりやすく整理されています。
テスト仕様としてはこの本以上のものはありません。
僕はこの本を900点を超えてから読みました。
確かに網羅性の点では『徹底例解ロイヤル英文法』にはおよびませんが、テスト仕様とわりきって考えるのなら、こちらのほうがより効率的です。
ただし、中学校であつかうような基礎的な英文法の部分には触れていないので、TOEIC500点以上の方におすすめの本になります。
対象レベル | TOEIC500点以上 |
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掲載問題数 | 非問題形式。読み物 |
価格 | 単行本2420円/kindle版2178円 |
音声 | あり |
3位 公式TOEIC Listening&Reading問題集
- 日本でTOEICを運営・実施をする協会が発行する文字通りの「公式本」
- 点数を上げる一番の近道は『公式本』をやり込むこと!
メルマガやLINEを通してTOEICの点数が上がらないと、相談をよく受けますが、そういう人に共通している特徴が『公式問題集』のやり込み不足です。
2016年に問題が改定されて以降現在(2023年12月)までに11冊の『公式問題集』が出版されています。
他の問題集に手を出すのはまずこの11冊をやり込んでからです。
3000円前後する高額の問題集ですがここで金をケチっているとまず点数は伸びません。
『公式問題集』に書いてあることはすべてが本番の伏線です。
まずは『公式問題集』と『でる1000問』に問題集をしぼってみてください。
勉強とは復習のことである、という気持ちで、やり込めば900点は必ず超えます。
対象レベル | TOEIC受験者全員 |
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掲載問題数 | 各200問(+サンプル問題。L&R200問×2セット) |
価格 | 3300円(『問題集10』の値段。巻によって値段が違います。) |
音声 | 全文(リーディング部分の音声は『公式問題集5』以降のみダウンロード可) |
4位 TOEIC TEST900点特急パート5&6/加藤優著
- 900点を狙うための仕上げの問題集!
- パート5&6の実力強化に最適!
僕が870点を超えたときに持ち歩いていた新書サイズの問題集です。
『でる1000問』で鍛えた文法力をより鍛えるのに適しています。
『でる1000問』もそうですが、TOEIC特有の「言葉遣い」が忠実に再現されているので答え以外の部分もしっかり復習しておくと点数アップにつながります。
さっきも力説したとおり、『でる1000問』と『公式問題集』の組み合わせで十分ですが、900点に達するための最後の一押しが欲しい人はこの本を使ってみてください。
問題のレベルが高いので、850点以上を持っている人におすすめです。
対象レベル | 850点以上 |
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出題数 | 138問(15問(パート5)+8問(パート6)=23×6) |
価格 | 新書924円/kindle版878円 |
音声 | 全文ダウンロード可 |
- 900点前後の人が躓くポイントを網羅!
- パート5の仕上げはこれで決まり!
900点前後の人が躓く文法問題だけを厳選してあります。
『出る1000問』と同様箇所を突いている部分もあり精度の高い復習ができます。
僕はこの本を900点を取る直前に買って電車でよく解いていました。
文法の問題集はダブル加藤さん(加藤優さんとTEX加藤さん)の本が非常に質が高いです。
対象レベル | 850点以上 |
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出題数 | 145問 |
価格 | 新書836円/kindle版794円 |
音声 | 全文ダウンロード可 |
5位 英文法がはじめからわかる本/江藤正明著
- 解説がわかりやすく網羅性もある入門書!
- 中学・高校で習った文法をおさらいできます!
文法を基礎からやり直したい人はこの本が一番おすすめです。
僕はTOEICをはじめて受ける直前(結果は400点!)にこの本を買って文法の確認をしました。
難しい文法用語も、文法自体の説明もこれ以上ないほど噛み砕いて説明してくれます。
また、取り上げている文法に偏りがない(網羅性がある)ので、中学・高校の文法をおさらいするのに適しています。
ほかの本で躓いてしまった本はこの本を買いましょう。
対象レベル | TOEIC受験を考えている初学者 |
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出題数 | 非出題形式。文法に関する参考書 |
価格 | 単行本1320円 |
音声 | なし |
- 文法を徹底的にかみ砕いて教えてくれる!
この本は、名詞+動詞というもっとも基本的な英語の語順から順番におさらいをしてくれます。
もちろん現在完了や関係代名詞といった日本人には少し難しい概念もかみ砕いて説明してくれます。
講義の復習として問題を解くという形式になっているので頭に残りやすいのも特徴です。
基礎からやり直す必要がある場合はこの本も候補にしてみてください。
対象レベル | 中学の英文法をおさらい人 |
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掲載問題数 | 非問題形式。ただし説明の後におさらいの問題あり |
価格 | 単行本1870円/kindle版1683円 |
音声 | なし |
750点を取るまでにした最大の工夫は常に聴くことです。
そして900点になる直前にしたのが、趣味の読書も「英語」にすることでした。
読む本は洋書のこともありますし、英語の文法などを解説してある日本語の本のときもあります。
こういう趣味も「英語」にしてしまうという工夫に一番役に立ったのが月額980円で日本語の本も漫画も英語の本も読み放題になるKindle Unlimitedというサービスです。
僕にとって900点を取るために一番役にたった「アイテム」がKindle Unlimitedです。