こんにちは高橋です。
今日は「ストーリー」(story)のお話になります。
(ふざけているわけではありません。念のため)
よくご存じの方には定番のお話かもしれませんね。
(くどいようですが、ふざけてはいません)
そういう方も少しお付き合いください。
まず、「ストーリー」と聞けばそのままカタカナになっている通り「話」の意味ですね。
例えば、「ストーリーテラー」とすれば、「物語をうまく語る人」となるでしょうし、ドラマの「ストーリー」と言えば、「筋書き」くらいの意味にもなるでしょうか。
「お話」という意味で捉えられる日本語として、市民権を得ている言葉になると思います。
また、日本語の響きだと脚本なども含んで「作り話」の意味あいが強くなるかもしれませんね。
では、英語はどうかというと、支配的なのは、まさに日本語の「ストーリー」に近い意味のようです。
辞書(collins cobuild)から引用してみます。
A story is a description of imaginary people and events, which is written or told in order to entertain.
A story is a description of an event or something that happened to someone, especially a spoken description of it.
まず上に関しては
「人を楽しませるために書かれたり話されたりした、想像上の人や出来事の説明」ということですから、まさに「小説」「作り話」という感じでしょうか。
下に関しては「実際に起った出来事の説明で、特に話されたもの」を指して言うということです。
これは「伝承、実話」といった感じでしょうか。
日本語を理解していれば、違和感なく受けとれる意味だと言えると思います。
では、次の小説の中の一節に関してはどうでしょうか。
When the news came, it was no help. The story from Memphis was a rehash of the seven o’clock news. Senator Martin’s daughter was missing. Her blouse had been found slit up the back in the style of Buffalo Bill.
ニュースが流れたが何の役にも立たなかった。メンフィスからの報道は七時のニュースの焼き直しだった。上院議員の娘が行方不明になった。バッファロー・ビルと同じ方法で背中を切り裂いた彼女のブラウスが見つかった
これは『羊たちの沈黙』(THE SILENCE OF THE LAMBS)の原作から取った文章です(トマス・ハリス著)。
ラジオを聞いているのは、ジャック・クロフォードとともに訓練生の身分でありながらバッファロー・ビルを追いかけているスターリング(ジョディ・フォスター)です。
この場面は、バッファロー・ビルに誘拐された上院議員の娘についての情報をラジオ放送で追いかけている場面になります。
ここでの「ストーリー」は記した通り「ニュース」という意味ですね。
念のため、辞書を引いておきましょう。
A news story is a piece of news in a newspaper or in a news broadcast.
これは少し日本語から離れる感じでしょうか。
「ストーリー」を指して、新聞やテレビの「ニュース」とはしませんね。
ただし、少し想像を働かせれば、まだつかめる範囲だとは思います。
では、次の文章についてはどうでしょうか?
同じく「羊たちの沈黙」からの引用です。
I’ll tell you one thing about Buffalo Bill without ever seeing the case, and years from now when they catch him, if they ever do, you’ll see that I was right and I could have helped. I could have saved lives. Clarice?”
“Yes?”
“Buffalo Bill has a two-story house,” Dr. Lecter said, and turned out his light.
「事件の記録を見ずに、バッファロー・ビルについて一つ教えてあげよう。何年かたって彼らが捕まえたら、捕まえられたらの話だが、私の言ったことは正しく、私が手助けできたことがわかる。何人もの命を救えたことを。クラリス?」
「何ですか?」
「バッファロー・ビルは2階建ての家をもっている」
レクター博士が言って明かりを消した。
レクター博士(アンソニー・ホプキンス)とスターリーングの2度目の面会の場面ですね。
映画ではカットされていますがバッファロー・ビルにいて、重要なヒントを与えています。
この場合の「ストーリー」はどうでしょうか。
「a two-story house」となっているので、割と想像は付きやすかったと思いますが「~階」という意味ですね。
ここまで行くと、日本語の「お話」を大きく超えた意味になると思います。
辞書ではこう書いてあります。
-story is used after numbers to form adjectives that indicate that a building has a particular number of floors or levels.
その建物の特定の階数や高さを示すために数字のあとに用いる
ちなみに、この「ストーリー」、「story」とつづるのはアメリカ英語でイギリスでは「storey」とつづります。
発音は同じです。
この日本語の響きから遠い意味をなす、この「story」はTOEICでも必須の単語のひとつになります。
建物の階数を指して使われる、まさに「ど真ん中」の言葉になるので2階を「two-story」としてあっても驚かないようにしたいですね。
今日は「ストーリー」についてのお話をしました。
それでは!
少しでも面白いと思ったら「いいね!」の感覚でクリックしていただけると嬉しいです。↓
にほんブログ村


●追伸

私が働きながら半年で300点の得点をUPさせた際にやったことの全てを網羅してあります。
ブログでは書かなかったことを具体的なコンテンツ名を上げて解説しているのでぜひプレゼント中にお受取りください!
(プレゼントは予告なく削除することがあります)↓ここをクリック