赤い鰊(にしん)red herringで何を表わす? その日本語、英語ではこんな意味もあります! 番外編4

こんにちは高橋です。

今日は「赤い鰊(にしん) red herring」についてお話したいと思います。

そもそも、あなたはこの「赤い鰊」をご存知ですか?

「赤い鰊」とは、もともとは「燻製の鰊」のことを指して、これを猟犬の訓練に使ったことから、転じて「目くらまし」「注意をそらすもの」という意味を持つようになった言葉です。

鰊というのは燻製にすると赤くなり、その外見を表して燻製のことを「赤い鰊」と最初はして、それが転じて「目くらまし」の意味を持つようになったということですね。

ミステリー小説のなかで「読者から注意をそらすテクニック」として定着した用語でもあるので、ミステリー好きな方にはなじみのある使い方になると思います。

英語で「赤い鰊」は「red herring」と言いますが、辞書(『collins cobuild』)を引いてみると、端的に意味が表わされています。

 
 
If you say that something is a red herring, you mean that it is not important and it takes your attention away from the main subject or problem you are considering.

 
 

「重要なことではなく、また、あなたが関心のあることや本当の主題から注意をそらすなにか」を指して「red herring」とするというわけです。

まさに「目くらまし」ですね。

ちなみに、この「red herring」を『collins cobuild』で引くとこの意味しか載っていません。

つまり「red herring」といったら燻製のことではなく「目くらまし」の意味に直接つながっているということです。

英語の「red herring」がそのまま日本語になり「赤い鰊」=「目くらまし」として日本でも市民権を獲得しているというのが経緯になると思います。

調べてみると『五匹の赤い鰊THE FIVE RED HERRINGS』(ドロシー・L・セイヤーズ)というまさに「赤い鰊」を題名にした小説が1931年に発行されています。

「赤い鰊」もかなりの歴史を積み重ねてきた、ということになりますね。

今回はこのあたりで。

それでは!

 
 

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高橋
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●追伸

高橋
昔、東京の祐天寺にそのものズバリ「赤い鰊」という名前の古本屋さんがありました。店主が元々映画関係の職についていらっしゃった方でジョン・ミリアス(スピルバーグの地獄の黙示録の脚本家)や黒澤明のサインが飾ってあるような渋いお店でした。職場が祐天寺の近くにあったときは週1回は通ったでしょうか。その後、転職して祐天寺から足が遠のいた時期にいつの間にかなくなってしまいました。こういういい古本屋をもう見なくなりしたね。残念です。
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