こんにちは高橋です。
私は、このブログで
「好きなコンテンツを聴くことが大事だ!」
ということを繰り返しお話してきました。
今日は、他に聴いていたコンテンツと同様に「好きな度合いが強い」のにも関わらずついに学習用としては使うのをやめてしまったコンテンツを紹介してみたいと思います。
前回の「パルプ・フィクション」(Pulp Fiction)に続いての第2弾です。
『ロング・グッドバイ』の原作はレイモンド・チャンドラーですね。
村上春樹版の翻訳を読んだという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、この作品に興味をもったのは、実は押井守を通してでした。
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』や『イノセンス』の押井守ですね。
演出キャリアのスタートが『ヤッターマン』だそうです。
この押井守は『ロング・グッバイ』に対する偏愛を告白したような作品を少なくとも2つ撮っています。
と、私は勝手に思いこんでいます。
一つは『イノセンス』です。
この『イノセンス』に「バトー」という脳みそ以外ほとんどサイボーグの半超人のようなキャラクターが、飼っているサイボーグの犬にエサをやるシーンがあります。
そして、その前の場面で、別の同僚相手にエサについてはある特定の種類しか与えない、というこだわりを口にします。
「あんなものエサじゃない」
と言う場面ですね。
この一連の場面は、猫がマーロウを起こす『ロング・グッドバイ』のシーンを間借りしたものだと思います。
ポーランドで撮った半実写版の『アヴァロン』にも似たようなシーンがあります。
こっちの主人公アッシュも、まさに一人になったときに犬にエサをやっていますね。
押井守に洗脳されてから、私は冒頭のシーンばかり繰り返し見ていたことがありました。
マーロウは別の缶詰の中身を猫が好きな銘柄の空き缶に移し替えて小細工しますが猫はそのエサに食いつかず、逃げられてしまいます。
映画版『ロング・グッドバイ』は、この冒頭での振りが最後の場面に効いているという構成になっています。
全編通して流れる音楽(jazz)も素晴らしく個人的にアルトマン監督のなかでは一番好きな作品です。
この愛すべき映画を学習用として横に置いたのは2つ理由があります。
1つは、主人公のマーロウ(エリオット・グールド)がタバコを加えて話す場面がやたら多いことでした。
絵がない状態で聴くと本当に聴きとりにくいものです。
それからこれはチャンドラー由来のものだと思いますがあまり汎用性のない独特の表現が多かったということです。
村上春樹もストレートではない表現に少してこづったといった意味のことを語っていたと思います。
残念ながら学習用としては使用を断念した映画ですが、前回同様転んでもタダでは起きない精神で「使えそうな英語」を2つ紹介しておきます。
1つ目は、マーロウの隣の家に住んでいる女性二人が会話をしている
場面からです。
二人で州の最大都市を順番に答え合う遊びをしています。
●-How about Michigan?(ミシガン州は?)
●-Detroit? Milwaukee?(デトロイト?ミルキーウェイ?)
●-Right on(そう!)
●-Okay, your turn.(あなたの番よ)
●-Montana?(モンタナ州は?)
●-Montana. Billings(モンタナは、ビリング!)
ここでは「your turn」=「あなたの番」ですね。
こういう言葉は便利で使い勝手もよいのではないかと思います。
カードゲームで友人に順番を伝えるときに「Okay, your turn.」ですね。
次は、警察に拘束されていたマーロウが釈放され車の中でしている会話からの引用です。
自殺したと報じられた友人のテリーレノックスの記事を見ながら話しています。
Marlowe:Don’t say nothin’ about his body. What happened to it?
Morgan:His wife’s family didn’t want any part of it. For obvious reasons. Obviously.Doesn’t have any family of his own. So he’s buried in Otatitlan.
Marlowe:I get the picture. Case closed.
マーロウ:テリーの亡骸について何も書いてないぞ。どうなったんだ?
モーガン:やつの妻の家族は誰も関わろうとしなかったんだ。当たり前だろ。やつ自身の家族はいなかった。だからOtatitlan(メキシコの都市の名前)で埋葬されたんだ。
マーロウ:わかった。事件終了ってことだな。
ここでは「I get the picture」ですね。
「像を捕まえた」転じて「わかった」ということになると思います。
これは文字通り「絵」が浮かびやすい言葉ではないでしょうか。
今日は、英語学習において「恋いしいけれど、なくなく捨てた恋人?の話」第2弾を紹介しました。
それでは!
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