毎日わくわくTOEIC対策! その19 completeコンプリート続き~村上龍「69」を借りて~

高橋
こんにちは高橋です。
昨日掲載したTOEICの問題は簡単でしたか?今日は「complete」の続きとして主にこの問題について触れてみたいと思います。もちろんいつものように小説の実例付きです!
 
 
 
 
 

乱三世
おっ大将! こりずに来ているな。
ウィッキー三世
昨日の続きですよね。
乱三世
そう。公式問題集から引用したところでいったん終わりにしたからそこからだな。今日は。
ウィッキー三世
少し問題を解くためのテクニックみたいな話にもなってくるんですか?
乱三世
つまんない話だけどそう。昨日は「complete」の意味を村上春樹の「1973年のピンボール」なんかを引用して解説したあと、最後に「entire」「whole」「complete」という類義語の中から答えを選択する問題を掲載したわけだな。まずその問題をもう一度引用してみよう。
 
 
 
 
 

The Kwon Group employee handbook contains_____information about payroll, benefits, and terms of employment.

(A)every
(B)entire
(C)whole
(D)complete

※日本語訳=Kwonグループの従業員ハンドブックは、給与、手当、雇用条件に関するすべての情報を含んでいます。
 
 
 
 
 

乱三世
問題のための問題みたいな話だよな。
ウィッキー三世
でもこういうのはいきなり出されると嫌でしょうね。
乱三世
まず、解答から明らかに外せる単語があると思うけどそれはどれ?
ウィッキー三世
「every」ですね。
乱三世
なんで?
ウィッキー三世
「every」は原則、可算名詞の単数形につくからですね。
乱三世
そう。お前の言う通り、数えられる名詞の単数の形を修飾するというのが「every」の原則だな。例えば「every country」なんていう風になるわけね。空欄のすぐ後ろにある「information」っていうのはどんな名詞だった?
ウィッキー三世
それは「数えられない名詞」ってことだと思います。
乱三世
そう。だから「every」はダメなわけだな。
ウィッキー三世
この問題はその名詞(「information」)を修飾できるのはどれかっていう質問なわけですよね。
乱三世
そう。「information」と仲良くできるのはどの人ですか?っていうのを聞いているわけだな。このまま答えを考えるというのもいいんだけど、ちょっと小説から抜いてきた文章を掲載してみよう。答えの道筋も見えてくると思う。

 
 
 
 
 

“I’ll probably never be this nervous again in my whole life,” Nakamura sputtered through trembling lips.
※sputter早口にしゃべりたてる
こがん緊張することこれからのボクの人生にはもうなかかも知れんですね、唇を震わせながらナカムラが言う。
 
 
To say my knees were trembling would be a hopeless understatement; my entire body was shimmying like the moon on the river.
※shimmyシミーを踊る。揺れる
震えているのはひざだけではなかった。全身が川面で揺れる月に合わせるように震えていた。
 
 

“I would work for you like your sons,” Hagen said, meaning with complete loyalty, with complete acceptance of the Don’s parental divinity.
「僕はあなたの息子のように、あなたのために働きたいんです」ヘーゲンは言った。これはドンに対する完全な忠誠と、ドンの父親としての権威を絶対的に受け入れることを意味していた。

 
 
 
 
 

乱三世
「whole」と「entire」は村上龍の「69」から「complete」は「ゴッドファーザー」から引用してある。さっき「information」と仲良くできる単語はどれって聞いている問題だっていったけど、引用文を見ればどれが、仲良くできるかわかるだろ?
ウィッキー三世
「complete」ですね。
乱三世
それはなんで?
ウィッキー三世
「complete」がはじめに修飾している「loyalty」っていうのは「忠誠心」ってことですよね。これは不可算名詞ということになると思います。
乱三世
そう。もうそれで答えなんだな。一応「every」を省いてなんて手順を間に入れたけど、不可算名詞と相性がいいのが「complete」という単語になるわけ。だからそれを知っていればすぐに答えが出てくる問題ということになると思う。
ウィッキー三世
「whole」や「entire」との違いというのは考えなくていいということですか?
乱三世
ここは本当に深い泥沼みたいな領域だな。ただ、はっきり言えるのは、「whole」というのは「全体の」という意味で用いて、単数名詞と一緒に使うときは原則、冠詞(もしくは冠詞相当語)が必要だということだな。「my whole life」ってなっているだろ?
ウィッキー三世
「my」がいわゆる冠詞相当語となるわけですか。
乱三世
そう。冠詞の「a」「the」 のほかに「this」とか「those」「my」「your」のような代名詞を冠詞相当語というんだね。こういう冠詞(冠詞相当語)と一緒に使うというのが原則になるということだ。それから、その冠詞の位置にもルールがある。
ウィッキー三世
どういった?
乱三世
「my whole life」であって「whole my life」とはできないってことだな。このルールは不可算名詞のときも同じで「whole」は「不可算名詞に直接つくことができない」というのが原則だ。
ウィッキー三世
そうすると、そもそも冠詞が付いていないわけですからそこでも一応は見分けが付くということですか?
乱三世
そうもできるね。
ウィッキー三世
「entire」も「whole」と同じで大丈夫ですか?
乱三世
「whole」の使い方と原則同じと考えていいと思う。例えば高橋が聴いて勉強していた「ゴッドファーザー」に今言った原則から外れる例、つまり冠詞なしで名詞を修飾している例というのは一つもないね。他に、「羊たちの沈黙」やカート・ヴォネガットの「ホーカス・ポーカス」でも同じ。村上春樹の「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」といった英訳でも冠詞なしで名詞を修飾している例は一例もないね。
ウィッキー三世
では、この問題は「complete」は数えられない不可算名詞を直接修飾できるからそれをすぐに選ぶ、ということでもいいし、消去法でもいいということですね。
乱三世
まあ一応泥沼みたいと言ったのは、「entire」の運用方法について、はっきり説明している辞書や文法書はない、ということなんだな。この点ネイティブは皮膚感覚で理解していることだと思う。
ウィッキー三世
ただ「whole」と同じように、冠詞なしで直接名詞を修飾している例というのは見当たらないということなんですね。
乱三世
そう。まあ、こういう部分は結構消耗するし、不毛だな。問題を引っ張ってきてしまったから、とにかくできるだけ突き詰めてやってみたけど。
ウィッキー三世
「entire」も「whole」の意味上の違いというのはあるんですか? その意味の違いから考えるというのもできますか?
乱三世
これは参考ということでお願いしたいけど、高橋の同僚だったアメリカ人は「whole」というのは、例えば「ホールケーキ」のような「損なわれていない全体」というイメージだと言っていた。それに対して「entire」は「complete」から来ていて、どちらかというと「(欠けがない)物の集まりの全体」というイメージだということだった。昨日「complete」の意味をやったとき一番初めに紹介したのはどんな意味だった?
ウィッキー三世
「全集」でしたね。全部そろっているということでした。
乱三世
「The Complete Tanizaki」「谷崎(潤一郎)全集」という意味になるということだったな。「The complete works of Tanizaki」という風に使うことが多いという話もしたと思うけど、この「complete」はどんなイメージと話した?
ウィッキー三世
欠けがないということでしたね。
乱三世
そう。全集っていうのは個別のピースの集合を指して言うわけだろ。「entire」というのはこれに近いということだ。それに対して、「whole」はそういう個別のものの総体というイメージではなく「ホールケーキ」や「(8枚切などにしていない)パン」などのように「損なわれていない全体」というイメージなんだな。
ウィッキー三世
すごく細かいニュアンスですね。
乱三世
とりあえず、昨日やった「complete」の意味をしっかりつかんでおくというのが一番かな。
少なくとも今日話した、「entire」と「whole」それから「complete」の具体的な違いを説明せよ、なんていう問題は出ないから、安心していいと思う。
 
 
 
 
 

今日の補足
高橋
私が以前一緒に働いてアメリカ人は、「whole」のことを「unhurt」(損なわれていない)とか「undamaged」(破損していない)といった単語を使って説明してくれました。さきほども例に出たように「(切っていない)ホールケーキ」のようなイメージですね。一方で昨日お話した「complete」というのは、全集の例の通り「欠けがない全体」というイメージです。同義語として括れる言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあるということになりますね。
 
 
 
 
 

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●追伸

高橋
英語の勉強はどこかで楽しめないと続かないと思いますので、こうした細かい話は避けたかったのですが、公式問題集から引用した手前、引くに引けなくなってしまいました。
小説の実例を出したので少しは分かりやすくなっていたでしょうか? 定期的に更新していますので、またよかったら覗いてみてください。
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