その日本語、英語だとこんな意味になります! ~サイダーcider

ポイント!
英語の「cider」は日本の「サイダー」とは似て非なるもの。「cider」はお酒のことです!

 
 

「サイダー」と聞くとほとんどの人は「三ツ矢サイダー」の「サイダー」が頭に浮かぶはずですが、英語の「cider」は意味が違います。

私がはじめて英語の「cider」の意味をはっきり認識したのは『コロンボ』『祝砲の挽歌』というドラマを通してでした。

この回では、犯人が大砲に小細工をして事故にみせかけたという証拠を付けつける必要があります。

学生たちが「密造」した「サイダー」が犯人を追い詰める重要な小道具になっています。

僕が初めて英語の「cider」に触れた場面をそのまま引用してみます。

 
 

コロンボが犯人を問い詰める場面です!

columbo:Daybreak came at 6:15, and the cider jar became visible. And it was visible until 6:25, when it was pulled in the window. And not only did you see it at that specific time, Colonel, but you had to be standing in one specific place. That’s right, sir. You see, you can’t see the window from here. The trees cover it. That’s the only place that you can see the window. You have to be standing directly in back of the cannon. Should I go on?
Colonel:You’ve done a very nice job.columbo

コロンボ:日の出は6時15分でリンゴ酒の瓶がその時に初めて見えるようになった。そして窓が開いていた6時25分までの間だ。さらにその10分間だけでは足りない。大佐、特定の場所から見る必要があるんだ。そうだよ。ここからは窓が見えない。木が邪魔になってね。あそこからしか窓は見えない。大砲の後ろからしか見えないんだよ。続ける必要があるかな?
大佐:すばらしいよ。コロンボ。

 
 

陸軍学校の校長である犯人は部屋にぶら下げてあったリンゴ酒の瓶を見つけそのことで学生たちに罰を与えようとします。

しかし、コロンボはリンゴ酒が外から見えたのは「土曜日の10分間だけ」でしかも砲台の後ろからしか見えないと調べ上げついに犯人を特定するというのがこの場面です。

学生が「三ツ矢サイダー」をブラさげておいたとしても規律違反にはなりませんね。

「リンゴ酒」をぶら下げておいたために、規則にうるさい校長(=犯人)が反応してわけです。

そして、そのことで自分が犯人だとコロンボに教えることになったわけです。

あなたは、この英語の「サイダー」をご存知でしたか?

日本語の「サイダー」は完全に和製英語で「サイダー」を英語にするなら「soda pop」などとします。

ちなみに私が以前働いて職場で、同僚のイギリス人に

「日本に来て変な英語だと思ったのは何?」

と質問したところ、彼がまさにその時飲んでいた「サイダー」の瓶を持ち上げて

「cider(サイダー)!」

と答えていました。半分冗談も入っていましたが、和製英語だということですね。

辞書(collins cobuild)にはどう出ているのか、一応当たっておきましょう。
 
 

辞書にはこう出ています!

Cider is a drink made from apples which in Britain usually contains alcohol. In the United States, cider does not usually contain alcohol, and if it does contain alcohol, it is usually called hard cider.

 
 

イギリスでは「アルコールを含んでいるのがサイダー」でアメリカでは「アルコールを含まない」とあります。

そして、アメリカでは、アルコールを含む「サイダー」を「hard cider」と呼ぶと書いてあります。

実際この『祝砲の挽歌』でも最初に「サイダー」に関して言及されていたときに、「hard cider」という風に言っていました。

イギリスもアメリカもリンゴを基に作った飲み物という点で共通しています。

また日本の「サイダー」臭はしないということでも一致しそうです。

 
 

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●追伸

高橋
サントリーのお客様センターのQ&Aを見ていたら「サイダー」と「ラムネ」について面白いことが書いてありました。
それによると、

1、「サイダー」は明治時代はちゃんとリンゴ風味だった。
2、「ラムネ」はレモネード(Lemonade)がなまったものらしくその名前の通りレモン風味だった。
3、「サイダー」の容器は王冠栓の瓶で、「ラムネ」の容器はビー玉栓のガラス瓶だった。
4、年月がたって両者の境があいまいになり、今では、容器によって区別されている。

ということです。

「サイダー」にも歴史あり!ですね。では!

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