アル・カポネvsゴッドファーザー⁉ ギャングスター同士の衝突が面白い件 その2

こんにちは高橋です。

今日はしつこく昨日の続きを書いていきたいと思います。

若きヴィトー・コルレオーネがシカゴのドン、アル・カポネと対峙し、「ルカ・ブラージ」という殺し屋を派遣したところからでしたね。

「ルカ・ブラージ」はドンの要請にこたえて見事に「仕事」をします。

今日は、この仕事を確認したあと、ヴィトー・コルレオーネがシカゴのカポネに対して
送った「計算された」メッセージをまず引用してみます。

私はこのメッセージを愛してしばらく意味もなく暗唱したりもしました。

少し長いですが、ぜひ読んでみてください。

昨日と同じように赤字はTOEICや英検必須と思われる単語です。

“You know now how I deal with enemies. Why does a Neapolitan interfere in a quarrel between two Sicilians? If you wish me to consider you as a friend I owe you a service which I will pay on demand. A man like yourself must know how much more profitable it is to have a friend who, instead of calling on you for help, take care of his own affairs and stands ever ready to help you in some future time of trouble. If you do not wish my friendship, so be it. But then I must tell you that the climate in this city is damp, unhealthy for Neapolitans, and you are advised never to visit it.”
私が敵をどのように処遇するのかこれでおわかりいただけたと思う。ナポリ人がなぜシシリー人同士の争いに口を挟むのか? あなたが私を友人とみなす用意があるなら、要求の額の支払いを喜んでしよう。あなたほどの人間であれば助けを求める友人よりも、自分のことは自分で処理し、あなたの未来のトラブルに対して手助けする用意のある友人のほうがはるかに有益だとわかるはずだ。私との付き合いを望まないのであればそれならそれで結構。しかしその場合、当地の気候は湿気が多く、ナポリ人の健康には極めて悪いので、決して訪問されないように、と忠告申し上げておきたい。

 

せっかくの長い引用ですから、先に単語を拾っておきましょう。

単語の紹介が少し見にくいという指摘がありましたので、箇条書きにして、一つ一つを大きくして強調してみました。

 

●interfere
これは「邪魔をする、介入する」という意味ですね。

interfere in「干渉する」「口出しをする」という意味になります。

●quarrel
「口げんか」という意味になります。

「Fight」は取っ組み合いの喧嘩で「struggle」は精神的な格闘となります。

この場合、ドン・コルレオーネとマランツァーの争いを「口争い」としているわけですね。

そのため今まさに、戦闘状態(全然口論程度ではない)になっている相手を軽んじている意味合いもありますね。

●so be it
訳では「結構」としてありますが「それならそれで仕方がない」という意味になります。

ここでは、「そうしたいなら、そうすればいいけど」、「来るときは気を付けてね」という文の流れを導く重要な語句になっていますね。

●damp
「湿気の多い」という意味になります。

同義語として「moist」がありますね。

この「moist」は日本語でも「モイスチャー」などとしてよく聞く言葉ではないでしょうか。

 

比較的平易に書かれた文章のなかに、大切な単語がいくつも潜んでいましたね。

ちなみに、このあとに次のような文言がさらに加わります。

●To arrogance of this letter was a calculated one. The Don held the Capones in small esteem as stupid, obvious cutthroats.
このメッセージの尊大さは、計算されたものだった。ドンはカポネを強敵とみなしておらず、頭の鈍い単なる殺し屋くらいにしか考えていなかったのだ。

 

私はこの一連のくだりが異様に好きで、ついにブログにまで書いてしまったわけですが
なぜ好きなのかというと、これは当時の「シシリー人」がシカゴのカポネをどう見ていたか端的に表した文章だと思うからですね。

ゴッドファーザーには、繰り返し強調される価値として
「理性で説き伏せることができる相手に対して無駄に暴力を使うことは単に愚か者のやることだ」
というのがあります。

こうした立場から見れば、市民に対して高圧的で、すでに政治的なコネクションを失っていたカポネは単なる「cutthroats=人殺し」(喉をカットするで人殺しなので分かりやすい単語ですね)でしかなかったわけですね。

また、マフィアというのはよく知られたように、基本的にイタリアのシシリー人で構成される暴力組織なわけです。

ナポリ出身のカポネは「マフィア」ではないわけですね。

ゴッドファーザーのもう一つ強調される世界観は
「シシリー人以上に狡猾な人種はいない」
というものです。

最初の引用で「なぜナポリ人がシシリー人の喧嘩に口を挟むのか」云々としていた部分があったと思います。

これは、「シシリー人でない人間」「シシリー人の狡猾さを身に着けていない人間」がというある意味、傲慢な態度を表わした、そして侮蔑的な意味あいをも含意している言葉ととれるものですね。

もちろん、フィクションなんです。

ただ、昨日少し触れたゴッドファーザーのモデルになったといわれている家族に取材した「HONOR THY FATHER」(Talese,Gay)というノンフィクションのなかに、実在のマフィアが「ゴッドファーザー」を読んでいる、というくだりがあります。

そして、この「ゴッドファーザー」に対する感想として「我々の世界をよく理解している」というコメントが掲載されています。

マフィアの当時者をして、そう言わせるということは、その世界観、考え方をよく表現しているということですね。

その「世界の中」では世界で最も名の売れているギャングスターもたんなる「cutthroat」としてしかみなされないわけです。

私にはこうした独特の価値観がとにかく面白く、ついブログで紹介するまで入れあげてしまったということになると思います。

また長くなってしまいました。

明日はたぶん違う話に移ります。

今日は、このあたりで。

 

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