こんにちは高橋です。
「映画やドラマを「聴く」ときの注意点2」の続きを書こうと思っていたのですが
昨日「雑学」を書いたら意外に反響があったのでもう一つ雑学的なものを書こうと思います。
先日、私のブログを読んでくれた方から「聴く」素材というのは、今のドラマでは駄目なの?と質問をされました。
これまで書いてきたように、「好き」というのが基準になりますから素材の古い、新しいは関係ありませんね。
素材の新旧に関わらず、自分がハマることができるコンテンツにどっぷり浸かってほしいと思います。
新しい素材であれば、今の英語圏の文化を知るにはもってこいですね。
ただ、もちろん古い素材にもたくさんメリットはあると思います。
友人に
「お前の取り上げるコンテンツは古い!」
と言われてしまった私ですが実は、アメリカの古いコンテンツをわざと選んできたという側面もあります。
それは意外に「歴史的」な発見があり、それが面白かったからです。
「歴史的」というのが大袈裟なら「雑学的」なと言ってもいいと思います。
例えば私が興味を持った雑学の1つは今日紹介する車に関することです。
あなたは車を運転しますか?
運転しない方でも助手席に乗ったら、まず必ずシートベルトを着用しますよね。
このシートベルト、日本で車両に設置義務ができたのは意外に最近で1969年のことだそうです。
それほど大昔ということではないんですね。
そして、1969年に設置が義務つけられたということはそれ以前に作られた車にはシートベルトがない車が存在したということになります。
では、そうしたシートベルトがない車については公道を走ること自体ができないのかと疑問がわいてきますがこれがそうではないんですね。
そうなんです。
シートベルトがない車は、シートベルトをしなくていいんです。
正確には、そもそもシートベルトのない車種に関しては着用義務が除外されるということなんです。
私は、このシートベルトの設置や着用がそもそも比較的最近になってからできた法律だというのを『刑事コロンボ』(『古畑任三郎』の元ネタです)の『逆転の構図』(NEGATIVE REACTION)という回で知りました。
コロンボが、捜査のため、運転免許試験場の試験官をたずねる場面があります。
二人はコロンボのボロ車に乗りこんで、次のような会話を交わします。
試験官:Seatbelts, Lieutenant. Seatbelts. Where are they?
(警部シートベルトはどこだ?)
コロンボ:I don’t have any, sir. Is that a requirement?
(ありませんよ。それって義務なの?)
試験官:It certainly is.
(そうだよ(当然だよ))
コロンボ:A new regulation?
(新しい法律?)
試験官:14monts.
(14カ月(前から))
コロンボ:Well, I’ll certainly do something about that.
(そうですか。必ずなんとかします)
この作品が発表されたのは1974年のことです。
そうなると、その時期には、シートベルトがない車をドラマに出してもそれほど違和感がなかったと考えることができると思います。
私はこのドラマを見た時点で、シートベルトが日本でいつ義務化されたのかを知りませんでした。
興味がわいて調べてみたら、シートベルトがない車が今でも公道を走ることができるということを知ったわけです。
昔、所ジョージがシートベルトのないアメ車を番組で走らせたらすごい量の苦情が届いたと話していました。
そういう人も『コロンボ』を見ていれば、苦情を届ける無駄な労力を使わずに済んだかもしれませんね。
今日は古い英語のドラマや映画は「雑学の宝庫」だと思う、ということをお話しました。
それでは!
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●追伸

「Pull over!」
と指示を出します。
「pull over」とは、「道路の端に止める」という意味ですが、私はこういう簡単な熟語も知らずに観ていました。でも、今は「pull over」はこの情景とともにしっかり頭に入っています。まさにドラマで英語を勉強する利点ですね。
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