プロレスのバックドロップはbackdropでいいの? backdropの同義語はTOEICでも必須のあの単語

高橋
こんにちは高橋です。今日はbackdrop(バックドロップ)という単語をとりあげたいと思います。この言葉はプロレスが好きな方であればもう説明不要かもしれませんね。相手の背後をとり、頭から後ろに叩きつけるという、あの技です。ただこのバックドロップ、実は和製英語だったというのをご存知でしたか? 英語の「backdrop」を使ってプロレス技のことだと英語圏の人に理解してもらうには、驚くほどの苦労が待っていると思います。「backdrop」の本来の意味を見ていきましょう!

 
 

プロレスのバックドロップはなんて言うの?

ウィッキー三世
「backdrop」は「バックドロップ」じゃないわけですか。
乱三世
そもそも「バックドロップ」ってどういうものか知っている?
ウィッキー三世
渋谷にそういう洋服屋さんがありますよね。アメカジの店が。
乱三世
それもプロレスの「バックドロップ」から取っているのかもしれないけど、プロレスの技自体が、どんなものか聞いたんだけど。
ウィッキー三世
相手の腰あたりを抱えて後ろに投げる技ですよね。
乱三世
プロレスをほとんど知らない人がいたら言葉で説明してもピンとこない可能性があるから一応絵で示してみるとこんな感じだ。
バックドロップ!とはこんな技です!
ウィッキー三世
この「バックドロップ」が和製英語だとすると、英語ではどう表現するんですか?
乱三世
これは「suplex」もしくは「back suplex」とすれば通じる。ただ、日本の辞書によっては、「backdrop」として「プロレスの技のこと」と説明しているものも中にはあるんだな。
ウィッキー三世
それは間違いだと?
乱三世
プロレスの「バックドロップ」のことを指して「backdrop」と言っても日本とプロレスがとても好きな外国人にしか通じないな。英‐英辞書では「backdrop」=「プロレスのバックドロップ」と説明しているものはまずないね。だからプロレス技のときは「suplex」もしくは「back suplex」を使って説明してあげるといい。

 
 

「backdrop」はTOEIC頻出のあの単語の同義語です!

ウィッキー三世
それならば英語の「backdrop」はどんな意味になるのかですね。
乱三世
これは、いつものように実例を引っ張ってきたからまず見てみよう。村上春樹の「羊をめぐる冒険」と村上龍の「69」の英訳から取ってみた。
 
 

「backdrop」はこんな意味があります!―羊をめぐる冒険

And on every rooftop stood unimaginably tall television antennas. These silver feelers groped about in the air, in defiance of the mountains that formed a backdrop to the town.
※unimaginably想像力のとぼしい※defiance挑戦、反抗
どの屋根にもあきれるくらい高いテレビ・アンテナが立っていた。テレビ・アンテナは町の背後にそびえ立つ山なみに挑むように、その銀色の触手を空中にはりめぐらしていた。

「backdrop」はこんな意味があります!―69

We met at Boulevard and had a poignant cup of English tea, then headed for the American base. You couldn’t go inside, but there were a lot of picturesque buildings nearby that I thought would make good backdrops.
※poignant痛烈な、心を打つ
※at Boulevardとなっている部分は喫茶店の名前である「道」を「通り」のことと勘違いした誤訳だと思われます。

僕達は「道」で待ち合せて、哀愁のミルクティを飲んでから、米軍基地へと向かった。基地内へは入れないが、付近にはきれいな建物がいっぱいあって、レディ・ジャーンが立つ背景としては申し分なかった。

 
 

乱三世
「羊をめぐる冒険」は独特の表現で景色を描写しているので英文が少し難しいかもしれないけど、「69」で「backdrop」の意味はちゃんと、取れただろ?
ウィッキー三世
後ろの景色で「背景」ですか。
乱三世
そう。「backdrop」で「背景」って意味なんだな。今日はTOEICと関係ない話をしているように思えるだろ?
ウィッキー三世
「backdrop」ってなかなか聞かないですよね。
乱三世
「背景」って「景色」のこと以外にも「物事の背景」なんて使い方ができると思うんだな。そうするとその「背景」の意味でよくでるTOEIC必須の単語があっただろ?
ウィッキー三世
「background」ですか。
乱三世
そう。英語の文章って特に同じ言葉を繰り返すのを嫌う習性があるから「background」を一度使ったら次は「backdrop」にバトンタッチするなんてことがないとも限らないな。
ウィッキー三世
「background」にも後ろの景色を指して「背景」とする意味があったはずですから、完全に「backdrop」=「background」となるわけですか?
乱三世
「背景」という意味であればそうなるな。ただ、「backdrop」には「backcloth」と同じ意味があるからそこだけ気をつけておくといいかな。
ウィッキー三世
「backcloth」って舞台の背景にあるでかい幕のことでいいんですか? 劇場なんかの。
乱三世
要するに劇中の「背景」だと覚えればいいと思う。念のため辞書を引いておくとこんなふうに出ているな。
 
 

backdrop=backclothの意味です!

A backdrop is a large piece of cloth, often with scenery painted on it, that is hung at the back of a stage while a play is being performed.
 
 

高橋
舞台の後ろにある幕のことで、時には「風景」が描いてあるということんなんだから、まさに(演)劇中の「背景」ということだ。だから「背景」にある幕ならば「backcloth」として問題ないということにもなる。意味自体はすんなりとれるんじゃないかな。「backdrop」は「background」と同義語で、プロレス技の「バックドロップ」の意味がないというのが今日の注意点だ。
「backdrop」まとめ
●背景(物事の背景、後ろの景色を指す背景、の両方の意味)
●劇場などの背景幕
※プロレス技の「バックドロップ」は「suplex」もしくは「back suplex」

 
 
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高橋
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高橋
part7に新しく加わったチャット形式の問題とメールでのやりとりの問題では、日常的に使われる会話表現がよく使われる傾向にあります。前回取り上げた「bet」では、その一例をお話しました。また以前には現在完了形ではない「have got」 というものも紹介しました。これも会話文で使われる典型的な例になります。手前みそですが、私がずっとしてきた「聴く」という学習方法がこうしたTOEICの傾向に「効く」印象があります。
「TOEICpart7の攻略のポイントは会話文にあり!? ~会話で使われるbetについて~」
「have got は完了形ではない!? TOEICに出る押さえておきたい慣用表現について」

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